大好きな人との結婚は、人生のもっとも輝かしい瞬間の1つですよね。
しかし、現実には単なる恋人同士の延長線上ではないのが「結婚」というもの。基本的には、誰も別れるつもりで結婚しないと思いますから、この先の人生を「死が二人を分かつまで」共に過ごしていくことになります。
すると当然、男女としての関係がマンネリ化したり、いつも一緒の家で過ごしているうちに、お互いに対してイライラしてくることもあるでしょう。付き合いが長くなり、「相手がいて当然」という気持ちになってくると、刺激がなくなり退屈してしまいます。
そんなふうに、毎日に華やかな色気が不足している現代の人妻や妻持ちにとって、最近「合法的」な恋愛のカタチが流行しはじめているそう。
今回は、その「セカンドパートナー」と呼ばれる婚外恋愛のスタイルについて、紹介していきます。
目次
最近増えている「セカンドパートナー」その意味とは?

【セカンドパートナー】
直訳すると「二番目の相手」ですが、恋愛の中おいてその名の通り、妻や夫を持つ人にとって「その次に好きな恋人」を指し、セカンドパートナーを持つということは、ファーストパートナー、つまり配偶者以外の相手と恋愛にほど近い関係を構築するということです。
そう聞くと、「それってただの不倫なんじゃないの?」という疑問が生まれてきますよね。
しかしセカンドパートナーという立場が成立するためには条件があり、「離婚のための理由」に触れない関係でなければいけません。
その理由とは以下の通り。
- 不貞行為
- 悪意の遺棄
- 3年以上の生死不明
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
- その他婚姻関係を継続しがたい重大な理由
セカンドパートナーという話題のなかで上記に引っかかりそうなものといえば、
・不貞行為
・その他婚姻関係を継続しがたい重大な理由
上の二つに当てはまってきそうなものです。しかし、セカンドパートナーとはあくまでも「合法的」もとい合意の上での婚外恋愛。次に、セカンドパートナーの具体的な実態を解説しましょう。
友達以上・不倫未満の既婚者同士のクリーンな婚外恋愛
離婚裁判で認められる不貞行為、つまり浮気・不倫には条件があり、それは結婚相手以外の人と「肉体関係」に及んだ、というものになります。要するに、婚外恋愛において性交渉をすることがタブーであるのです。
そして、セカンドパートナーが合法的である理由の最たるものが、「その相手と性的な関係を持たない」ということ。
つまりセカンドパートナーとは「友達以上、不倫未満の心の支え」という存在になります。「その相手とセックスをしないから不倫ではない」という弁明の元に築かれる疑似恋愛関係といったものでしょうか。
ですからセカンドパートナーを持つ最低条件として、今の結婚相手を一番に愛していなければいけません。セカンドパートナーはその名の通り、二番目の存在にすぎないのです。
また先ほどに挙げた離婚調停可能な理由の中で「その他婚姻関係を継続しがたい重大な理由」というものがありますが、こちらは性格の不一致や相手の性向不能、拒否や犯罪行為、アルコールや薬物中毒などが理由とされるので、性的関係ではない相手を持つことは、単純に当てはめれば離婚の原因とはならないのです。
セカンドパートナーとやってはいけないこと
ただしセカンドパートナーという存在は、体の関係を持たないとはいえ、男女関係であるかぎり恋愛感情を向けない相手ではないでしょうから、結婚関係を脅かして当然のように見えます。
ですから、結婚生活を破綻させないための条件が細かくなってくるのではないかと思われます。セカンドパートナーとは法的に規制される関係とはならないため、個人間の約束となりますから、自分たちでケジメをつけなければいけません。
まず性的な関係となれば不倫になるので、セックス、つまりお互いの性器を接触させることは完全にNGです。
セカンドパートナーの条件とは「相手と肉体関係にならない」ということですが、キスやハグなどの友達同士でもありえる体の接触も、お互いに性的に惹かれ合うきっかけとなりうるので、あまりお勧めできません。
手を繋ぐことから、ハグになり、キスになり、そしてとうとうホテルへ…という流れも考えられます。配偶者がセカンドパートナーを持つことへの不安は、その男女関係が不倫関係に発展する可能性というものが最もなのではないでしょうか。
また、配偶者と過ごす時間をないがしろにしてセカンドパートナーとデートするのもいけません。あくまでも相手は二番目であるべきですから、本来のパートナーとの時間を何よりも優先するべき。
セカンドパートナーとの関係にのめり込むあまり、配偶者を放置すると「悪意の遺棄」という離婚のための理由に当てはまるパターンもあるので、これもセカンドパートナーを持つ上でのタブーとなります。
セカンドパートナーとは現代の新しい恋愛関係といえるものなので、その定義も若い分、色々な部分がグレーゾーンのように感じられますが、とにかく「不倫未満」という立場を守り、結婚相手の存在を第一に考えなければ成立しない関係なのです。
相手が独身なのはアリ?
基本的に、セカンドパートナーの相手とはプラトニックな関係を保たなければいけません。あくまで配偶者第一であり、不倫関係に陥らず、その可能性もない。また離婚してセカンドパートナーと再婚するきざしなど、今現在の婚姻関係を破綻させる可能性限りなくゼロに近いものでなければいけません。
ですから、基本的にはお互いが既婚者であることが条件の一つに加わりそうなものです。
もし、配偶者のセカンドパートナーが独身であったら?不倫未満の関係を守ることができるのでしょうか。
独身の相手がセカンドパートナーだとしたら、その独身の相手も他に婚姻関係を築く余裕がなくてはいけないと思われますが、既婚者のセカンドパートナーがいるということは、その妨げになりそうなものです。
セカンドパートナーとは、性関係にならないという約束の元に付き合う、心の絆の相手です。しかし、特に男女の友情とは、世間からは脆いものと認識されており、自分たちがプラトニックな友達のつもりでも否応なく、周りからは「いつか付き合って肉体関係を結ぶだろう」と思われてしまうもの。
ですから独身の人にセカンドパートナーがいるとなれば、恋愛結婚に支障をきたしてしまうでしょう。未だ議論の途中でもある「セカンドパートナーの相手が独身でも良いのかどうか」という話題ですが、やはりここは「通常はナシ」と考えた方が良いと思われます。
「ポリアモリー」との違い
セカンドパートナーと同じく、現代における婚外恋愛の新たなカタチのひとつである「ポリアモリー」という関係。
両方ともカタカナですから、国外で生まれて広まり、日本でも話題となっているもの。
その謎めいたポリアモリーという関係とは、セカンドパートナーと異なり、性的関係、つまりセックスも許容するものです。
ポリアモリー(英: polyamory)とは、ノンモノガミー(排他的な一夫一妻制ではない関係)の一種。関係者全員の合意に基づき、多重的な性愛関係やロマンチックな関係を営むライフスタイル、また その関係性のことである
上記に見るポリアモリーの最大たる条件とは、「関係者全員の合意」というもの。つまり、夫婦お互いに他の人と肉体関係を持つことを合意し、さらにその相手も夫婦とフリーセックス、つまり特定の恋人や不倫関係ではなく、自由な性愛関係に当たることを合意していなければいけません。
これに対して、セカンドパートナーは「相手と性関係には及ばない」ということが条件なので、裏をかけば配偶者の合意なしでも成り立ってしまいます。
夫婦互いの合意を必要とする割り切ったポリアモリーの関係は明白なものですが、あくまでも合意の必要のないセカンドパートナーは「婚姻関係の破綻しない法的条件」に基づくもの。したがって、「心の浮気」にほど近いものになり得ます。
セカンドパートナーの存在を隠していた配偶者に「妻/夫である君が一番なんだよ」と言われても「はいそうですか」と信じられるでしょうか?やはり、セカンドパートナーを持つときも、夫婦間の合意が必要な気もします。
セカンドパートナーについておさらいしよう
ここまでセカンドパートナーの定義についてご紹介してきました。セカンドパートナーとは、例えるなら「仲のいい兄妹」のようなものなのではないでしょうか。深い絆を持ちつつ、性的関係はタブーです。
ただ、まだ新しい現代的な婚外恋愛関係の話題のため、その一般的なルールはまだまだグレー。キスの可、不可など、メディアによって様々に異なります。
これからセカンドパートナーという関係が流行するとしたら、様々な意見が生まれる中でその定義が固まってくる事だと思います。ここでその一意見として、Lovatomy流「考えられる上で最も健全なセカンドパートナーのルール」を定義してみました。
考えられる上で最も健全なセカンドパートナーのルール
- 相手と決して性的な行為をしない
- 婚外の相手と肉体関係が不倫行為であることは明白。セカンドパートナーの前で裸になるのも、服の上から体を触るのも禁止!手を繋ぐまでが接触の限界。
- 妻/夫を何よりも優先する
- 配偶者よりもセカンドパートナーを優先するなど言語道断。「二番目」だからセカンドパートナーです。あくまでも妻/夫を第一に考えましょう。
- セカンドパートナーの存在を秘密にしない
- この点がLovatomy流。よそで配偶者以外の恋愛対象と仲良くしていることを黙っていることは誠実とは言えません。結婚相手の許可をもらいましょう。
ポリアモリーと異なり、配偶者の許可についてあまり言及されていないセカンドパートナーという存在。しかし、理解がなければいくらプラトニックだからといっても、婚外恋愛をしている配偶者なんて信用できるわけがありません。
それに片方だけセカンドパートナーを持つのはフェアではないですよね。夫婦の間で相談して、お互いセカンドパートナーを持つかどうか、誰と持つかを話し合って決めるという方針が健康的に思います。もしそこで決裂したら、決して成り立たないと思いましょう。
結婚相手にセカンドパートナーがいるのを許せる?許せない?

もしも配偶者がセカンドパートナーの存在を黙っていたら?またはその存在がいることを告白してきたら、どうしますか?
この人には自分以外の相手と純粋に安らぐ時間が必要なんだと容認できますか?それとも浮気と認定し、拒絶しますか?
いくらプラトニックな友情を基盤に成り立つセカンドパートナーとはいえ、自分よりも強い絆を持っていたとしたら、本来のパートナーとして嫉妬するのも当然ですよね。夫婦の信頼関係を崩すキッカケになる可能性も。
また、もし夫婦間で公認でセカンドパートナーを持つことになった場合、考えられるメリットとデメリットとは一体どのようなものでしょうか?それに、一般的なルールに則るだけでなく、個々として取り決めをしたほうが良いかもしれません。
ここで、実際にセカンドパートナーの存在があったときのことを考えてみましょう。
そんなのおかしい!許せない場合に取るべき行動
「自分というパートナーがありながら他の人と関係を持つなんて、肉体関係がないとしてもありえない!」
もし、結婚相手が隠してたセカンドパートナーの存在が発覚した時、覚える感情は怒り、焦り、悲しみ、疑問など、きっと色々な思いが混ざりあって困惑することと思われます。こちらがそのような存在を許していない場合はなおさら。
そんな時には、まずどのような行動をとるべきでしょうか?
不倫かどうかを徹底的に洗う
まず、相手が「セカンドパートナー」なのか「不倫・浮気相手」なのかをしっかり判明させるべきでしょう。
セカンドパートナーを持つ配偶者にどのような関係なのかを問いたださなければいけません。また、ラブホテルの領収書や肉体関係を思わせるメッセージがないかどうかなど、「潔白の証明」を求めても良いかもしれません。
プライバシーに踏み込んだ行動かもしれませんが、夫婦関係を脅かす婚外恋愛を隠しているほうにも落ち度がありますから、セカンドパートナーを持つ条件である「ファーストパートナーのことを第一に考える」ということを理由に、配偶者としての権利を主張し、証明してもらいましょう。
もしも不倫関係に及んでいた場合、今後とも夫婦関係を平和に保つことはまず出来なくなると思われますから、徹底的に白黒ハッキリさせたほうが良いでしょう。
ちなみに、浮気・不倫について気になった場合、徹底解説した記事がありますので、こちらも合わせてご参考下さい。
「自分とセカンドパートナーのどちらが大切?」
もし結婚相手にセカンドパートナーについて尋ねてみて、どうやら本当に肉体関係や性的関係ではなく、心理的にも浮気願望がないということが分かっても、まだ聞くべきことは残っています。
それは、「自分のことを本当に第一に思っているのか」ということ。
セカンドパートナーの存在は、いくら今現在はプラトニックな友情だからとはいえ、この先もずっと同じとは限りません。人の気持ちは移りゆくものですし、もし少しでもこちらのことを不満に思えば、セカンドパートナーの方に心も体も惹かれていくのではないかと不安になることでしょう。
ですから、セカンドパートナーを持つ妻/夫に、「いかにこちらのことを愛していて、これまでもこれからも第一に考えている上で、なぜセカンドパートナーがいるのか」という訳を説得してもらいたいものです。
セカンドパートナーも夫婦間でその存在を納得できなければ、確実に結婚生活を脅かしていくと思われます。セカンドパートナーを持つことのメリットやデメリットを考え、天秤にかけて、冷静な判断を持って夫婦の間で取り決めをするべきでしょう。
お互いに公認のセカンドパートナーを持つことについて
セカンドパートナーを持つという選択をする上で、最も公平といえる形が、夫婦お互いにセカンドパートナーを持つことではないでしょうか。
片方だけにセカンドパートナーがいるのではフェアではありません。第一に、セカンドパートナーを持つこと、その相手が自分にとって、相手にとってどんな存在なのか、お互いの気持ちが分からなければすれ違いを生むだけです。
ただ、なぜセカンドパートナーを持つ必要があるのかを夫婦お互いに明確にするべきです。例えばマンネリ化した夫婦間の性関係は、あくまでプラトニックな友情であることが前提のセカンドパートナーを持つことでは片付かない問題だと思われます。
セカンドパートナーのメリット・デメリットについて、いまいちど、一般的な見解を考えてみましょう。
メリット・デメリット
セカンドパートナーを夫婦公認で持つことで、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
また、無視できないデメリットとは具体的にどんなことなのでしょうか。
【メリット】夫婦関係がより良くなる?
結婚してから、配偶者に気を使って他の異性交遊が減ったという人も少なくはないと思われます。
すると、仕事の話抜きでゆっくりと話ができる異性というと、結婚相手に限られてくるパターンもあるのではないでしょうか。
夫婦の付き合いが長ければ長くなるほど、その夫婦同士ではなければできないことと、逆にファーストパートナーとはできないことも出てくるのではないでしょうか。
例えば、いくら仲の良い夫婦でも、一つ残らず趣味が完璧にマッチするとは限りません。また、ただの友達にはできないような結婚相手との悩みを、相手と同性の人に相談できる機会もそうないと思います。
このように、妻/夫とはできない話をセカンドパートナーとはできるというメリットはありそうです。
また、他の異性と純粋に交流することで、異性を前に自分の女らしさ、男らしさを意識することになり、若さを保ち、心に余裕ができそうです。そのことで、夫婦の間の空気をフレッシュに入れ替えることもできるかもしれません。その結果、いつまでも男女として気を抜かずにいられるので、夫婦生活にハリを出すということも望めそうです。
ただし、セカンドパートナーにまつわるルールを完璧に守れることが最低条件になります。
【デメリット】離婚へのカウントダウン?
おそらく、セカンドパートナーという関係性についてまだ慣れ親しんでいない我々にとって、そのデメリットのほうが想像しやすいのではないでしょうか。
セカンドパートナーを持つことのわかりやすいデメリットといえば、それがプラトニックな関係におさまらず、不倫に発展するということ。
また、肉体関係がなくとも、泊りがけで遊ぶなど、度を超えた交遊をして、婚姻関係に保障される「夫婦円満に、平和に生活を送る権利」というものを脅かした場合、民法で離婚が認められたり慰謝料請求が可能になる場合もあります。
先述した「セカンドパートナーを持つ条件、ルール」というものをはみ出てしまう契機はいくらでもありますから、常に気を配らなければならなくなります。
もし性的にセカンドパートナーに魅力を感じている場合、不倫関係に発展する可能性を少しでも感じるなら、結婚相手のことを一番大切に思うのであれば、その関係は打ち切ってしまったほうが今後のためになるかもしれません。
どこまで許せる?夫婦間でルールを決めよう
友情以上、不倫未満のセカンドパートナーの存在は、退屈な日常生活に刺激がほしい夫婦にとって、ほどよい刺激剤となることでしょう。浮気願望を持つ人ほど非日常に憧れる傾向もあるので、ルールを守ればそのようなニーズを夫婦関係を崩さずに満足させるメリットもあります。
セカンドパートナーとの交流をどこまで許せるか、という問題は、個々の夫婦によるものです。お互いに合意であれば、自由な性関係にのぞむ「ポリアモリー」という選択肢もありえますから、許すか許さないかの全ては夫婦間で決定されます。
ここで、セカンドパートナーとの交流レベルを低い順から列挙していくので、夫婦間でセカンドパートナーについて悩んでいる方は、「ここまでは許せるかな」という線引きをこちらを参考に考えてみてはいかがでしょうか。
- メール、電話のみで交流する
- カフェで小一時間お茶をする
- 夜に飲みに行く
- イベントなど日中ずっと一緒に行動する
- 手を繋いで歩く
- 腕を組んで歩く
- ハグをする、抱きしめ合う
- 頬にキスをする
- (服を着たまま)マッサージをする
- カラオケでオール、旅行など泊りがけの交流をする
- 唇にキスをする
- 性的に愛撫し合う(ペッティング)
- 性器の挿入を除いた性的行為をする
いくら不愉快でも、セカンドパートナーの存在を必要としている配偶者からその存在を問答無用で取り上げることも少々気の毒に思います。こちらのリストを参考に、どこまで許せるか、歩み寄ってみるのも一つの道かもしれません。
年齢層で異なるセカンドパートナーへのニーズ

正直な意見を申しますと、一般的に若い夫婦がセカンドパートナーを持つのは早すぎるのではないかな?と筆者は思います。
単純に、身体的に若ければそれだけ男女ともに性欲も旺盛である場合が多いですから、セカンドパートナーから不倫に発展する可能性も比例して高くなるのではないかと考えられるからです。
ただし、純粋な、兄妹のようなセカンドパートナーという存在は、年齢層が高くなるにつれ、
- 異性として意識することで若々しさを保つ
- 配偶者とはできない趣味の交流をもつ
- 生活にメリハリを出す
など、需要に対するメリットを享受できるのではないでしょうか。
ここで、年齢層別によるセカンドパートナーという関係性についての実態を紐解いてみましょう。
心も体もまだ若い20代〜30代。不倫に発展する可能性は?
セカンドパートナーは、肉体関係のない、不倫関係に陥る可能性が限りなくゼロに近い状態を保つことができなければ、成り立ちません。
なので、結婚したとはいえ、まだまだ好奇心の尽きない心と、若い身体を持つ20代、30代の男女が性的関係のない疑似恋愛関係を保てるかどうかは、難しい問題になりそうです。
そもそも、結婚してからそれほど年月も経っていない20代の夫婦には、セカンドパートナーの必要すらないのではないでしょうか。
危ういのは30代のセカンドパートナーのように思えます。平均的に、男女ともに成熟し、経済的にも安定してくる年代ですから、心の余裕とともに日常の退屈さも徐々に浮き彫りになってきます。
もしセカンドパートナーを持とうと思うなら、その関係よりも浮気・不倫願望が勝らないように注意したいものです。
結婚相手との愚痴を聞いてくれる相手?アラフォーの場合
結婚して十数年、二十年ほどになってくると、マンネリ化が進んで配偶者への性的欲求も薄らいでくるようです。日常的に結婚相手と暮らすようになって長くなって、子育てもある程度経ていることもあるでしょうから、人によっては家では気が緩んで男らしさ、女らしさに気をつけるのもサボりがちになることも。
そこで、退屈な日常にメリハリを与えてくれるセカンドパートナーの存在が輝いてくるのが、アラフォー世代からなのではないかと思います。
40代に差し掛かると、女性は子育ても落ち着いて、自分のオシャレを楽しんだり、メイクやエステに時間をかける余裕も出てくると思います。そうした「女磨き」を旦那さんが褒めてくれたらいいですが、素直に「綺麗になったね」と褒められないザ・日本男児的な人もいるでしょう。
そこで自分を女性として褒めてくれたり、独身の頃のような甘酸っぱいデートが出来る相手がいると、日常が輝いてくるかもしれません。
また、特に男性はほとんどの人の性機能が20代レベル程とはいかないでしょう。男性としてのプライドを左右する、いわゆる「中年の危機」というようなものがやってくる年代です。
また、一般的に現代の40代男性は仕事の肩書きも立派になってきますし、加えて家族や子供など、背負うべき責任もどんどん増えてきます。そのような重荷から束の間解放してくれるセカンドパートナーという相手がいると、心休まることもあるかもしれません。
「非日常への逃避行」というサブタイトルがつきそうなアラフォー世代のセカンドパートナー事情です。あくまでも、セカンドパートナーを持つ場合は夫婦間で秘密にせずに話し合うことを忘れないように。
まだまだ恋心を持っていたい?アラフィフのセカンドパートナー事情
50代になると、生活もかなり落ち着いて、子供も手がかからなくなり、各々のかたちで「第二の人生」という道を考え始めるころかもしれません。
また、結婚生活も長くなり、お互いの欠点も嫌という程見てきたはず。ここまでくると、いくら愛する家族とはいえ配偶者の存在が疎ましくなってくることもあるのではないでしょうか。
また、結婚生活も20年、30年ほどのレベルになると、マンネリどころかお互いに対しての男女としての興味さえ失っているパターンもよく見聞きします。
居心地のいい、かけがいのない家族を手に入れているという第三者の目から見た幸せも、本人たちからしたら退屈極まりないかもしれません。それで幸せなら他に何もいらないでしょうけれど、人間いくつになっても恋心は枯れないもの。
そんなとき、結婚相手ではなくセカンドパートナーと食事をしたり映画鑑賞をするなどのデートに出かけるのは、人生のいい刺激や癒しになりそうです。思い切って遊園地に行って羽目を外すのも楽しいかもしれません。
お互いの家族の愚痴や悩みを思いっきりぶちまけてスッキリしたら、家に帰って家族優しくできたらいい事ですよね。
夫婦や恋人の嫌な面も、セカンドパートナーとしてたまに会うくらいなら目にすることもあまりないでしょう。
また、50代で浮気・不倫をしたあとの離婚は、若い時と比べ物にならないほどキツイそうです。50代にもなると、本人が望んでも再婚できる可能性も低いので、家族のいない状態で後の人生を歩みたくなければ、セカンドパートナーと不倫関係に陥るような下手はしないと思います。
それにセカンドパートナー同士で再婚を考えたとしても、お互いの家族みんなを犠牲にするほどの価値があるのかをまず考えるのではないでしょうか。
ですからセカンドパートナーの存在を限りなくリスクの低い状態で、メリットを100パーセント享受できるのは、もしかしたらアラフィフからかもしれませんね。
どこで相手を見つけるの?セカンドパートナー探しの場所

セカンドパートナーという関係があることを知っていれば、疲れ切った日常を癒してくれる、刺激をくれるセカンドパートナーがいたらいいのに、と考える人もいるでしょう。
しかしそのような存在が身近にいない場合、どうやって相手を見つけたらいいのか、その方法にとても悩みそうなものです。
ただ現代の便利なネット社会を利用していれば、まず趣味の合う人を見つけるのは簡単です。ただし、そこから知り合って、仲を深めるまでが難しそうなものです。
セカンドパートナーをこれから見つけようとしても、恋愛と同じく強く迫るのはダメです。いくら肉体関係を望まないとしても、タイプではない人から迫られるほど気味の悪いことはありません。
そもそも、セカンドパートナーは作ろうと思って作るものというより、自然な流れで友達以上、不倫以下の関係に収まったというパターンが正当なような気もします。
しかし何にせよ、きっかけがどこに転がっているのかが気になることだと思います。どのような場で異性との出会いがあり、健全な交友関係を築けるのかを考えてみましょう。
最近流行りの出会いアプリで見つける方法
数年前から徐々に広まり、利用者も増えている恋活、婚活アプリ。
恋人や結婚のパートナーを探すために作られたアプリはそもそも既婚者の登録が不可能である場合もあります。しかしいま、出会いアプリの中には同性も含めたただの「友達」を探す趣旨のアプリも多くあります。
どうしても、そういった出会いアプリを利用する人の中には不純な目的を持っている人も多いのが現実。「ヤリモクの男の人しかいない…」とか、「業者の女の子ばっかり…」という話はよくあることです。
そのような「プチ人間砂漠」になりがちな出会いアプリのなかで、どのようなコミュニケーションを取れば純粋な友情を築くことができるのでしょうか。
既婚であることはあらかじめ伝えよう
まずはじめに、「自分が既婚者であり、肉体関係を求めてはいない」という旨をハッキリと記載するべきです。
セカンドパートナーを求めるということは、不倫関係ではない友情を求めることが前提ですから、自分を異性としてコンタクトを取ってくる人を「ふるい」にかけなければいけません。また、こちらからも、ただ中身や趣味ではなく、異性として興味のある人を探すこともNGです。
相手も自分と同じ既婚者であり、かつ、まず純粋な友情としての交流を求めている人を探すのは、一般的な出会いアプリではなかなか難しいかもしれません。
いっそSNSのつながりのオフ会などの方が可能性はあるかも。
また、すべての出会い方に言えることですが、出会った人の存在を配偶者に内緒にしておくのは避けましょう。セカンドパートナーとは「クリーンな婚外異性交遊」ですから、家族にも紹介できるくらいの友人関係となれることが理想です。
イベント会場で趣味の合う人を
好きな音楽やゲームなどの趣味のコンサートやフェスには、それぞれ共通の好みを持つ人たちが小さなコミュニティでまとまっていたりしますよね。
そのような交流の中で、既婚でファーストパートナーを愛していて、でもセカンドパートナーの存在も求めている、という人が見つかる可能性もゼロではないかもしれません。
ただし、様々な年齢層の集まる趣味の集まりのなかで、ちょうどよく自分のニーズにフィットする相手が見つかるかどうかは、奇跡的な確率とも言えます。ですが、だからこそ、自然な形でセカンドパートナーという関係にフェードインすることもできるかもしれません。
同窓会で発見?かつての自分を知る人と
同窓会には同じ学年、同い年の懐かしい顔触れが揃うことでしょう。
それに歳を取るほど同窓会は出席率が落ちるので、残る人たちといったらよほど仲のいい間柄なのではないでしょうか。
そんななかで、昔から仲の良かった異性が「気がついたら今で言うセカンドパートナーという関係だった」と認識することもよくあるそう。昔からの間柄で今まで付き合ったり、性的な関係にならなかった、という結果がついていれば、配偶者にとっても「この人たちは不倫関係にならないな」と安心できるかもしれません。
セカンドパートナーという関係が始まる条件として、元同級生、幼馴染というのは一番多く、自然な成り立ちと言えます。家族ぐるみで付き合える悪友のような関係なら素敵ですね。
ただし、セカンドパートナーがどんな相手でも100%不倫関係に進展しないということはないと思われますから、夫婦関係の約束事は逐一振り返ったほうが良いでしょう。
元カレ・元カノをセカンドパートナーにするのはアリ?
いくら昔馴染みだからといえ、過去に肉体関係を持ったことのある元カレ、元カノとセカンドパートナーの関係を結ぶのは、いかがなものでしょう。
ファーストパートナーが納得していれば何も言うことはありませんが、こういったパターンに多くの配偶者は不安や心配ごとを抱えることになりそうです。
自分の心も体も知っていて、かつ別れた相手ということで多少の憎しみも過去の古傷となり、気楽な間柄であるかもしれないことは理解できますが、ただファーストパートナーへの礼儀というものを考えると、あまりうなづける話ではありません。
元カレ、元カノがセカンドパートナーであって良いかどうかについては、その恋愛関係がどれほど過去のものであったか、というのも影響しそうです。20年ほどのレベルで過去なら、もはや昔の自分を知るだけの他人とも言えますから、「結婚する3年前に別れた元恋人がセカンドパートナーになる」という状態よりは納得できます。
ただ、昔付き合ってた人と改めて仲良くすることを歓迎できる配偶者がいるのかどうかは疑問です。何度も口を酸っぱくして言いますが、あくまでもセカンドパートナーとはファーストパートナーの認める関係であることが望ましいですし、妻/夫が嫌がればその関係は終わりです。
どんなにセカンドパートナーとの関係がクリーンであったとしても、配偶者の気持ちを一番に優先しましょう。
もはや猫でも飼うほうがいいかもしれない

最近話題に昇るトピックスとはいえ、まだまだセカンドパートナーという婚外恋愛関係は世間一般に認知されていません。
「ほとんど浮気じゃないのか」という意見も多数派です。また、実際にセカンドパートナーと不倫関係に陥るケースも少なくはないよう。
ですから、元からよほど特別でクリーンな関係の異性の友人がいるのではない限り、あたらしく「セカンドパートナーになってくれる人」を募集するというのは理解されないでしょう。
セカンドパートナーを持つことについて夫婦間で意見が決裂した場合、それだけで不仲の原因にもなり得ます。
ですから、日常に刺激や癒しが欲しいのであれば、いっそのこと猫や犬を飼うという選択肢もアリなのではないでしょうか。
ペットは人間の子供のように世話も焼けるし、従順で可愛い瞬間ばかりではありません。ですが言葉が通じないからこそ、人間同士では結べない絆や癒しをもたらしてくれます。
ペットのおかげで夫婦仲や家族の仲が深まるということもありますから、不倫関係かどうか疑われるようなセカンドパートナーを持つよりは、平和的かもしれませんね。
なんにせよ、夫婦間の円満と平和を望む限り、きちんとコミュニケーションを取りながらお互いのためになることを考えていきたいものです。
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