いま、「ランゲージエクスチェンジ(言語交換)」のアプリがアツい。恋愛のマッチングアプリ以上に、国際交流アプリは世界中で利用されています。
なかでも『Tandem(タンデム)』は、マッチングアプリのように「タンデムパートナー」といわれる「言語交流の相棒」を一人に絞って探すことができるものです。まさに、外国語の勉強のためのパートナーを探すマッチングアプリのようなもの。
英語をはじめ、外国語を勉強したいと思っている人には「外国人と仲良くなって、お互いの言語を教えあう」ということが語学の上達の一番の近道。それに、『Tandem』で出会ったパートナーと恋愛に発展する可能性も無視はできません。
どんな交流アプリでも結局は出会いを求める人が多くいるものですが、『Tandem』は運営方針として出会いを探す行為は基本的にNG。よって、恋愛アプリに頻出する「ヤリモク」や「おごり目的」も流石に恋愛マッチングアプリほどには目立って現れなさそうです。
また、外国人との出会いを友人という関係から自然な形で探すには、「語学の勉強」という口実は良さそうです。このアプリ『Tandem』を使って外国人と出会えるのかどうか、徹底して調査してみましょう。
まずは、アプリの基本的な情報からどうぞ。
目次
Tandemの基本情報

運営会社 | Tripod Technology GmbH |
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サービス開始日 | 2015年(日本語版:2017年11月) |
会員料金(男性) | 基本無料 |
会員料金(女性) | 基本無料 |
ユーザー数 | 500万人以上 |
『Tandem』は2015年にiOSリリース、そして2017年には日本語版がリリースされました。2019年現在では、日本語版のリリースから2年ほどしか経っていないので、日本人にとっては比較的新しいアプリといえます。
運営はドイツに本拠地を置き、タンデム学習という70年代に開発された言語学習システムに基づいて生まれたアプリがこの『Tandem』です。ユーザー数は2019年現在、世界中で500万人以上だといいます。
会員料金は基本的に無料。海外発のアプリは、日本のマッチングアプリのように男女で課金の料金設定に差がないので、誰でも気楽に使えます。
有料会員は「Tandem Pro」といわれ、様々な機能を充実して使用することができます。
「Tandem Pro」の料金は?
有料会員である「Tandem Pro」の料金設定は以下の通りです。
1ヶ月 | 780円/月 |
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3ヶ月 | 1,300円(434円/月) |
12ヶ月 | 3,800円(317円/月) |
最大1ヶ月780円と、恋愛マッチングアプリの男性料金と比べたら割安。「Tandem Pro」に加入すると、これらのような追加機能を使用できます。
- 無制限メッセージ翻訳機能
- 近くにいるメンバーを探せる
- プロフィールを目立たせてトップ表示にできる
- 自分のプロフィールを見た人にメッセージを送れる
- 広告を消せる
有料会員が使える機能の中でも、「近くにいるメンバーを探せる」というものは目立っています。日本に仕事で来ていたり、ホテルに滞在している外国人とすぐに直接話せる機会が得られそうです。
『Tandem』は無料でも十分に使えますが、より『出会い』に対してコミットしたいなら、有料会員を試してみてもいいでしょう。
Tandemは他のサイトと何が違う?そのメリット・デメリット
『Tandem』のアプリで一緒に外国語を学習する相棒、「タンデムパートナー」を見つけられるこのアプリは、ネット上ではどのように評価されているでしょうか。
よく、ほかの言語交流アプリでも「国際ロマンス詐欺にあった」「まじめに勉強したいのに出会い目的の人がしつこくて嫌になった」など、悪い評価は往々にしてありますが、『Tandem』の評判も気になります。
『Tandem』の特徴は、ほかの有名な言語交流アプリの『HelloTalk』と比べるとSNSのような「タイムライン機能」がないこと、ユーザーがほかのユーザーを評価し、それが表示されるところが特徴的です。また、このアプリはほかのユーザーを検索したらすぐにその相手にメッセージを送ることができますが、それぞれの機能や特徴のプラス面とマイナス面はどのようなバランスでしょうか。
良い評価も悪い評価も含めて調べ、このアプリを使うことのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
Tandemのネット上の良い口コミ


無課金でも使える
ネイティブとの生の会話を通してまじめに勉強したい人にはいいアプリだと思います。ハロートークよりも向こうから話しかけてくれる人が多い気もする。綺麗な人も多い。ブロック機能もあるから安心。
口コミを探すと、このアプリは良くも悪くも「HelloTalk」とよく比較されています。言語学習アプリの多くは出会い系として利用するユーザーが多く、そのことで居心地を悪く感じるユーザーがいる一方、『Tandem』は真面目に勉強をサポートしてくれるユーザーが多いため、本気で語学を勉強したい人にとっては使いやすいよう。
『Tandem』にも異性を誘惑するようなプロフィールを載せている人もいますが、出会い系ではないアプリで出会いを探すのをメインに使用する人はどこでも倦厭されるのかもしれませんね。
Tandemのネット上の悪い口コミ

ナンパ男を見分ける方法
だいたい、「君いくつ?」「結婚してる?」「もうすぐ君の国を訪れるつもり」などと言い、また「妻を交通事故で亡くした」という人は詐欺だから注意

顔写真は必要?
勉強のアプリなのに顔写真を載せないといけない理由がわからない。明らかに出会い系アプリ。
何やら良い口コミと正反対に、「『Tandem』は出会い系だ」という皮肉な意見もありました。
たしかに、「真面目な勉強するアプリ」と評価が高い一方、イケイケのセクシー写真や男前な写真を載せているユーザーは多いように感じます。メッセージが気軽にでき、直接的な交流に繋げやすいアプリということもあり登録は実名でないといけない決まりがありますが、出会いを求めて使っているユーザーも多いようです。
これを逆手に取れば、異性のユーザーまたは恋愛対象のユーザーを探して出会うこともできるかもしれない、ということになります。勉強をまじめにせず出会いだけ求めてこのアプリを使うのはNGですが、「勉強のパートナー」という関係をキッカケに親密になりたい、と思っている人もそう少なくはないのでは、と思います。
実際にTandemに登録して体験レポート!どんな人に出会える?
実際に、筆者がこのアプリ『Tandem』に登録して、その実態を調べてみました。
『Tandem』は、ユーザー同士がテレビ通話などでより交流を深めながら言語交換をすることを勧めています。そのため、安全対策として実名登録が原則であったり、登録までに審査を通過しなければいけません。
単なる出会い目的だけのユーザーやスパムなどの迷惑行為をする利用者はそこでいったんふるいにかけられますから、ユーザーも安心して利用できるという一面もある『Tandem』ですが、口コミにもあったようなナンパをするなど出会い目的のユーザーがどれだけいるのか、気になるところです。
また、アプリの使い心地やデザインもなどの使用感も、実際使わないとわからないもの。
登録から実際に外国人と交流するまで、アプリの画像付きで説明しますから、興味がある方は記事を見ながら登録してみましょう。そして。実際にこのアプリで知り合った外国人へのインタビューを行いましたので、そちらも参考にしてみてください。
では、まずはアプリの登録の流れからどうぞ。
登録の流れ
『Tandem』のアプリをダウンロードしたら、まずは初期登録をしましょう。

この「アカウント作成」のボタンをタップして、まずは「Facebook」「Google」「WEIBO」どれかのアカウントとリンクしてください。名前などの個人情報は、これらのアカウントを通して設定されます。いずれのアカウントも持っていない場合は、メールアドレスでも『Tandem』にアカウント登録できます。

アカウント登録が済んだら、プロフィールの作成に進みます。まずは名前と生年月日、メールアドレスを入力し、間違いがないかチェックしましょう。ちなみに、名前は学びたい言語に合わせた方が他のユーザーにとって親しみやすそうです。たとえば英語を勉強したい場合には、ローマ字に直して入力すると良いでしょう。

これらの個人情報の中で、姓とメールアドレスは他のユーザーには表示されないので、安心して登録できます。
次の画面で、自分のプロフィールに表示される写真を選択します。

『Tandem』は登録申請を通過するためには運営の審査がありますから、ここは誤魔化さずにしっかりと自分の顔写真を載せましょう。マッチングアプリでも、交流のアプリでも、自撮りよりも友達など他者が撮った写真のほうが社交性がありそうに見えるので、おすすめです。
写真の登録が終われば、次のステップに移ります。もしほかのユーザーからの招待コードを持っていれば、この時入力しましょう。

いくつかの質問に答え、『Tandem』を自分専用のアプリとして使いやすくしていきます。母国語と学びたい外国語を設定していきましょう。

まずは母国語の設定。日本の公用語は日本語だけですが、フィリピンでは公用語が英語とフィリピン語などあるため、この設定欄があります。日本以外の出身の方はここで複数選択する可能性もあるでしょう。自国の公用語を選んでください。

次に、母国語以外に流暢に話すことのできる言語を選びます。もし両親がそれぞれ違う国の出身などで自分の母国語が複数あっても、ここでは1つ以上設定できます。

ネイティブレベルで話せる言語があったら、ここで選択します。ここも母国語の設定のように複数選択できますが、もしほかになければ、下の「スキップ」をタップしてください。
次には、「これから何語を勉強したいか」を選びます。
興味のある言語を複数選択できますが、あとで変更もできますから、まずは今集中して覚えたい外国語を選択すると良いでしょう。
勉強したい言語を選択し終わったら、次にはその習得レベルを設定します。

この「言語レベル」とは、要するにいまどれだけその外国語を使える能力があるか、ということですが、わからない場合はこの画面下の「(i)言語レベルとは?」という欄をタップしてください。

初級レベルはまだその言語を勉強し始めて間もない時、中級は日常会話レベル、上級は要するに留学、就職、ビジネス英会話のレベルになります。読み書き喋りに自信がある人は上級でも良いと思われます。

設定はもう少しで完了です。最後に、これらの3つの質問に答えます。この質問の回答は、あとで自分のプロフィールに表示されるので、きちんと書きましょう。簡潔でもいいので、できれば、自分がこれから勉強しようと思っている言語で書いてください。

- 1. あなたが会話したいテーマは?
- 2. どんな人と会話したい?
- 3. あなたの学習目標は?
これら3つの質問に答えるわけですが、おそらくこの回答も審査の判断材料になるので、真面目に記入しましょう。

これらの設定が終われば、ひとまず初期登録は終了です。審査が終わるまで数分〜数時間かかりますから、その間は待機していましょう。通知をオンにすれば、審査が終わった時に通知が来るのですぐに始めることができます。
有料ユーザーの「Tandem Pro」は優先的に入場できるようなので、もし今すぐに始めたければ課金しましょう。
Tandemの使い方は?アプリ内の簡単に説明

初期設定が終わり審査も通過したら、まだ少し設定するものがあります。この画面が出たら「始める」をタップしましょう。

スマホの位置情報から、居住地が設定されます。居住地を設定すると、有料会員の「Tandem Plus」に登録していれば自分の近くにいる他のユーザーを検索したり、逆に近くにいる有料会員からメッセージを受け取ることができます。
もし自分の居場所を検索されたくない場合は、「続ける」の下の「居住地を表示しない」の文字をタップし、設定を変えてください。
設定し、「続ける」をタップしたら次の画面で「話したいトピック」の入力をしましょう。

これは登録時に設定した3つの質問からなる自己紹介のほかに、「勉強したい外国語で話したいテーマ」を記入します。今考えていることや、語学で知りたいことなど、なんでも書いてみましょう。他のユーザーが話しかけやすくなります。
例えば、「好きな料理」や「こんなレッスンをしてほしい」「旅行先のおすすめのレストラン」など、話しやすいテーマがいいでしょう。
これを記入し終わって「保存」をタップすれば、ようやく他のユーザーとメッセージの交換ができるようになります。

「はじめる」をタップすれば、すぐにこのアプリを使って「タンデムパートナー」を探せます。
しかし、その前にこの画面右上の自分の写真のアイコンをタップしてください。ここで各種設定ができます。

自分のプロフィールのプレビューを見たり、自己紹介や学ぶ言語などを設定し直せます。ここで下にスクロールして、歯車マークの「設定」をタップしてください。

ここで、アプリに表示されるユーザーの特徴を絞ることができます。年齢層を絞ったり、出会い系のように使いたくなければ「異性メンバーを非表示」のタブをオンにします。
設定したら、これでやっとほとんどの設定事項を終えましたので、晴れて他のユーザーを探しに行きましょう。左上の矢印ボタンで前の画面に戻り、下のメニューバーの「コミュニティー」をタップしてください。

こちらの画面になりますが、無料版の場合この画面の半分は広告なので気にしなくても大丈夫です。
スクロールしていくと、他のユーザーが一覧表示されるのが見えると思います。新規ユーザーがトップ表示されるほか、「Tandem Pro」のユーザーは「本日の注目メンバー」に表示されています。有料会員になれば、自分の近くにいるメンバーを上のタブの「近くのメンバー」から表示させることができます。すぐに会って話したい場合は便利かもしれません。
他のユーザーの名前や、話したいことのトピック、地域を絞りたければ上の灰色のバーに入力して検索します。横の三本線の楽譜のようなマークをタップすると、「今日話したいメンバー」を絞ることができます。

ここで候補をかなり細かく絞ることができます。「レビュー付きのメンバー」とは、長く『Tandem』をやっているユーザーで、他のユーザーからの評価が付いているメンバーのことです。ここで他のユーザーの評価がいいほど、信頼の置ける相手だということになります。
では、他のユーザーを探してみましょう。気になったユーザーがいたら写真をタップしてプロフィールを見てみましょう。

プロフィールにはそのユーザーの出身、話せる言語、学びたい言語のほか、居住地とその時間帯、自己紹介が載っています。もし他のユーザーからのレビューがあれば、一番下に書いてあります。優良ユーザーには「とても親切に話してくれます」などのコメントが書かれているので、参考になりますね。
このプロフィールのページから相手にメッセージを送ることができますが、まだ心の準備ができていない、またはもう少し様子見したいという時は、ユーザーのプロフィール写真下の「フォロー」という足跡のマークをタップしましょう。ひとまずメッセージを送る前に、相手に通知が行きます。
また、もしかするとここで他のユーザーを探す以前に、設定が終了して 自分のプロフィールが他のユーザーに表示されるようになったときにはすでに誰かからメッセージが来ているかもしれません。下のメニューバーの真ん中の「メッセージ」をタップしてみましょう。

新規登録すると無料ユーザーも「コミュニティー」の一番トップに表示されるので、他のユーザーから見つかりやすいためメッセージが送られてきている確率はかなり高め。男女のユーザーでその差があるのかはわかりませんが、筆者は登録してから4時間ほどで8名のユーザーからメッセージが来ました。他の言語交流アプリと比較してもかなり交流は盛んなようです。
メッセージ画面は
メッセージ画面はLineよりもシンプルな感触です。アプリオリジナルの絵文字などがない分、スッキリしていて使いやすいです。「Tandem」は多くの人とメッセージのやりとりが増えていくので、やりとりを続けたいユーザーがいたらプロフィールページへ行って「フォロー」をすれば、見つけやすくなります。
これで、このアプリで他の外国人ユーザーと交流するやり方はわかったと思います。出来るだけ多くの人と話してみて、話していて心地のいいと思える人がいたら電話をしたりテレビ通話をする機会もあるので、気が進んだら実際に相手と音声通話をしてみましょう。より外国語でのコミュニケーションを練習しようと思った時に使ってみるとさらなる上達が望めますし、その相手とも仲良くなれそうです。
また、より本格的に外国語のレッスンをしようと思ったら、メニューバーの左から二番目の「講師」というアイコンをタップすると、プロの外国人講師のレッスンコースを受けることができます。学校や外国語教室に通わなくても、このアプリなら語学の上達を割安で目指すことができるかもしれませんね。
Tandemで出会った人にインタビュー!

こうして筆者もTandemを英語学習のために使っていますが、そこで知り合った外国人メンバーと実際に都内のお店を予約し、待ち合わせてお話をしてきました。その様子を載せたいと思います。
今回その彼ロバートさん(仮)に、『Tandem』のアプリについてインタビューをさせていただきました。ロバートさんは30代、アメリカから研修ビザで東京にやってきて、日本語も堪能です。
ロバートさんには、「なぜTandemを始めたのか」「Tandemで日本人の友達は作れたか」「正直、Tandemで恋愛の出会いを期待しているのか」ということについて質問しました。それでは、インタビューです。

インタビューのお話を受けてくださってありがとうございます。

こちらこそ、よろしくお願いします。

まず、ロバートさんが『Tandem』を使い始めたきっかけについてお聞きしたいのですが、日本語の勉強のためというのが第一だったんですか?

はい、そうです。3年くらい前に日本に旅行した時、とても好きになったので、日本で働きたくて勉強を始めました。そのころから、Tandemのアプリを使っていましたが、日本人の人と友達になって、皆さんはとても親切にしてくれて、色々教えてもらいました。でも、日本語の勉強は、(基本的には)スクールに通って勉強しました。

なるほど。それから研修ビザで東京に来たということですが、その日本人の友達とは会いましたか?

会いました。友達が他の人も呼んで、パーティーを開いてくれて、たくさん友達ができた。だからTandemを使わなくても練習相手はもう十分になったけど、今は僕が日本人の誰かに英語を教えるために使っています。日本人は恥ずかしがり屋がいっぱいいるから、こっちから話しかけないと、と思います。

パーティーを開いてくれるのは嬉しいですね。それで、Tandemを使うのは、言葉の勉強のためだけ?

え?何ですか?

Tandemで日本人の彼女が出来たらいいなとか思います?

ああ〜(笑)そういうこと?
Tandemは出会い系アプリじゃないので…

でもロバートさんの「口コミ」書いてるの、ほぼ女の子ですよね?アプリで話しかけるのは女の子が中心になってます?

それは!それは、あのー、

全く出会いは期待してない?付き合うなら日本人と同じアメリカ人、どっちがいいですか?

ああ…

今まで知り合った友達の中に可愛いと思う日本人の女の子いましたか?

い、います…(笑)もうやめてください(笑)

すみません(笑)
でも、正直ここが一番聞きたいんです。Tandemは出会い系じゃないけど、期待している人はいっぱいいるんじゃないかなと思うのですが、ロバートさんはどうですか?

それは、そう、出来たらラッキーと思いますけど、私はちゃんと勉強をして、仲良くなりたいと思ってますよ。
それに、男の人に話しかけても、無視されることの方が多いんです。男女関係なく私は話したいんですよ、本当に。

勉強のためのアプリですもんね。ロバートさんはTandemを数年使っているのだと思いますが、他のユーザーも真面目に勉強をしている一方で、出会いを期待していると思いますか?

なんか複雑な気持ち…私は変態ではない…

あ、すみません、そう思っているわけではないんですよ。ロバートさんは「出会い厨」ではなく、真面目なユーザーだと思いますし、他のユーザーの評価も高いですから。

はい。
そうですね、そういう人は多いと思います。私の友達も、ナンパみたいな人がいて嫌だったと言っていました。だから私は、女の人には実際に会おうとか言わないように気をつけています。
発音を勉強したい人には、もちろん電話で話して、教えることもありますけど。

ロバートさん、いい先生だと思います。逆に、女の人からデートを申し込まれたことはありますか?

あー、あります。でも、断りました。

それはどうして?

えっと、私は、真面目に勉強をしていますから。

好きな子に気を使った?

あーもう(笑)そうですよ…

(純情だ…)その相手との関係について詳しく教えていただきたいのですが…

それはダメ!恥ずかしいです(笑)

まだデートしてないんですか?

そうです!内緒です!もう十分話したと思います!

正直ですよね(笑)
どうしてもダメですか?

ダメ!私はもう閉店しました!(笑)

わかりました(笑)
ロバートさん、どうもありがとうございました!
1ヶ月使って出会える人数は◯◯人!?
筆者がこのアプリを使い始めてから1日で10人ほどの人から話しかけられましたが、その全てが男性ユーザーでした。やはりロバートさんが仰っていた通り、真面目に学習をする人でも、交流は異性同士のほうが多いようです。
それに、女性ユーザーにコンタクトを取ってみても、私が話しかけてみた人たちとはあまりチャットが続きませんでした。異性ユーザーのほうが話しかけやすいのでしょうか?それとも、やはり勉強もしつつ出会いも狙っている人が多いのかもしれません。
ただ、1日目を過ぎると、相手から話しかけてくる人は少なくなりました。理由としてはおそらく、「新規メンバー」を外れるとトップページに表示されなくなり、他のユーザーが見つけにくくなるということが挙げられます。また、私が「婚約している」ということをプロフィールに明記していることもあるかもしれません。
自分から話しかけるよりは話しかけられるほうが使いやすい、という人は、有料会員の「Tandem Pro」に加入すると新規メンバーではなくてもプロフィールをトップに表示されやすくなるので、利用するのもありかもしれません。語学の勉強を真面目にしたり、実際にメンバーと会って話す機会を増やすには「Tandem Pro」に課金すると、より勉強がスムーズにいきそうです。
無料会員の場合、1ヶ月アプリを使って知り合えるのは、自分から話しかけていかなければおそらく10人〜20人程度です。ただ、『Tandem』は多くの人との出会いよりも、お互いに一対一で語学を勉強しあえる「パートナー」を見つけることを推奨しているアプリなので、人数よりも会話の質を求めます。ですから、言語の勉強としては少数の人と集中して会話を続けることをおすすめします。
出会いを期待する場合でも、真面目に勉強をしようとしない人はブロックされたり、口コミに悪い評価がついたり、運営に悪質ユーザーとして通報される可能性もあります。気をつけましょう。
Tandemはこんな人におすすめ!
『Tandem』は、基本的にただ出会いを求めるユーザーは運営側もユーザーも歓迎していません。たとえ実際には出会いを期待しているユーザーが多いとしても、あくまでも語学の勉強を真面目にこなすことが前提とされています。
同じようなアプリの「HelloTalk」も言語交流アプリですが、そちらは最近より出会い系ユーザーの規制に取り掛かる姿勢が見えます。しかし、「HelloTalk」ほど出会い系を規制するような注意がないのは、学習アプリとしての精度の高さも由来していそうです。
アプリのデザインとしても、『Tandem』は「HelloTalk」よりも一枚上手な印象。アクティブユーザーの数も『Tandem』のほうが多く、一対一の交流がより活発です。ただ、「HelloTalk」のようなSNSのようなコミュニティ機能がないので、それほど多くの人と関われないところがあります。
自分や他のユーザーの書いた投稿の文章の訂正をきっちりして欲しければ「HelloTalk」のほうがいいでしょう。広く浅い関わり方ができる「HelloTalk」と比べ、『Tandem』は狭く深くの関係を推薦されますし、読み書きよりも話し言葉、スピーチの実践力を鍛えたければ、『Tandem』のほうがオススメできるでしょう。
また、実際に会って話す機会は『Tandem』のほうが作りやすそうです。あまり沢山のユーザーとの出会いは無料会員だと見込みが浅いですが、気に入った少数の人と交流を深めることに関しては有利なアプリだと思います。恋人関係に発展するのも珍しいことではないのかも?
よって、『Tandem』は
- 外国語能力を上達させたい
- ネイティブの人、外国人と交流したい
- 恋人前提ではなくまず言語交換のパートナーとして出会いたい
という人におすすめです。
友達関係も交流が続くとより親密になるということを考えると『Tandem』はその機会をくれるアプリとして評価が高いので、広く浅くより狭く深く国際交流したい人にとっては使えるアプリとなりそうです。
Tandemをおすすめ出来ない人
反対に、『Tandem』をおすすめできないのはもちろん言語学習に興味のない人です。このアプリは出会い系でもナンパのツールでもないので、ただシンプルに外国人とお互いに恋愛を意識した状態から出会いたい人は他のアプリを使用する方が良いでしょう。
『Tandem』にはユーザー同士で評価をつけられるので、あまり出会いを意識してコミュニケーションをしようとすると悪い評価がついたりブロックされるなど、他のユーザーと交流する機会が激減してしまいます。
たまに良い評価の付いているユーザーにもナンパのような話しかけられ方をするので、出会いを意識する外国人ユーザーはかなり多そうですが、それぞれアプリの中では他の真面目なユーザーに嫌われています。
もし『Tandem』で出会いを期待するとしても、まずは言語交換をする友達の段階から相手に失礼なく交流するべきです。そういった対人関係でのマナーを守れる人だけが使えるアプリだと思っていいでしょう
Tandemは言語学習アプリとして優秀で毎日外国人と話すチャンスがある
『Tandem』は、語学の勉強のためのアプリとしてとても優秀です。生身の人間と「言語交換」というかたちで交流を深める後押しをしてくれるので、きちんと礼儀正しくしていれば本気の出会いもあるかもしれません。
有料会員もそれほど高額ではないですし、近場のユーザーと実際会って話す機会も増えますから、筆者も語学の勉強と国際交流をより深めるなら会員になってもいいなと思いました。
このアプリは何よりユーザー同士の「評価」のシステムが良いポイントだと言えます。どんな評判の人物かということがすぐにわかるので、そのユーザーが「ヤリモク」かどうかなど悪い人物を見極めやすく、より安心して使いやすいように工夫されています。
言語交流アプリでも、どんな交流アプリにも恋愛の出会いを求める人がいて、真面目に勉強のためにアプリを使いたいのにナンパをされるなど残念な思いをするユーザーが後を絶ちませんが、『Tandem』なら「評価システム」のおかげで比較的その被害も抑えられているようです。
「外国人と恋愛がしたい」と思ったらまず英語からはじまり、外国語を習得することが前提となるところがありますが、そのためにもこのアプリはとても良いものだといえます。同性の友達を作って、情報交換をすることもできるでしょう。グローバルに人と繋がっていけば、いずれはアプリの中でも外でも、惹かれ合う人も見つかるのではないでしょうか。
親切な人と出会えて語学が上達した
外国語の勉強のために交流できる場を見つけられて嬉しい。みんなとても親切で、語学の上達を手伝ってくれます。一番は、ハロートークと比べてキモい人がいないところです。