出会い系サイト、マッチングアプリはやっぱり危険?安全性の高いアプリの選び方を徹底解説!

出会い系サイト、マッチングアプリはやっぱり危険?安全性の高いアプリの選び方を徹底解説!

友達や同僚などの知り合いから「マッチングアプリで恋人ができた!」という話を聞くのは、今や珍しい話でもありません。結婚までたどり着く絆のあるカップルも生まれていることですし、恋人がいない人は「使ってみようかなあ」と思い立つこともあるでしょう。

しかし、マッチングアプリの出会いとは、危険ではないのでしょうか ?「詐欺にあったり、サクラや業者に騙されたりしたら…」と考えると、なかなか手が出ませんよね。

それでも、身の回りに出会いがない環境に置かれているとしたら、望みはマッチングアプリ一択になるという状況もあります。いま、マッチングアプリの種類は多岐にわたり、人気の恋愛マッチングだけでも10種類以上は選択肢があるのです。

どんなアプリを選ぶのが一番、安全性という面では無難なのでしょうか。アプリの運営がセキュリティについて、どのような対策をとっているのか、事前に知っておきたいもの。

また、マッチングアプリ使っていると、必ずと言っていいほど出くわすのが「ヤリモク」や「おごり目的」の存在。いいなと思った相手といざデートをした時に、そういう不愉快な相手だとわかると幻滅です。そんながっかりを回避するには、どう気をつけていればいいのでしょうか。

アプリの運営がどこまで安全対策を講じてくれるのか、自分がどこまで自己防衛をしないといけないのか、あらかじめ知識を身につけておきましょう。安全性の高いアプリの特徴と、自分が安心してアプリを使う方法について、考察してみます。

安全なマッチングアプリの特徴とは?

スマホを持つ男性の手

いま、人気の恋愛マッチングアプリはほとんどが大手の企業が運営するものであり、サクラを雇わずに会員数を獲得するため、さまざまな安全対策が敷かれています。業者や悪質なユーザーの被害をできる限り防ぎ、または性的な目的やパパ活や援助交際などの金銭のやり取りの発生する関係の発生を規制しているアプリはそれなりにあるものです。

個人情報やプライバシーを守ったり、安全に使用できるアプリであるほど、登録時の審査は厳しめ。多くの恋愛アプリが実名でなければ登録できない、または身分証明書を提出しなければ、誰かとマッチングしてもメッセージのやり取りなどの交流ができないようになっています。

また、悪質なユーザーを見つけた時にスタッフがどこまで親身に対応してくれるのか、も気になります。アプリをの使用が全て自己責任になってしまうと、特に女性は使いにくいと感じるでしょう。デベロッパーがどれだけ悪質業者などの不正ユーザーを排除してくれているのか、ケアの厚いアプリを使いたいですよね。

そして、あらゆるマッチングアプリのデベロッパーと真面目にアプリを利用しているユーザーを悩ませているのが「ヤリモク」そして「おごり目的」の存在。アプリを使っていて、真面目に恋人を探しているのに、知り合って間もない相手に体の関係に誘われるほど不愉快なことはありません。また、いい感じに仲良くな理想な相手に高い食事を奢ったのに、そのご連絡がつかなくなった、というパターンもあり得ます。

そのような不愉快なユーザーは、アプリの利用者を減らす原因となります。そういった問題も含めて、運営がどこまで気を配っているのか、アプリをダウンロードする前に見極める方法について解説していきましょう。

Facebookと連携するメリットとは

多くの日本発の優良な恋愛マッチングアプリは、登録をする時にFacebookのアプリと連携を取りログイン認証をする「ソーシャルログイン」という形をとることになります。そして、TwitterやInstagramよりもFacebookで登録するアプリの方が信頼度は高め。なぜでしょうか?

それには、およそ3つの理由が挙げられます。

  1. 既婚者が登録できない
  2. 実名登録のため、身分証明書と照らし合わせて本人確認ができる
  3. Facebook上の友達にバレない、表示されない

では、一つひとつ解説しましょう。

まずは1. 既婚者が登録できないということ。海外のユーザーの間ではよくあることですが、Facebookのプロフィールの交際ステータスを、「交際中」「婚約中」「既婚」と逐一変更することがあります。日本人のユーザーでも、結婚したらステータスを「既婚」にする人は多いと思います。

恋愛マッチングアプリは、もちろん「独身」が前提です。中には既婚者でも不倫相手を探せるものもありますが、「婚活」と名のついたマッチングアプリの場合は既婚者の登録を規制しています。Facebookを連携したアプリなら、「アプリで出会って付き合ったけど相手が既婚者で、不倫に巻き込まれた!」というリスクを減らせるでしょう。

ただ、ステータスを変更すればいつでも登録が可能になりますから、100%の信憑性があるとは限らないので注意。

次に、2. 実名登録であるということについて。Facebookは基本的に実名で登録するアプリです。若い人はもっぱらInstagramを利用する傾向がありますが、Facebookを仕事の連絡帳として使っている社会人も多くいます。また、マッチングアプリのプロフィールから個々のFacebookページを回覧できるアプリなら、相手のFacebookページが「捨てアカウント」(=不正利用者)であるかどうか確認もできます。

そして、安全性の高い日本のマッチングアプリは免許証や健康保険証などの身分証明書を提出して審査を通らないと、メッセージなどのアプリの機能を使えません。もしその証明書の名前と、Facebookの名前が異なっている場合、審査に通らないこともあるので、きっちり実在する人物でなければ登録できないのです。

よって、Facebookでソーシャルログインをするマッチングアプリでは、業者のような悪質ユーザーを劇的に減らすことができます。

最後に、3. Facebook上の友達にマッチングアプリを使っていることがバレない、という仕組みについて。Facebookで連携してログインをしても、Facebook上に「〇〇さんはこのアプリを使っています」などと、アプリで恋人を探していることがバレることはありません、と表記しているアプリなら安心です。

そして、万が一Facebook上の友達が同じマッチングアプリを使用している場合でも、そのアプリ上には友達の存在は表示されないというシステムになっているので
知人の目を気にせず安心してアプリで恋人探しをすることができます。

以上3つの理由から、Facebookでソーシャルログインをするアプリの方が安全だということが分かると思います。マッチングアプリを選ぶ際には、まずこのことを参考にしてください。

ソーシャルログインのデメリット

特に、業者やなりすましなどの不正なユーザーをふるいにかけて防止するという点では、Facebookのソーシャルログインは安全対策として優れたシステムだと言えます。

しかし、これにはデメリットもありそうです。

Facebookに連携すると、Facebook上の友達には自分がマッチングアプリを使っていると知らされることはありませんが、Facebookのアプリ側には広告を表示するための情報を手に入れたことになります

そのため、アプリに登録するとFacebook上に婚活や恋活関連の広告が出まくります。Facebookを利用したソーシャルログインはマッチングアプリ以外のサービスでも多いですが、利用したアプリの履歴やインターネット検索の履歴からも個人の「望みに沿った」広告が表示されます。

よって、Facebookの友達にはアプリを使っていることが直接知られないとしても、スマホを開いている時に画面を見られて、恋愛マッチングの広告だらけの画面から恋愛アプリを使っていることがバレてしまうこともあるかもしれません。

また、アプリによっては個人情報の管理が不安なものもあるとか。デベロッパーが上場企業でない時には、特に注意が必要です。利用規約に目を通し、できるだけデメリットのないアプリを選びましょう。

「マッチングアプリ」と検索して上位に登ってくるアプリなら、おおよそは問題ないでしょう。

登録時の身分証明の確認がしっかりしている

マッチングアプリの安全性により貢献しているのが、身分証明書の確認など、「審査があるかどうか」という点。

むしろ、純粋な出会い、恋愛目的であり、パパ活や援助交際を勧めるようなアプリでない限り、身分証明と審査の段階がなければ、ユーザーは安心して使用することができません。厳正な審査がなければ、業者のような不正ユーザーも登録し放題ですし、Facebookの捨てアカウントで登録するようなほぼ性犯罪者のようなヤリモクも入り浸ります。

女性も出会う相手に対して誰一人安心できませんし、男性も課金をしなければ利用できないアプリがほとんどの中で、悪質ユーザーにあたるだけ時間とお金の無駄になってしまいます。

『Omiai』『Pairs』『タップル』などの有名どころのマッチングアプリなら、免許証、パスポート、健康保険証などの提示をしなければアプリの機能を使えないので、安心安全にマッチングアプリを使用し、まともな相手と出会いたいのなら、それらのユーザー数の多い、上場企業のアプリを使用しましょう。

また、『イヴイヴ』のアプリは、新規ユーザーの審査がデベロッパーの審査に加えて、登録しているユーザーからも審査をされるので、怪しい人物は間違いなくBAN(追放)されます。恋愛マッチングアプリではありませんが、言語交換アプリの『Tandem』もユーザー同士による評価がつけられます。

そのように、ユーザーによる違反報告など、一発で追放されることをしているわけではなくても、不愉快さを与えるユーザーの評価を下げるなどのシステムがあってもいいのかもしれませんね。

ちなみに「安心、安全な婚活アプリ」というアピールの『Omiai』のアプリの詳細については、以下の記事をご参考ください。

Omiaiの口コミや評判って本当?実際に出会えるか使って体験してみた!

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2019年5月8日

写真付きの身分証明ならなお良し

身分証明書の提出で本人確認をするアプリの審査では、写真付きの証明書を求めてくるアプリが安心できます。

写真が本人と異なるという場合や「なりすまし」の被害もその時点で防ぐことができます。業者も入り込めないでしょう。

今のアプリは健康保険証のみ写真なしでも登録できますが、それ以外の証明書はパスポートや免許証、マイナンバーカードなどの写真付きのものに限定されます。

もしくは、健康保険証は「年齢確認」のみ、加えて本人確認のために写真付きの証明書を求めるアプリもあります。

自分が本当に本人として嘘偽りなくアプリを利用するのであれば、それらの登録時における多少の面倒ごとは許容範囲内でしょう。身分の確認をしっかりとって審査をするアプリであるほど、詐欺にあうなどの憂き目にあうことなく安心してアプリを利用できる確率が上がるのです。

ただし、まごうことなき本人として登録していても、セミナー勧誘やマルチ商法をするユーザーもいるので、どんなにデベロッパーが厳しい管理体制を敷いていたとしても全ての悪質ユーザーをふるいにかけることはできないので、最終的には自分の判断によるしかないのかもしれません。

出会い系サイト、マッチングアプリにおけるサクラや業者などの悪質ユーザーを回避する方法については、こちらの記事もご参考にしてください。

マッチングアプリにサクラは存在する?悪徳業者を見極める3つのコツを解説!

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2021年12月4日

スタッフの厳しい監視態勢

監視スタッフの女性

たとえ本人確認や年齢確認登録時の審査をかいくぐっても、マルチ商法やセミナー勧誘のような個人で活動をしている悪質ユーザーは見つかりにくいという特徴があります。一度デートするまでは相手がそういうことをするタイプだとわからないことが多いので、ユーザーが一人被害に遭うまでは悪意のある人物だとわからないこともあるのです。

また、「ヤリモク」や「おごり目的」という、不正利用とまではいかないもののギリギリ不正利用とも言える不愉快なユーザーも、できるだけ取り締まって欲しいと思うのが、真面目なユーザーの本音だと思います。

そういったことができる限り起こらないように、開発元のスタッフがどれだけアプリの内部を監視しているかという点も、安心安全なアプリを選ぶにおいて重要なこと。加えてどれだけ毎日スタッフがアプリを管理してるかということも、マッチングアプリを選ぶ際の評価ポイントです。

アプリをダウンロードする前に、そのアプリがそのようなスタッフのケアの手厚いものかどうかを確かめるには、AppStoreなどでアプリのレビューを確認するといいでしょう

マメにシステムを更新しているアプリや、しっかりアプリ内で悪質ユーザーを監視しているものだと、アプリのレビューに対してマメに返信をしているのが見てとれます。ユーザーの声を聞いて、改善点をできるだけアプリに反映させようとしているマッチングアプリは良作といえるでしょう。

また、ヤリモクや勧誘のような悪質ユーザーを避けるためには、よりマッチングアプリ内のトークルームをしっかり監視しているアプリを選ぶべきです。

トークの「禁止ワード」がどれだけあるか

マッチングアプリのトークルームでは、卑猥な言葉や業者の外部サイトへの誘導など、不愉快な内容や詐欺被害を防ぐために「NGワード」というものが用意されています。

そのワードをトーク、またはプロフィールの文章で使用すると、モザイクがかかったり伏せ字になるなど、表示されなくなるか、そもそも送信できないようになっており、またペナルティが課されることもあります。軽くて注意勧告ですが、厳しい場合は強制退会も。

マッチングアプリで起こりうる不愉快な経験というと、業者やヤリモクに引っかかるなど、「自分を人間として扱わない人とマッチしてしまうこと」です。間違いなく不愉快になりますし、真面目な恋活、婚活を推すアプリの中では「ワンナイトだけ求める」という使い方は違法なので、できる限り排除してもらいたいユーザーになります。

それらの悪質ユーザーを出来るだけ排除するために、人気のマッチングアプリは登録時の審査に加えてユーザーの監視を行なっているわけですが、その監視の主たるものが、通報されたユーザーの処遇とこのトークルームでの出来事になります。

また、目立って禁止ワードを使っていなくても、通報されたユーザーや怪しい動きをしているユーザーのトークルームを見て判断するようです。アプリの質を高めるためにマメにアップデートを行なっているデベロッパーは、ユーザーの動向から問題点などを考察するため、よってどのユーザーのトークルームも見られていると思って品良く振る舞った方が身のためなのですね。

禁止されているワードはアプリによって異なりますが、だいたい以下のような内容です。

LINEのID
プロフィールに他のメッセージアプリのIDを載せたり、マッチした後のメッセージの1通目〜3通目で相手にそれらのIDを送ることは禁止されています。業者の誘導や、禁止ワードをアプリの外で送ろうとする人の牽制、またはアプリの収益のため。
アダルトな内容
「エッチ」「ホテル/ラブホテル」「割り切った関係」「大人の関係」など、また援助交際、パパ活に関わるワードのような「体の関係」を求める内容を表すワードは禁止されています。真面目な恋活、婚活アプリにもそういったユーザーがよく現れますが、頭が沸いているのでしょうか。
公序良俗にかける内容
自殺、殺人、ストーカーなど暴力的な内容。包丁の絵文字さえ禁止のアプリもあります。相手に危害を加える恐れが発覚すると間違いなく強制退会です。また、ほかのユーザーを中傷し名誉を傷つけるなど、倫理に欠ける内容も同じく禁止です。
違法な商業行為
承諾のないマルチ商法、ねずみ講、その他売買の行為も恋愛マッチングアプリでは禁止されています。

恋活、婚活のための恋愛マッチングアプリで、ヤリモクやおごり目的も含めて、なぜそれ以外の目的で使う人がいるのか理解に苦しみますが、デベロッパー側も日々監視体制を進化させて、あらゆる不正利用に対応しています。

サクラを雇わない体制や、業者は特に排除される傾向ですが、それでもいかなるアプリでもヤリモク、おごり目的はいなくならないように思えます。なぜでしょうか?

ヤリモク、おごり目的の総数

恋活、婚活のための真面目なマッチングアプリで「ワンナイトだけが目的」「その気にさせて食事代を奢らせる」という不真面目なユーザーが頻出することは、度し難い残念な出来事ですが、どんな真面目なマッチングアプリでもこれらのようなユーザーは消えないのが現状。

なぜそのようなユーザーが湧いて出るのかというと、もはや「それらの男女がアプリ内外関わらずに世間に一定数存在している」と言わざるを得ません。合コンや街コン、もしくは学校の同級生や同僚などの「リアル」の出会いだとしても、自分にその気がないのに相手はワンナイトを求めてくる人や、高い食事を奢ったのに二度とデートしてくれない人もいるのです。

特に、男性は真面目な人を除いて、女性との恋愛で「本気モード」が入らなければ、ほとんどが「つまみ食い」の対象となります。また、性行為のリスクが妊娠をする女性よりも少なく、「遊びでワンナイトをする」ということに関して、比較的女性よりも抵抗がありません。

そのような人は、ネットだろうがリアルだろうが、考えていることはあまり変わらないので、マッチングアプリだから遊びの関係を持ちたい、というのではなく、「ヤリモク」の態度がその人のデフォルトの考え方なのだといえます。ただ、ネット上の出会いだと、普段関わりに会うことのない「縁もゆかりもない」相手なので、より相手に失礼な態度をする人もいます。

また、特に女性ユーザーに多いのが「おごり目的」でデートをするという悪質ユーザーですが、それも上記のヤリモクと変わらず、普段からデートでは相手に奢ってもらうのが当然、 と考えるタイプなのでしょう。平均的に女性は男性よりも収入が少ない傾向にあり、それも相まって「男が奢るもの」という風潮がありますが、それを逆手にとって利用しているのが「おごり目的」の女性です。

ただ、マッチングアプリの中には、プロフィールに「最初のデートは男女どちらが奢る?」という希望を書く欄があり、「奢ります」「男性に全部奢ってほしい」「割り勘にする」などを表記することができるので、「そのつもりなかったのに奢らされた」という食い違いをある程度防げそう。

ヤリモク、奢り目的の総数は、そのアプリのタイプによっても異なります。主にヤリモクの存在に出会いたくなければ、『Omiai』などの「婚活」と名前のついたマッチングアプリを選べば、監視体制もより厳しいので、より真面目なユーザーが多くなります。逆に、若年層向けの『Poyboy』のような、外見に重きを置く出会いが主体のアプリだと、ヤリモクも多くなるでしょう。

また、おごり目的の女子が嫌な場合でも、より真面目な恋愛アプリのほうがいいと思われます。もしくは、『Dine』というアプリは特に食事のデートにコミットするものなので、おごり目的の女子はむしろ堂々と「奢ってほしい」と表記すると思いますから、そういう女子に辟易している男性にオススメできるアプリです。

Dineの口コミや評判って本当?実際に出会えるか使って体験してみた!

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2022年5月12日

「真面目な恋愛」を推すアプリにも一定数はいる

『Omiai』のような真面目な恋活、婚活を推奨しているアプリにも、残念ながらヤリモクや奢り目的の男女は一定数います。もはや、人間は元々そういったさがなのか、と考えて諦めたくもなるものです。

非常にがっかりなこの事実ですが、避けようはないものでしょうか。マッチングアプリでは、真面目な人ほどデートも慎重になりますし、実際に会うまでにも相手との相性を考え、会ってからも「この人は合わないな」と思った人とはさようならをするものですが、そこで相手に対して礼儀の足りない人の行動が問題なのだと思います。

「もう二度と会わないだろうから失礼なことをしてもいい」という意識がダメなのです。おごり目的の女性側は、「デートがつまらなかったからせめて奢ってほしい」という意見の人もいますが、今後縁を切りたい相手の場合はむしろ相手に借りを作るようなプライドの無い行為は軽蔑に値するでしょう。また、アプリによっては、ユーザーからの通報で強制退会もあり得ます。

恋活、婚活アプリはいま、多くの会社が手がけていますが、強制退会された会員が他のアプリでも同じことを繰り返さないよう、情報共有があってもいいのではないかと思いますが、少なくともある程度は自分の目で相手がどんな人物かを見極めないといけないでしょう。

安全なアプリの選び方と使い方

スマホを掲げる男性

マッチングした相手が真面目で安全な人物でなければ、ひたすら不愉快な気分にさせられたまま、興ざめしてアプリを削除することになるでしょう。監視体制の手厚いアプリだとしても、不愉快なユーザーは後をたちません。

ですから、自分の目で見て自力で相手のことを判断する、ということが大事になります。そのために、恋愛マッチングアプリのより良い使い方や知識を身につけ、前向きに恋活をし、ステキなパートナーとの出会いに期待できるようにしましょう。

まず、どんなアプリを選べば、より安全に恋活、婚活ができるのでしょうか。App StoreやGoogle Playストアでアプリを選ぶ時に、何を基準に判断し、ダウンロードするべきでしょうか。「婚活」と名のついたアプリなら、なんでも安全なのでしょうか。

そして、ヤリモクや奢り目的のような不愉快なユーザーを回避するためには、アプリをどのように使用するのが良いのかも考えてみましょう。真面目なユーザーの目につきやすいプロフィールの書き方から、メッセージのやり取りでの立ち振る舞い、またデートの内容で相手を判断します。

また、日本のマッチングアプリの収益はほとんどを男性ユーザーの課金で成り立っていますが、男性ばかりに課金させるアプリより、男女平等の料金設定がされているマッチングアプリはあるのでしょうか。また、それらは安全に使うことができるのか、気になるところです。

これらの、「安心安全の自分に合ったマッチングアプリの選び方」そして「より安全なアプリの使用法」について、これからひとつずつ解説していきます。

真面目な恋活をしたかったらここに注目!

身の回りに出会いがなく、合コンや街コンのような恋活、婚活イベントは苦手、もしくは行く労力がない、という時、偶然の出会い以外で頼れるのはマッチングアプリ一択、という人は、たとえ都心でも少なくありません。

しかし、恋活、婚活マッチングアプリを使って真剣交際の恋人を得るのは、たとえ一月に500もの「いいね」を獲得する人気ユーザーでも難しいようです(恋人ができたらその時点で退会するはずなので、アプリ内に残っている人はまだ恋人を見つけていないということになります)。

それでも、アプリによってユーザーの傾向が違ってきますから、自分により合った、理想の恋人が見つかりそうなアプリを選ぶに越したことはありません。アプリのストアでどのマッチングアプリを選ぼうか、という時、どのようなポイントを重視するべきでしょうか。

まずは、たとえば「マッチングアプリ」と検索した時に表示されたアプリを見る時、その「販売元(開発元、デベロッパー)」に注目しましょう。その時、開発が「個人」のものではないことを確認してください。

個人開発のマッチングアプリは、違反報告やユーザーの不正利用の監視体制が整っておらず、加えてサクラを雇ったり業者が出入りするケースが多いので、おすすめはできません。上場企業の開発したアプリであれば、これらのケアが手厚いので、開発元の会社をネットで検索して、信頼のある会社であることを確認をしましょう。

また、アプリのレビューもしっかり目を通してください。特に、平均的な評価のレビューを参考にするべきです。どのような問題がアプリにあるのか、またはどんなユーザーがいるのかがそこである程度わかります。

なお、レビューに対してデベロッパーがどれだけ返信をしているか、という点も注目してください。たとえば「詐欺にあって最悪!」などの低評価のレビューに対して、「詳細についてお聞かせください」などと真摯に対応している姿勢があったなら、開発元がユーザーをしっかりサポートし、いい出会いを紹介したい、という意欲がありますので、使う価値のあるアプリだといえます。

ただし、低評価のレビューのなかには「サクラばっかり」「出会えない。使えない」などのコメントもありますが、およそ上場企業が運営するアプリは信頼(株価)に関わるのでサクラを雇いません。

そのように、自分がマッチングできないからといって個人的な文句を書くレビューになっているものは参考にしないで良いでしょう。成果をあげられないことを不当に人のせいにするユーザーとは、誰も出会いたくはないですからね。また、高評価すぎるレビューも同様に参考にする意味が無いと思います。

アプリストアでは開発元、そしてレビューとその返信を確認し、信頼に値すると思うアプリを見つけるまで粘ってみましょう。特に男性ユーザーは有料会員でないとアプリの機能を使えないので、料金設定や支払い方などしっかり確認し、より慎重に選ぶことをおすすめします。

「婚活」と名のついたアプリは安全?

安心、安全、サクラゼロ宣言、などを謳っている『Omiai』のように、「婚活マッチングアプリ」という名のついたアプリなら安心して使えるのでしょうか?

「婚活」をしたいと思っているユーザーは、恋愛にかける「本気度」は一番高く、不誠実なユーザーやサクラの存在、違法業者や勧誘に対しても一番厳しい層だと思われます。よって、婚活市場に乗り出すということは、ユーザーの不満に対する対応、また悪質ユーザーの取り締まりの強化など、それなりの覚悟が必要になるでしょう。

上場企業で婚活サービスをずさんに行えば株価にダメージを食らうことですから、より誠実な運営が求められます。ユーザーの確保のためにも、監視体制はより厳しいでしょう。したがって、単なる「恋活」を勧めるマッチングアプリよりも、サービス名に「婚活」と名のついているものならより安心安全に使用できると考えられます。

ただ、「婚活アプリ」ならいい出会いが必ずあるかといえばそういうわけでもないのが現実。特に、女性ユーザーが無料で登録、使用ができるということがネックになっており、特に本気でもなく「なんとなく使ってみる」ということができるため、男性ユーザーからすると「マッチしたのにメールが来ない」などという「まるでサクラのようなユーザー」が増えがちです。

また、ヤリモク、おごり目的の存在も徹底的に排除することはなかなか難しいと思われます。婚活アプリをまじめに使用している男性ユーザーがヤリモクになるというケースは少なそうですが、女性が完全に無料で使用ができるアプリだと、逆に不誠実な女性ユーザーも減りませんから、男女両方にとって使い心地の良いアプリを選ぶとしたら、課金の体系に男女差の少ないものが良いでしょう。

絶対に「ヤリモク」「おごり目的」に会いたくない時

NGを出す女性

「ヤリモク」「おごり目的」の人の不愉快さといったら、出会いのためのマッチングアプリを使ったことのある人なら共感できることだと思います。

本当に周りにいい出会いがなく、出会いがない時に期待してアプリを使って、引きが悪いとこれらの失礼なユーザーばかりに当たってしまうと、心身ともに疲弊しますよね。男性は経済にも打撃があるでしょう。

もうマッチングアプリを使っていて、二度とヤリモクやおごり目的に出会ってしまうような不愉快な思いをしたくない!…という時は、どのような対策が取れるでしょうか。

残念な話ですが、今現在マッチングアプリでそのようなユーザーに出会わないという保証はどんなアプリにもできません。そもそも、アプリを通さなくても出会いに関しては「体の関係だけ」「食事だけ奢ってほしい」と思っている人は沢山いるので、たとえアプリを使わなければそういう人に出会わないというわけでもないのです。

ただ、できる限りそういった嫌な相手と出会わないために、自分でできる対策が無いことはありません。たとえば、自分のプロフィールに「誠実な人のみいいねを押してください」「おごり目当てはご遠慮ください」など明記しておけば、該当するユーザーは「この人を引っ掛けたら面倒臭そうだな」と思って退散するでしょう。

また、マッチングしてからデートをするまでに、アプリ内でどれだけ交流ができるか、ということも重要です。マッチしてからすぐに会おうとしたり、LINEなど別のメッセンジャーに移動しようとする人は、誠実さに難があるので丁重にお断りしましょう。

実際に会うまで、少なくとも3週間はアプリ内のトークで楽しく話せて、すぐに会おうとせず誠実さを意識した相手とデートすることをおすすめします。また、LINEや電話番号などの交換は、そのデートの後にすれば、信用できる相手かどうか判断した上で個人情報を渡すことができるでしょう。

結婚紹介所と異なり、実際に顔を合わせてお見合いをするわけではないので、マッチングアプリは婚活目的だとしても「抜け穴」というものがどうしてもできてしまいます。自分の使い方次第、そして運によっていい出会いも悪い出会いも結果が異なる場合もありますから、自分に合ったアプリを選ぶと同時に、下調べなどをきちんとした上で自己管理のもと使用する、ということが求められます。

ユーザーが登録審査をするアプリは安心なの?

恋愛マッチングアプリの中には、登録審査があるものがほとんどですが、それはあくまでもデベロッパーの審査。スタッフの人の目による審査の時もあれば、おそらくAIを使った自動判別であることもあるでしょう。

審査があれば業者が登録しにくいためその点は安心ですが、中には『イヴイヴ』のように、スタッフに加えて既存会員も新規会員の審査をするアプリも。『イヴイヴ』は完全審査制のアプリ、と言われ、新規登録してから審査を通過してアプリを使用出来るまで24時間かかります。

ユーザーの審査もあれば、新規登録してくる会員が業者やなりすましである可能性も低くなります。ユーザーやスタッフの中には、プロフィール写真をグーグル画像検索にかけて本人かどうか特定する人もいるでしょう。このように、審査が厳しければ厳しいほど、怪しいユーザーと出会う確率も減ると思われます。

しかし、『イヴイヴ』や『Mr&Miss』などの既存会員の審査があるアプリで、ユーザーが審査する時に新規会員の何を重視するのかといえば、「顔」

そもそも上記の2つのアプリは少なくとも「恋活」のアプリであり、「婚活」に向いたものではありません。顔面偏差値がそれなりにある人でなければ審査に通過しないのですが、「ヤリモク」「おごり目当て」だったとしても顔が良ければ審査をスルーできてしまいます。

それだけ遊び目当ての人も多いといえるので、真面目な恋愛よりも、とにかく顔のいい相手と出会いたい、知り合いたい、遊びたいという人にはおすすめのアプリですが、顔面よりも内面の誠実さを重視するなら他のアプリを選んだ方がいいでしょう。

「登録時に審査」となると、ユーザーも顔写真を見て判断するしかないので、相手が誠実な人かどうか「審査」をするには、結局一度デートするしかないのです。そうなると、婚活アプリでユーザーがユーザーを審査するというのは難しいかもしれません。

無料でアプリを使いたいんだけど…

特に日本のデベロッパーのアプリは、会員料金が女性無料、男性のみ有料のものがほとんどです。月額制の場合は、男性の会員料金は1500〜5000円が相場。多くのマッチングアプリは女性は無料でマッチングできますが、男性は課金しないと使えません。

このシステムが、不公平さを招いていることは否めません。たとえば、男性側が真面目に恋活をしているとしても、女性はノーリスクで気軽に登録できてしまうため、真剣な恋愛ではなく、遊びやおごり目的のようなユーザーが増えます。

この不公平性が何を引き起こすかといえば、男性のヤリモクユーザーの増加でしょう。「こっちが金を出してやってるんだから」という心理になると、無料で利用している女性に対して、相手の人格問わず扱いがぞんざいになる人が出てきてしまいます。同じく女性無料の相席屋などでそのような経験のある人もいるのではないでしょうか。

会員料金システムに納得できないのならアプリを使うべきではないのでは、とも思いますが、事実としてそういうユーザーが増えるのは目に見えて把握できます。男女間で差別化が図られるということは、メリットもあればデメリットもあるのです。

しかし、男女で課金のシステムが平等な『Tinder』のようなアプリでも、「ヤリモク」「おごり目的」は絶えないのではないか、と思います。特に「ヤリモク」のユーザーは男女問わずそのアプリ内にいるので、課金のシステムがたとえ平等になったからといって、ユーザーの質もそう変わらないのではないか、と思われます。

会員料金が平等な『Tinder』について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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2019年3月26日

男性だけが有料である理由とは?

なぜ日本のマッチングアプリは男性ユーザーばかりが課金しなければ利用できないのでしょうか?その理由は、以下のものが予想されます。

  • 男女間の賃金の差
  • 利用者のバランス
  • 経済的に自立した男性ユーザーを募集

まず、日本は先進国の中でも圧倒的に男女の賃金格差があり、韓国に次いでワーストの地位にあります。発展途上国のほうが格差が少ないという場合すらあるほどです。また、日本は未だに「男が働き女が家を守る」という思想を持ちながら、現代的な「働く女性」の両方を重ね合わせ、女性が家事も仕事も両立させなければならず、その生き方を強いる夫からのモラハラで離婚するというケースもよく耳にします。

男性の給料に対して女性の年収は少なく、そのためにマッチングアプリも女性優遇、男性に課金をさせるという形でなければ、ユーザーの男女バランスが取れなくなるのです。

それに、あらゆる女性差別が横行するなかで、アプリ内外問わずヤリモク、もとい女性を性のはけ口として見ている男性は残念ながら少なくありません。国内、海外問わずそういった傾向がありますが、近年では特に日本の女性蔑視にまつわる闇が暴露されています。多くの男性が女性の権利を軽視している社会で、女性がお金を払ってでも男性との出会いが欲しいか、といえば、疑問が残りますね。

総括して、おそらくは無料にでもしないと、女性のユーザーが集まらないのです。また、マッチングアプリでも高収入の男性が人気であると同時に、「月額の会員料金を難なく払える程度には経済力のある男性である」ということがある意味信頼の証明となっているという部分もあり得ます。

すなわち、これらのようなマッチングアプリの闇は日本の社会の闇でもある、ともいえます。

ただし、アプリでも結婚相手を見つけたり、真剣交際に至るカップルも少なくはありません。上記のような問題はアプリ以外でも起こる問題ですし、「アプリだから悪い」という理由でもないのです。

出会いは自分の外見や収入、人格などのスペックに加え、「運次第」という不確定要素がかなり大きなもの。一回のマッチングがたとえ残念だったとしても、中にはいい人間も登録していることもありますから、地道に運命を待つといいでしょう。少なくとも、アプリをやっているのとやっていないのでは、自分に訪れるチャンスも変わってくるのです。

参照:OECD「男女賃金格差ランキング2016」韓国ワースト1、日本は? – ZUU online

マッチングアプリで危険な目にあった場合の対処法

絶望する男性

もし、マッチングアプリを使用していて自分が危険な目にあった時には、どのような対処をすれば良いでしょうか。

たとえば、アプリで知り合った男性とデートして性被害に合えば「自業自得」と厳しい意見を投げつけてくるひともいるでしょうが、被害は被害で加害者が悪なので、犯罪はきっちり裁かれなければいけません。たとえ軽いセクハラだけだとしても、少なくとも放置せずに警察に通報するべきです。

日本は世界的に見ても女性の性被害をかなり軽視している傾向にあり、被害者側を責め立てる「セカンドレイプ」も横行します。日本人全体として正しい性教育が大人に対しても不足しており、性に関するマナーの意識の低さがまるで発展途上国であるような現状は、大きな問題といえます。そのなかで、自分に一体何ができるのかを考えましょう。

また、比較的女性はアプリを利用した結婚詐欺被害にも会いやすいようです。国際間の出会いアプリにも「国際ロマンス詐欺」といったものが起こります。結婚詐欺師はロマンチックさやありとあらゆる手を利用して騙しにくるので、最後まで自分が被害に遭ったとわからないこともあるでしょう。いざ自分が被害にあったという時のため、その後の対策について知っておいた方が良いと思われます。

男性も女性とデートして、美人局に騙され裁判沙汰の詐欺被害にあったり、盗難や金銭関係のトラブルにあうこともあり得ます。被害にあわないように、後ろめたいような出会いには重々気をつけたいところですが、いざ被害に遭ってからでは遅すぎます。被害に遭った場合、どのような対策をするべきでしょうか。

また、男女共通して、マルチ商法、ネットワークビジネスの被害は後をたちません。デートした相手がだんだんそのような行動を見せてきたり、実際に引っかかってしまったときのために、対処法を講じておきます。

これらの、マッチングアプリを利用時のあらゆる犯罪被害の解決法について解説します。まずは、女性が男性とアプリで出会って危険な目にあったときの対策についてお話ししましょう。

男性とデートして危ない目にあったら

女性が、アプリで知り合っていいなと思って会う男性との間で一番多いトラブルといえば「肉体関係を求めてくる」ということ。必ずしも女性だけに限定するわけでもなく、稀に男性も被害にあうことがあります。

いわゆる「ヤリモク」の被害ですが、不愉快なボディタッチやセクハラ発言、会って間もないのに「ホテルに行こう」と誘われるなど、望んでもいないのに性的な目的を出してくるのは気持ち悪くてたまらないと思います。

事前にできる対策としては、真剣な出会いを求めるマッチングアプリを使う、マッチングしてからすぐさまデートの提案をする人とは縁を切る、泊りがけになりそうなデートは避ける(昼間のデートにする)、など。真剣な交際を求めているなら、あまりその場のテンションで行動せず、慎重にデートを重ねましょう。

マッチングサービスのほとんどは、マッチング以降のデートなどの段階はサポート外であり、何が起こっても対応してくれません。すべて個人間の出来事として、自分が責任をもって問題に対処しなければいけないので、あらかじめ少しでも不信感を覚える人物とは関わらないようにすべきです。アプリ内で不愉快なユーザーを見つけた時には、運営に報告して処遇を決めてもらいましょう。

そして、一番問題なのは、もしオンラインデートをきっかけに性被害などにあってしまったとき。万が一レイプにあってしまえば間違いなく人生最悪の記憶になりますし、もし合意の上で関係を持ったとしても、その後に「裸の写真をばらまく」といって脅されたりするケースもあります。また、一度関係を持ったら、その後連絡がつかない「ヤリ捨て」という被害もあり得ます。

こういったことが起こる前にできることは、相手の個人情報を把握することです。男性にとってもそうですが、自分も合意の上で相手のことも知らずにワンナイトだけする、というのはとてもリスキーなこと。相手の連絡先や仕事先などを知っていれば、被害に遭ったことを報告する際にも役に立つでしょう。

もし、最悪なことが起こってしまった時には、警察に通報しましょう。日本の警察は性被害に対して先進国的な基準の対応をしないことで有名ですが、少なくとも通報をして加害者が取り調べを受けるということで、社会的な名誉に傷をつけ、最低限の罰を与えられます。とにかく、誰に被害に合わされたのかをはっきりとさせるべきです。

そして、あらゆる証拠を確保しておきましょう。その状況に陥った経路をメモやボイスメモ、マップの経路の履歴やスクリーンショットを残す、相手の写っている写真を残す、相手のアプリや連絡先の情報が消される前に撮っておく、など。また、「微物検査」という、容疑者と被害者の体にお互いの衣服の繊維などが付着しているかどうか、という検査で相手との関係を証明できることがあるので、気持ち悪くてたまらなくても、自分自身を証拠として警察に提出ましょう。

泣き寝入りをしないために

性被害にあった場合、被害者にできることは警察に通報すること、アプリの運営に報告すること以外にも、大事なことがあります。

それは、身近に自分の理解者を作ることです。「出会い系アプリで出会った人に被害を受けた」と打ち明けることは、恥ずかしいような気持ちになりますし、誰にも言わずに自分だけで我慢して、「嵐が去る」のを待ちたいという気持ちはあるとは思いますが、決して1人だけで抱え込まないでください。

できることなら両親、兄弟姉妹、親友などに力になってもらいましょう。たとえ事件の解決のために力になってもらえないとしても、心の傷を共有してくれる存在が必要です。最悪の場合、一人きりで抱え切れないほどの苦痛をもたらす可能性もありますから、たとえ人に話すことが忍びなくても、自分を慈しむ行動をしてください。

もし、身近に相談できる人がいない場合でも、たとえSNSで呟くだけだとしても行動を起こしてください。「#8103」に電話をかければ、警察の性犯罪被害相談電話につながりますし、東京ならSARC東京のように、各都道府県に相談員のいる救援センターもあります。

とにかく、「自分が決して1人ではない」という環境をつくりましょう。一人暮らしを始めて間もない人などにとっては、とても苦しい状況だと思います。頼れる人を見つけてください。

そして、性被害にあった経験は、他人が思っているよりもずっと心に深い傷を残すものであり、それを理解しない他人から容赦ない残酷なことを言われることもあるかもしれません。セカンドレイプといわれる現象ですが、そのような発言をする人も、「知らないのだからしょうがなかった」と許さなくても良いと考えましょう。大人の、無知の起こす暴言は責められてしかるべきです。

アプリで出会ってデートした相手だとしても、男女共通して、同意なく性行為に及ぶことは犯罪です。犯罪者は許してはいけない存在です。もしも、たとえ法律でも裁けないような問題があるとしても、被害に遭ったり事件に巻き込まれた自分の方が悪いとは決して思わないように。自分は大切で愛されるべき存在である、ということを心に叩き込んでください。心を燃やして生きるのです。

参考:女性に対する暴力の根絶 | 内閣府男女共同参画局

結婚詐欺被害に遭ったら

これも、女性を中心に被害の多い問題ですが、「結婚詐欺」の被害にあう、というケース。

結婚詐欺とは一般的に、

婚活市場で、魅力的でいかにも誠実な人物として目の前に現れ、「運命」というロマンチックを糧に結婚を前提とした交際にあれよあれよと関係を進め、信頼を得たところで相手から金品を巻き上げ、仕事が済んだら姿を消す、という犯罪

のこと。

特に、イケメンの犯罪者が多く、国際間の出会いアプリでは外国人による被害も増すのだとか。生活のお金に苦労しているバンドマンやらアーティストやら作家だとか、家族が病気でお金がいるだとか、同情心を誘うようなあらゆる理由でお金を求めてくるでしょう。

このような被害にあわないためには、アプリで知り合った人を信頼するまで十分に時間をかけることと、信頼するまでに相手の身分をしっかり確かめる、ということくらいしかありません。顔の良い相手に迫られたらはころっと落ちてしまうのは男女共通ですが、アプリで縁もゆかりもない人と出会うということは、常に「騙されてるかもしれない」という疑いの心を持っているべきです。

そして、恋人とは金銭の受け渡しはしないように。実際に結婚した相手とならよくある話ですが、友人や恋人の関係でお金を貸し借りするという出来事はおかしいものです。お金を貸して欲しい、と言われてYESと言っていいのは、家族やパートナーなどの身内のみだと考えましょう。

また、もし、このような被害にあって、裏切られお金と共に信頼していたパートナーも失う目にあってしまったら、まずどうしたら良いのでしょうか。

ひとまずは冷静になり、詐欺にあったと気づくまでの出来事をノートに書き出すなどして状況を整理整頓しましょう。いくら相手に渡した、という金銭のやり取りの状況も、銀行口座などの取引履歴を調べ、どの取引が詐欺に該当するかもしっかりメモしておくように。あと、その相手のアドレスなど個人情報と、それと連絡が取れなくなったという証明、相手がついた嘘などを詳細にまとめたメモなど、自分が被害にあった証拠を集めましょう。

そして警察、または弁護士、もしくは探偵事務所に相談してください。疑いを持った時点で探偵事務所に相談し、それから弁護士と警察の両方に相談することがベストです。できるだけ多く、その詐欺被害の状況と加害者の相手の情報を集め、相手に罰を与えましょう。

参照:結婚詐欺にあったときの相談先!警察・弁護士・探偵、目的別の準備と流れ

女性とデートして騙されてしまった場合

男性がマッチングアプリで被る可能性のある被害といえば、「サクラ」や「業者」の被害、そして「おごり目当て」の餌食になってしまうというのが主なパターン。

しかし、ひどい場合はホテルや自宅などで相手と過ごしているとき、自分がシャワーを浴びたり寝ている間に相手に財布からお金やカード、通帳を抜かれて逃げられる、という被害も。他人を危害を加える人間は、男女問わずしたたかなものです。

「サクラ」と「業者」の被害は、遊び目的のユーザーが集まる出会い系サイトや掲示板で最も良くある被害のケースで、色気のある女性ユーザーに誘われて、その相手とやり取りを続けたいがために課金を多くしてしまったり、違法サイトに誘導されてしまう、といったもの。そして、その追いかけていたユーザーは結局現実に存在しないなりすましだったりもするでしょう。

もしそのような詐欺で騙され、高額なお金を支払ってしまったという場合には、出会い系サイト詐欺被害専門の法律相談事務所に相談することで、被害にあった金額を返金させることも可能な場合もあります。被害にあったとわかった時には、ひとまず弁護士に相談しましょう。

また、実際にデートした相手に金品を盗難されてしまった場合には、「窃盗罪」の被害に当てはまりますから、警察に相談しましょう。ただ、もしそれが未成年相手の援助交際など売春をきっかけにしたものだとしたら、お互いの罪状が複雑になるように思えたものです。後ろめたい性的関係はいずれにせよ、身を滅ぼすでしょう。

参照:出会い系詐欺を扱う弁護士を検索 – 弁護士ドットコム

美人局に騙されたとき

「美人局(つつもたせ)」というのは、

加害者の一味である人妻、もしくは未成年であることを隠して性的関係を持ちかけ、行為の最中か直後に共犯者である夫や彼氏などの身内や警察を名乗る男がその場に現れて、不倫や浮気があったことを因縁に恐喝し、法外な金品を巻き上げるという詐欺

のこと。マッチングアプリや出会い系サイトの出会いは、メッセージのやり取りの内容や、一度会っただけでは相手がどういった人物かわからないもの。特に、これから関係する相手とは「プライベート」な付き合いであると錯覚しやすいため、相手が人妻であること、未成年であることを確認せずに関係を進めてしまうこともあるでしょう。

「美人局」の被害はあまり知られていません。詐欺の手法としても古いものであり、現行の法律のなかでは成功しにくいと思われているのですが、そのため、逆にに特に若い男性にとっては未知の被害といえます。人気のマッチングアプリではほぼ美人局はいないと思われますが、安全性の低い出会い系サイトではその限りではないかもしません。

それに、たとえ年齢認証や個人証明があるなどの安全なアプリを使ったとして、安心しきって見知らぬ人と関係を持っても、アプリの運営の責任の外で詐欺などの被害があることはそう珍しいことではありませんから、「縁もゆかりもない人のことを簡単に信用したり、関係を持たない」という自己防衛をしない限り、自分が詐欺など危険な目にあわないという保証は無いのです。

ちなみに、美人局の被害はどういった状況下で起こり得るかというと、

  • 女性が指定したホテルや家に行く
  • 未成年に援助交際を持ちかけられる

というシチュエーション。女性側が指定したホテルや家には、その中もしくは周辺に共犯者の男が待機している可能性があります。また、援助交際や不倫などの後ろめたい関係を持ちかけられ、罪であることがわかっていて関係を持ってしまうと、罪悪感に付け込まれて恫喝されやすいという点も。女性側が頻繁に誰かとLINEなどで連絡を取り合っている場合にも注意が必要です。

よって、あらかじめできる対策といえば、女性が指定した場所には行かず、人通りの多い場所でデートをしたり、相手が成年済みで未婚であることを確認することです。

多くのマッチングアプリは利用者が独身であることが前提ですが、個人運営の出会い系サービスのような安全性の低いサイトやアプリ、または『Tinder』のように既婚者でも利用できるアプリを使用するときには、相手が「未成年ではなく、また独身です」などと宣言したメッセージの文面を保存しておくなどが必要になるでしょう。

美人局は「恐喝罪」に相当する犯罪ですから、もしも被害にあった場合は警察に通報してください。ただ、相手が未成年だと知った上で関係をもち、美人局の被害にあった場合には自分側も「児童売春・児童ポルノ処罰法」などでしょっぴかれることもあるかもしれませんから、援助交際やパパ活のようなことはそもそもしないべきでしょう。

詐欺の被害に遭ってしまったときは

もし、マッチングアプリの出会いをきっかけにトラブルにあったり詐欺に引っかかってしまった場合に、ほかにどのような対処をするべきかをお話しします。

出会い系サイトでありがちなのが、業者などに他のサイトに誘導され、アクセスや利用がきっかけに架空請求や恫喝の被害にあうというケース。「ワンクリック詐欺」という名を聞いたことはないでしょうか。総合して、悪質サイトの関係で被害にあった場合には、司法書士に相談しましょう。

架空請求は放置していても解決しないことがあるので、電話や迷惑メールがやまない時などは、直接的にその詐欺グループや暴力団などと接触する前に架空請求詐欺などを専門としている司法書士事務所に連絡しましょう。

次に、マルチ商法などでなにかを売りつけられてしまった場合。ネットワークビジネスは、それ自体は合法の商売なのですが、その販売者が悪質である場合は多いものです。特に健康食品や化粧品などが多く、商品はセット販売が中心で、言葉巧みに丸め込まれて高額な金額を払ってしまったり、加えて自分もマルチ商法のセールスをするように持ちかけられることも。

自分が冷静になれないままなにか商品を購入してしまった場合には、「クーリングオフ制度」と「中途解約制度」を利用することができます。

「クーリングオフ制度」とは、一部の契約を一定期間内なら無条件、説明不要で解約できるという制度のこと。マルチ商法(ネットワークビジネス)で販売された商品に対しては、購入から20日以内であればこの制度を利用することができます。

また、中途解約制度とは、クーリングオフ制度に適応する期間を過ぎてしまっても売買の契約を解除できるというもの。その条件とは、以下の通りです。

  1. 入会後1年を経過していないこと
  2. 引渡しを受けてから90日を経過してない商品であること
  3. 商品を再販売していないこと
  4. 商品を使用または消費していないこと(商品の販売を行ったものがその商品を使用または消費させた場合を除く)
  5. 自らの責任で商品を滅失またはき損していないこと

引用元:特定商取引法ガイド|中途解約・返品ルール(法第40条の2)

自分が本当に欲しくて買ったものではない、もしくは購入や契約した時には冷静ではなかった、商品を解約したいと思った時には、上記のクーリングオフか中途解約制度を利用しましょう。

また、もしそれらの制度で解決できなかったり、バイヤーからクーリングオフを阻害されるなどのトラブルがあったり、どの制度を利用すればいいのかわからない場合には、国民生活センターに相談しましょう。また、電話で「188番」にかけると「消費者ホットライン」という相談窓口につながります。

どんな詐欺や面倒なことに巻き込まれたとしても、自分1人だけで解決しようとはせず、その道のプロに任せた方が格段に早く、スムーズに解決できるでしょう。全国にあらゆる被害の相談窓口はありますから、自分の被害に該当する窓口を見つけ、まずはプロに話を聞いてもらいましょう。

自分の目的に合ったマッチングアプリを使おう

「恋活」「婚活」「出会い」など、マッチングアプリにはそれぞれテーマがあり、登録しているユーザーの傾向も分かれてきます。

遊び目的ならより「遊べる」アプリを、真剣な出会いを求めているならより「婚活」に特化したアプリを選びましょう。自分の目的と異なるアプリを使うと、他のユーザーの希望とも食い違ってきますから、お互いにメリットがかち合いません。

また、どのようなテーマのマッチングアプリを使うとしても、

  • 上場企業の開発、運営しているアプリである
  • 登録が審査制であること
  • 月額制でありメッセージがポイント制でないこと

これらの点をカバーしたアプリを選ぶことで、サクラ、業者、詐欺などの被害に会う確率はかなり軽減できるはずです。

風俗利用のように、出会って即ホテルに行きたい場合には、個人の開発したアプリや、風俗業者の出会い系サイトや掲示板など、セキュリティや安全面に難のあるものしか期待できませんし、そもそもそのようなサイトを使ったところで出会えるかどうかは微妙なところ。サクラや業者に利用されるのがオチかもしれません。大人しく風俗店に行った方が経済的でしょう。

遊び目的で使用する人は男女問わず多いですが、恋活、婚活アプリはそもそも「交際」を前提とした出会いを勧めています。ヤリモクもおごり目的も、真面目なユーザーからしてみれば迷惑な存在でしかないので、少なくとも「婚活」という名のついたアプリでは遊び目的の人は登録は避けた方が身のためだと思います。

ちょっと遊びたいという気持ちと、真剣に恋がしたいという期待も完全に別ではなく、「あわよくば好きな人ができれば」というスタンスだとしても、とにかく出会った相手のことをずさんに扱うとどんどん人に嫌われて名誉を失っていきますから、遊びと恋愛の場所はきちんと住み分けをすることがおすすめです。

遊びたい時には遊び目的の人が多めのアプリを選び、真剣に恋愛をする相手を探すなら、真面目なアプリを選択しましょう。

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Lovatomyの記事を読んでいただき嬉しく思います。執筆を担当しております中条です。外見を盛りに盛って中の上くらいのレベルと覚えてください。悲惨な恋愛から幸せな恋愛までおもしろおかしく経験してきました。愛はギブアンドテイク。女よ強くあれ。よろしくお願いいたします。