婚活。積極的に結婚願望のある人もいれば、適齢期だから仕方なく、という人もいるでしょう。いずれにせよ、プレッシャーを感じるアラサー、アラフォー世代になると、この「婚活」という二文字の重みは20代のそれとは比べものにならなくなってきます。
自宅と職場の往復ばかりで出会いがない、というのが「出会い」を探すことの典型的な理由ですが、
- 刹那的な恋愛ばかりでまじめに結婚というものを考えてこないまま、いつのまにか適齢期を過ぎて、気がついたら身の回りは所帯を持つ人ばかりで自分だけ取り残されていた
- 「そのうち結婚するだろう」と思っていた、学生時代から何年も付き合っていた恋人に急に振られ、自分の中にあった結婚の目処が白紙に戻ってしまった
といったようなハプニング的な展開も、結婚に向かって焦る原因となるでしょう。そうしてこれから婚活を始めようといったときに、まず手軽に始められるものといえば、婚活サイトやマッチングアプリなどのオンラインの婚活サービスです。
今、オンラインの婚活サービス市場でも様々な事情に適応しており、シングルママ、パパ、バツイチの人にとって有利な仕様のサービスもあるので、自分がどんな年齢でもどんな立場でも、出会いを期待できるでしょう。
そんなオンラインの婚活サービスを、今回は15選ピックアップしました。「ちょっと試しに婚活してみよう」という人も、「真剣に結婚相手を探したい!」という人も、各サービスの特徴を照らし合わせながら、自分に合ったものを見つけてみてください。まずは自分に合った婚活サービスの見つけ方からお話ししていきます。
失敗しない婚活サイト・アプリの選び方

「婚活」というと、ただの口約束である恋愛にとどまらず、法的拘束力のある「結婚」を目指したものですから、そのユーザーの出会いに対する真剣度はただのマッチングアプリなどと比べても段違いです。「マッチングアプリ」や「出会い系サイト」は、ただ短期間遊ぶだけの相手を探すユーザーが多いため婚活には不向きであり、同時に真剣な恋愛の出会いを探す人にもあまりふさわしくありません。
よって、恋愛に対して、たとえオンラインの出会いだとしても「偶然の出会い」を大切にして真剣交際する相手を探したい、という人は、結婚をまだ考えていないとしても婚活サービスを利用したほうが収穫がありそうなものです。
しかし、そうして大真面目に出会いを探すというとき、心配なのは悪質サイトに引っかかったり、個人情報が漏洩してしまうことなどといったオンラインのサービス特有の被害。
婚活サイトは真面目なユーザーが登録するため、安全性が確保されているサービスが多く、それほど心配はいりません。しかし、稀に個人が営業しているような悪質サイトにも「婚活」というサービス名が付いていることがあるので、注意が必要です。安全性のためには、婚活サービスを選ぶ際に見極めるポイントを知っておいてください。
また、「婚活」と一口にいっても、そのサービスによってターゲット層が異なり、20代からアラサー向けのもの、アラフォー、アラフィフ向けのもの、そしてバツイチやシングルママ、パパに有利な婚活サービスもあり、自分に合ったものを選ぶことでより条件に合う相手と出会えそうです。自分の立場と、出会いたいユーザー層を見極めて登録するサイトを選別しましょう。
そして、婚活サービスの中でもユーザーの「真面目度」というのは差があるので、自分がどれだけ真剣に婚活をしていて、どれだけ早く成婚したいかという状況と照らし合わせて、真面目なサービスを選びたいところ。それには、婚活サービスの料金設定から判断できるかもしれません。
安全性や自分のタイプと出会いたい相手の特徴、ユーザーの真面目度から、婚活サービスを選んでいきましょう。それらの方法を、具体的に説明していきます。
重視するべき情報
オンラインの婚活サービスを選ぶときに、何を重視するべきでしょうか。おそらく、料金をはじめとして気になるところは細かくありますが、「本当に相手が見つかるのかどうか」ということが最終的に一番求めたいところなのではないでしょうか。
婚活をただなんとなく始めるよりは、まずは自分で具体的な目標を定め、その目標に叶いそうな婚活サービスを選んだほうが出会える可能性は高まりそうです。たとえば「半年以内に成婚する」を目指す場合など、とにかく短期決戦で結婚までたどり着きたければ、ユーザー数よりもとにかく成婚率の高いサービスを選ぶといいでしょう。
もし、成婚までの時間を問わず、自分の理想の相手を妥協したくなければ、相手の条件に沿ったサービスを選びましょう。ただ、「相手の条件」は自分も釣り合うものがなければ結局「高望み」ということになってしまいますから、自分磨きは怠らないでいたいものです。
たとえば、いわゆる、男性の「高学歴、高身長、高収入」といったスペックの高い人が多く登録しているようなサービスは、同じく女性に対しても「若さ」「収入」「容姿」などの条件も求める上に審査制である場合も多いので、登録するにはタイミングや自分の能力も必要になってきます。
そういったハイスペックな人を望むわけではなくても、「性格や価値観が合うかどうか」というところを重視する際にも、その婚活サービスの「ユーザー検索力」は大事です。
また、サービスの「安全性」というところもしっかり見極めたいところ。大手の企業が経営するオンライン婚活サービスはセキュリティがしっかりしているものですが、それでも自分の情報が漏洩しないか、悪質なユーザーが登録していないかどうかなど、心配事なく婚活するためには確かめて置きたいところ。どのような点で、婚活サービスの安全性を見極めたらいいのでしょうか。
安全性を重視するならここを見て!
オンライン婚活サービスの安全性を確かめるには、そのサービスのウェブサイトなどから以下の点をクリアしているかどうかを確認してください。
- 上場企業であること
- 「インターネット異性紹介事業届出受理番号」が表記されている
- プライバシーポリシーに個人情報取り扱いについて明確な表記がある
一つひとつご説明します。
まず、オンライン婚活サービスで安全性が確保されているかどうかは「上場企業」であるかどうかが最も重要になってきます。上場企業というのはいわずもがな「株式会社」のこと。社会的信用がなければ株式市場に上場できませんし、企業の運営の上で信用を失うことがあれば会社にとっては大きな損失となるため、オンライン婚活サービスを運営している会社はその安全性に最大限気を使っています。
そのため、婚活サービスの運営が株式会社であるならばまずは安心です。ただ、もっと安心感を確実に得たければ、そのオンライン婚活サービスのホームペー上から、さらにもう2つのポイントをチェックしてください。
ひとつは、「インターネット異性紹介事業届出受理番号」の記載があるかどうか。「インターネット異性紹介事業届」とは、マッチングアプリや婚活、出会い系サイトなどを運営するときに警視庁に届け出る必要のある書類です。これは主にオンライン上で児童売春が起こることなどを防ぐためのもので、この届け出がないサービスを使うと児童ポルノ法に触れる可能性があるなど、安全性は低いといえます。
なので、必ずこの届け出のあるサービスを選びましょう。届け出が受理されていれば、「インターネット異性紹介事業届出受理番号〇〇〇〇〇〇」という表記がトップページや「特定商取引に関する表示」というページなどのどこかにあるはずです。
もうひとつ、そのオンライン婚活サービスの公式ホームページから「プライバシーポリシー」というページに飛びましょう。そこには「個人情報保護方針」という文面があるはずです。
その表記の仕方はその運営により様々ですが、「個人情報」という定義からしっかり表記しているものから、よりシンプルに数十秒で読めるようなものまであります。「個人情報を本人の同意なく第三者に提供しない」といったような表記があれば良いですが、心配な人はなかでも「こういうシチュエーションの時には、利用規約の範囲を超えてお客様の個人情報を利用することがある」という欄に目を通しましょう。
これは、そのサービスを通してユーザーがストーカーなどのなんらかの被害を受けた時、その加害者を特定するためにユーザー情報を警察に提供することがある、などといったパターンを想定できますが、悪い場合は広告収入のためにIPアドレスからインターネットのアクセス履歴を調べる…といったような目的もあるかもしれません。利用規約や個人情報の取り扱い方針については、サービスを利用する前にしっかり目を通しておいてください。
個人情報の取り扱い方針について疑問を感じた場合は、そのサービスは避けていいと思います。個人情報の取り扱いを含め、全てのサービスが同じ運営方針ではないため、自分の手で確かめる必要があるでしょう。「婚活サービスの方向性」「ユーザー層」「安全性」これらの確認を怠らず、納得の上で利用しましょう。
ユーザー層を見極めよう
オンライン婚活サービスを選ぶ上で、「結婚相手をどこまで選べるのか」ということは大変重要なことです。「結婚するためなら相手が誰でもいい」というまで追い込まれている人もそういないと思いますし、仮にそうして相手を選んだとして、残念な結婚生活を送ることは目に見えていますよね。
「自分が結婚したい」という相手が今いないから婚活サービスを使うのですから、その相手を見つけないことには仕方ないのです。自分が「こんな人がいいな」と思う相手がいそうな婚活サービスを選びましょう。
オンライン婚活サービスにはおおよそ「ターゲット層」というものがあり、主に年齢層にて分かれる傾向にありますが、時にはそのターゲットに関わらず、登録しているユーザーの傾向が偏ることがあります。それを見極めるためにはまず口コミなどの評価を参考にするか、もしくは自分が登録して確かめるしかありません。しかし、多くのサービスは登録の時点では無料なので、自分の気になる人が見つかってから本登録として料金の支払いができます。
各オンライン婚活サービスで偏る傾向とは、ざっくり分けると
- 年齢層
- 地域
- 真剣度
- 婚姻歴
- 外見
など。「年齢層」の傾向はやや「真剣度」と比例する点があり、女性はアラサー、男性はアラフォーくらいの年齢層で婚活に対して真剣な姿勢で取り組んでいると思います。ただ、年齢問わず婚活サービスだとしても多数のユーザーとデートを繰り返す人もいるので、その都度気をつけるべき。
「地域」に関しては、ユーザーが都市部に集中したものと、全国的にまんべんなく展開されているものとが分かれます。自分の住んでいる地域で、そのサービスを使っている人が少ない場合、「婚活相手の選択肢が少ない」ことに他なりませんから、もし自分の近場で婚活の出会いが欲しければ、自分の身近でどれだけの人が同じサービスに登録しているのかが婚活サービス選びのポイントになってきます。
また、「婚活」といっても、全ての人が独身であるわけではなく、バツイチの人もシングルママ、パパの人も結婚前提の出会いを探しています。ただ、独身同士の出会いと比べると婚歴がある人や子供のいるユーザーにはやや不利な傾向があるもの。ですが、オンライン婚活サービスによっては離婚歴があったり子持ちのユーザーが優遇されるものもありますから、積極的に利用したいところです。
最後に、「婚活」となるとただの恋愛対象としていいなと思う以上に、生活力や価値観などの内面について重要視されるポイントが増えますが、それでも外見を重視したいという人もいると思います。
婚活サービスによっては、自分の好みの外見のユーザーをAIによる分析で的確に検索してくれるものがあったり、運営による写真審査で一定以上の外見の人しか入会できないものがあるなど、外見重視で婚活できるサービスもありますから、自分のスペックと釣り合う範囲で美男美女の結婚相手を探せそうです。
これらのようなオンライン婚活サービスの特色やユーザー層を見極め、自分の理想の結婚相手を見つけましょう。ただし、それにはまず「自分がどんな人で、どんな相手と出会いたいか」ということを具体的に分析してみることが必要になりそうです。
自分のタイプを分析することも忘れずに
婚活をはじめる前にまずやるべきことは、「自分のスペックを測ること」と、それと比較しつつ「自分が結婚相手に臨むものを見極めるもの」です。
「自分のスペック」というのは、要するに「自分と結婚したら相手にとって特になること」です。「スペック」というものは能力を表す言葉ですから、性格などの内面の心の要素は含まれません。しかし、ひとまず紙に、スペックも性格も含めた自分の特徴を箇条書きにしてみましょう。以下のような項目を参考にしてください。
・年齢、婚姻歴
・出身地
・身長、体重、運動量
・職業、年収・性格
・特技
・趣味
・好きなもの
これらのなかで、年齢〜年収までの前半は、あなたの直接的な「スペック」になります。他人の価値観によってまちまちですが、比較的年齢は若い方がいい、婚姻歴はないほうが婚活には有利です。出身地は結婚した後の「実家」と関わってきます。身長体重、に関しては外見に関わることであり、BMI値が平均値であると望ましいです。
外見については自己評価ではあまり正常に把握できないところがあるので、こればかりは他人に判断をゆだねるしかありません。ただ、清潔感やセンスは日頃から磨いていた方がいいでしょう。スリムな体型も、婚活において有利になる点のひとつになります。結婚は「性的調和」という点が重視される法的拘束ですから、性的魅力を備えることは結婚相手として選ばれる上で重要な要素なのです。
そして職業と年収は「結婚相手」には大事な情報になります。年収は多ければ多いほど良いと思われがちですが、経営者クラスとなると逆に離婚率が上がるケースもあり、一概に良いとはいえなくなります。また、年収が多いほど、結婚相手の性格や人格などの精神的な面は重視するべきです。お金目当てに近づいてくるような相手は、幸せな結婚のためには極力排除したいところ。
これらの条件が、恋愛ではなく「結婚」ということに関して重要になってきます。ただ、結婚は恋愛の延長ではないというものの、性格などの人間の内面の要素もかなり大事です。相手と結婚するとしたら少なくともお互いに恋心は持ちたいものですから、自分の性格から、相性の良さそうな相手をしっかり探してください。
また、書き出したこれらのあなたのスペックは、そのままオンライン婚活サービスのプロフィールに表示されます。自分にどんな強みがあり、どんな人間で、どんな相手と出会いたいのかを明記する事で成婚(マッチング)率も上がりますから、自己分析はしっかりした上で釣り合う相手を求めましょう。
婚活サービスの「真面目度」はどうやって測る?
特に「オンライン」の婚活サービスを選ぶ上で重要視したいのが、登録しているユーザーがどれだけ真剣に婚活に臨んでいるか、というポイント。店舗型の婚活サービスや結婚相談所と異なり、オンラインのサービスとなると一人ひとりが真面目に結婚を考えている人物か、運営にはわかりません。本人確認などの審査があるオンライン婚活サービスがほとんどですが、だからといって本人の心の中までは伺えないものです。
単純に、会員登録が簡単なサービス、手軽に始められるサービスはそれだけ軽い気持ちで登録してくるユーザーも多くなりそうですが、実際のところはいかがなものでしょうか。
「まずはお友達から」「恋愛を通してから」という出会いではなく、完全に「婚活」のみ設定しているサービスなら、結婚を前提とした付き合いを求めているユーザーが多くなるでしょう。しかし、ユーザー数をみると「婚活・恋愛マッチングアプリ」と、結婚を前提としない恋愛を含む出会いを紹介するアプリの方が全国的に多いもの。
そういった「婚活」という文字がサービス名についたマッチングサービスは、ただの恋愛マッチングアプリと比較するとややユーザー層には真面目な人が増えます。とはいえ、全員が結婚相手を探している結婚相談所と比べてしまうとやはり真面目度はガクンと落ちるでしょう。
どのような点を持って、オンラインで婚活をするときに使うサービスの真面目度を測るといいのでしょうか。それには、まずは会員料金の設定金額で判断してみましょう。
まず、いかなるサービスも、単純に考えれば料金が高いほどよいサービスを受けられます。逆にいえば、ただ料金が高いだけのサービスは使う価値がないということですが、オンライン婚活サービスに関しては料金設定がそのままユーザーの質にも結びついていると考えられます。
単純に考えれば、料金が高いほど所得の多い人が登録している可能性が高い、ということ。そして、加えて婚活に多く課金している人ほど、婚活に当たって真面目に臨んでいるということになるでしょう。
また、オンラインマッチングサービスによっては、男性有料、女性無料のものが多くなります。それには女性会員のユーザー数が増えるという男性ユーザーにとってのメリットはありますが、軽い気持ちで登録する女性ユーザーが増えるというデメリットがあります。
軽い気持ちで登録する女性ユーザーが増えると、当然真面目に婚活をしている男性ユーザーからしてみると残念極まりない結果をもたらすでしょう。せっかくマッチングしても音信不通になったり、デートの約束をすっぽかされるなど。「サクラ」だと思われても仕方のない女性ユーザーが生まれてしまいます。
そのため、オンラインの婚活サービスではできるだけ会員料金が男女平等、または多少割引が付いているとしても男女ともに有料のものを選ぶのがおすすめです。
料金設定が男女平等であることのメリット
婚活サービスで男女ともに有料であるサービスのメリットといえば、まずは男女ともに真面目なユーザーが登録するだろうということ。無料のサービスだとすると、「結婚する気ないけど試しにやってみるか」といった軽い気持ちで登録しやすいので、真剣な出会いにはなりにくい傾向にあります。
それに、男女が平等な料金設定だとすると、女性ユーザーに引け目がないので、より真面目な出会いを期待できる点があります。なぜかといえば、「女性は無料で男はお金を払っている」というシチュエーションは男性が不満を持ちやすく、女性が卑下されやすくなる状況を作ってしまいがちなのです。
日本は男女の賃金差がありますし、女性が金銭的に得をしたとしてもプラマイゼロにすらならないのですが、男性からしてみると「俺が払ってやってる」ような気持ちになりやすい料金形態となってしまいます。ほかにも、女性基本無料の「相席屋」などでもそういった現象が起きがちです。男女で会員料金に差がある婚活サービスよりも、平等な料金設定野ものの方が気持ちよく婚活ができる、ということです。
それに、女性も料金を支払わなければサービスを使えないとなると、軽い気持ちで使えなくなるため、より婚活に対して真剣にサービスを利用しているユーザーが増えます。おそらくは、そうして初めて男女が平等に婚活する機会がオンラインで実現するのではないでしょうか。
ですから、男女ともに、オンラインのサービスでより真剣な婚活をしたいと思った時には、会員料金ができるだけ男女平等のものを選ぶといいでしょう。
安全性で選ぶおすすめ婚活サイト・アプリ15選!

それでは、ここからオススメのオンライン婚活サービスを紹介していきましょう。
いま、オンライン婚活サービスには、ブラウザとスマホアプリ、またはその両方で展開しているサービスがあります。ブラウザ中心のサービスを使うと、より詳細なお相手検索や条件設定ができるという点があり、スマホアプリならより空いた時間を活用して婚活をできるという強みがあります。
一度マッチングした相手と連絡が取りやすいという点ではアプリ版のほうが便利ですが、料金設定の平等性などの真剣度でいうと、主にブラウザで展開しているサービスの方が使いやすいところがあります。ただ、ブラウザでもアプリでも使えるサービスなら、両方の旨味を得られますね。
ここで選別した婚活サービスは、筆者調べですがどれも一定以上の安全性を備えていると思われるものです。どんなトラブルがあろうと、婚活サービスも殆どの場合は個人の問題ですが、安全性の高いサービスを選ぶことでより安心して婚活をすることができますから、安全面についての情報も参考にしてみてください。
そして、安全性に加え、アプリの使いやすさ、デザイン性、ユーザー層などあらゆる要素から「どんな人にオススメか」という点を重視しながらそれぞれ15のサービスについて解説します。自分にピッタリの婚活サービスを見つけていただけたらと思います。
それでは、以下からどうぞ。
エンジェル

運営会社 | 株式会社カンキョーアイ |
---|---|
サービス開始日 | 2005年2月 |
会員料金(男女同額) | 1,980円〜 |
『エンジェル』はオンライン結婚情報サービスとして2005年から運営開始をした老舗の婚活サービスです。店舗に赴く必要がなく、会員料金も婚活サービスの中では安価であるため、これから婚活をしてみようという人にもおすすめのサービスです。
この『エンジェル』の特徴として、創業以来日本で初めて「プライバシーマーク」を取得した安全性の高さが挙げられます。「プライバシーマーク」とは、「一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) 」により認可された個人情報取り扱いに関する評価であり、これを取得している『エンジェル』は「TRUSTe」 のように信憑性の高さを持っているといえます。
サイトのシステムとしても、基本的には他会員は紹介制のため、ほかのユーザーから検索されて自分のプロフィールを覗かれてしまうということがなく、プライバシーを重視する婚活ユーザーにも安心です。登録も免許証や戸籍謄本を提出し、なおかつ写真も審査制なので、不審な会員を紹介されてしまう危険性は低いでしょう。
『エンジェル』のサービスとして特徴的なのが、交際アドバイスや自分磨きのレクチャー、また成婚後3年間の「幸せな結婚生活」についてのサポートなど、自分をより魅力的な結婚相手として成長させるためのアドバイスをしてもらえたり、「結婚してみたら思ったより良くなかった」という状況の解消にも働きかけてくれるといった「バックアップの手厚さ」というものが挙げられます。
また、特許取得の「AIPC分析」という独自の性格診断により、より性格の合うこと重視の相手を紹介してもらえるというシステムも評価されています。「性格の合う人と結婚する」ということが「幸せな結婚生活につながる」というモットーの『エンジェル』の婚活ならではのサービスです。
この婚活サービスのデメリットとしては、ひと月に紹介してもらえるユーザーが2〜4人と少数のところ。理想の相手を条件を絞って検索することもできますが、結婚に対して真面目な会員が多い反面、会員数そのものは比較的少ない傾向にあるようです。
ユーザー層の中心年齢は男女ともに30代で、真面目に婚活している人が多く集っているサービスですし、交際、成婚の前後のサポート体制も厚く、「婚活を始めたいけど、より良い相手と出会うために自分磨きもしたい」という人におすすめの婚活サービスです。
with

運営会社 | 株式会社イグニス |
---|---|
サービス開始日 | 2016年3月 |
会員料金(男性) | 1,800円〜 |
会員料金(女性) | 基本料は全て無料 |
ユーザー数 | 113万人(累計、2018年調べ) |
『with』は、数年前に「メンタリズム」で流行したメンタリストのDaiGoが監修したマッチングアプリで、性格診断を基にしてユーザーの内面を重視しマッチングができる恋活、婚活アプリです。
『with』は上場企業の運営であり、しかもプライバシーポリシーを覗いてみると、数あるマッチングアプリのなかでも個人情報の取り扱いがしっかりしているのが伺えます。その他のマッチングアプリのように「その他のサービスなどの提供のために個人情報を第三者に提供する可能性がある」ということがなく、『with』のサービスの外に提供しないという旨が書かれていますから、より安心して使えるアプリだといえるでしょう。
このアプリは主に「恋愛マッチングアプリ」として有名なものですが、「婚活」も視野に入れて利用することができます。ユーザー層は20代が中心ですが、外見を重視したサーチよりも、豊富な種類の性格診断によって相手の内面を重視した検索ができるようになっているため、「出会ったその場限りの軽い恋」を求められるような恋愛マッチングアプリよりは真剣度は高めです。
ただ、中心のユーザーの年齢層が若いということ、女性の利用料金が無料であることで、「婚活」という観点でみるとマッチングの本気度は低めかもしれません。
とはいえ、ほかの恋愛マッチングアプリと比較すると「内面を重視した出会い」「結婚を意識した出会い」を求めている人はより多いと思いますから、自分のプロフィールに「真剣に交際できる相手を探しています」「結婚願望がある」ということを明記した上で『with』を利用すれば、それなりに真剣な出会いを期待できそうです。
結婚相談所と異なり「交際したらすぐに結婚」と考えているユーザーは少ないと思われるので、ガチガチの「婚活」というよりは、今すぐではないが結婚も意識下に置いた真剣交際を探す、という時には助けになってくれそうなアプリです。
marrish

運営会社 | 株式会社マリッシュ |
---|---|
サービス開始日 | 2016年11月 |
会員料金(男性) | 2,980円〜 |
会員料金(女性) | 基本無料 |
ユーザー数 | 40万人(2019年調べ) |
このマッチングサービス『marrish』の最大の特徴は、
- ユーザーの年齢層が30〜50代中心の大人向け
- シングルマザー、シングルファーザー、再婚希望のユーザーを優遇
という点です。
『marrish』はブラウザ版とアプリ版、どちらか自分が使いやすいデバイスで利用することができます。マッチングサービスの中でも離婚経験者やシングルペアレント、またそういった方に理解のあるユーザーが集っている特別なサービスです。
「恋活、婚活、再婚マッチングサービス」というキャッチコピーのサービスで、サービスの目的が再婚を含めた「婚活」を斡旋したものではありません。しかし、離婚経験者にあるあるの「パートナーは欲しいけど、再婚は考えていない」というニーズに沿うことのできる唯一のマッチングサービスといえるでしょう。
また、『marrish』はインターネット上におけるプライバシーの遵守の規格である「TRUSTe」を取得しており、加えて個人情報を第三者に提供することは「ない」とはっきり記載しています。公式サイトの「プライバシーポリシー」にはっきりとその旨が書かれていますし、マッチングサービスのなかでも信頼性の高いサービスであることがわかります。
したがって、バツイチやシングルペアレントという、普通のマッチングサービスなどでは引け目に感じてしまうこともあるプロフィールが、自分の望まない形で第三者に知られてしまうことはありませんし、『marrish』はそういったユーザーを優遇し応援するシステムですから、一筋縄ではいかない大人の出会いを見つけられる可能性は高そうです。
ゼクシィ縁結び

運営会社 | 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ |
---|---|
サービス開始日 | 2014年12月 |
有料会員料金(男女) | 2,592円~(12ヶ月プラン) |
ユーザー数 | 85万人(2019年現在) |
『ゼクシィ縁結び』は、かの有名な結婚雑誌「ゼクシィ」の監修の婚活マッチングアプリです。運営会社も有名な上場企業である「リクルート」であり、スタッフに夜24時間体制のパトロールや、違法ユーザー、または不愉快なユーザーの通報システムも備えているため、安全性に関しても安心して利用できる婚活サービスです。
料金設定も男女同額であることで、男女お互いが尊重しあえる婚活の出会いが期待できます。ゼクシィのマッチングアプリには、こちらの『ゼクシィ縁結び』の姉妹サービスである『ゼクシィ恋結び』というものがありますが、そちらはこの『縁結び』の廉価版であり、婚活に特化したサービスではないので、真剣に婚活を考えているとしたらこちらの『ゼクシィ縁結び』がおすすめ。
ユーザーの年齢層は20代から30代中心と若めであり、はじめて婚活をする男女にちょうどいいアプリとなりそうです。年間契約で2,592円と安価になるのも長所ですね。
また、このアプリは、登録するとまず「価値観診断」という性格診断のようなものを18の質問に答えることで傾向を割り出し、その結果に基づいて相性のいい相手を見つけることができるという機能がついています。
これは、外見や年収などの「スペック」だけで選びがちなオンラインマッチングサービスにおいては必要な機能だといえます。実際に会ってみない限りは人間の相性というのはわからないものですが、オンラインの出会いでは極力「会ってみたらそんなに好きになれなかった」という事態を避けたいのです。そういう悲しい事態を起こさないためには、事前に性格の相性を確かめるのは大切なこと。
ですから、こういった婚活サービスの相性診断は積極的に使っていきましょう。恋愛の出会いやワンナイトの出会いではないのですから、重視すべきは性格なのです。
youbride

運営会社 | 株式会社Diverse |
---|---|
サービス開始日 | 1999年 |
会員料金(男女) | 月額2,400円〜4,300円 |
ユーザー数 | 170万人以上(2019年調べ) |
『youbride』はコミュニティサイトのmixiも運営する株式会社Diverseの婚活サイトです。上場企業の運営であることに加え、公式サイトの下部に「安心安全のためのガイドライン」という説明書きがあり、それに目を通すことでより安全度の高い利用の仕方を学べます。もちろん、サポート体制もしっかりしており、たとえ不審なユーザーを見つけても、24時間いつでもスタッフに報告することができます。
また、『youbride』もブラウザ版とアプリの両方からアクセスすることができるので、いつでも自分のやりやすいデバイスを使って婚活サービスを利用できますが、アプリ内で課金をすることはできず、利用料金はウェブマネーやコンビニ振込、クレジット決済での振込になります。登録するときは、まずはブラウザ版で登録するのが良いかもしれません。
利用料金については、登録料は無料ですが、メッセージのやり取りをするには男女問わず自分かその相手のどちらかが「スタンダードプラン」という有料会員である必要があります。有料会員の料金は男女同額で月々最安で2,400円から。男女ともに、無料会員でもパートナーを見つけられる可能性はありますが、確実な婚活をしようと思ったら有料会員として登録した方がマッチングの確立はアップするでしょう。
マッチングの仕方は、マッチングアプリと同じ仕様で、送られてきた「いいね」に「ありがとう」を返せばマッチングが成立、ということになります。マッチングを成立させること自体は無料でできるので、無料登録してからユーザー層などを様子見をしてから有料会員に登録する、ということもできます。婚活初心者にも優しい設計ですね。
ただ、ユーザーの年齢層は30代から40代で、真面目な婚活をしている人が大多数であるため、「ちょろっと試しに婚活してみよう」というスタンスだとマッチする相手に失礼かもしれません。『youbride』を利用するなら、真剣に相手を選ぶことです。相手の顔写真だけではなく、プロフィールにもしっかりと目を通し、「この人なら!」という相手に「いいね」を送ることが、良質な出会いを得るコツです。
『youbride』は再婚のための婚活をしている人も比較的多目であり、大人の男女の婚活におすすめです。
ブライダルネット

運営会社 | 株式会社IBJ |
---|---|
サービス開始日 | 2000年 |
会員料金(男女同額) | 1,950円〜 |
会員数 | 30万人(2019年調べ) |
『ブライダルネット』を運営する株式会社IBJは、日本全国で結婚相談所や婚活パーティーの運営で有名な一部上場企業です。この婚活サイト『ブライダルネット』も、2000年にサービス開始して以来、2019年現在までの間19年間の実績のある、日本全国展開のオンライン婚活サービスであり、成婚退会者は会員の3人に1人にのぼるといいます。
また、1ヶ月に1.6万人の会員が『ブライダルネット』を利用して交際成立をしており、婚活サイトとしての実績は十分だといえるでしょう。
『ブライダルネット』の個人情報の取り扱い方針としては、個人情報を同社「IBJ」グループの他のサービスとも連携して共用されること以外は、婚活サイトとして目立った怪しげな点などはありません。大手の婚活サイトならではの安心感があるでしょう。
この『ブライダルネット』の婚活サービスとしての特徴は、そのほかの婚活サービスである『エン婚活エージェント』などの「オンライン結婚相談所」のようなシステムではなく、「より結婚を重視した出会い系サイト」といったような、『youbride』と近いシステムになっています。値段も最安で1ヶ月1,950円からと、安価で婚活をはじめられるので、初心者にもおすすめ。
また、『ブライダルネット』には「婚シェルサポート」というシステムがあり、婚活のノウハウについてスタッフ(コンシェルジュ)のサポートを受けることができます。「婚シェル」には、婚活に行き詰まった時に相談したり、事前相談をしていれば「婚シェル」が手作業で選んだ理想の相手を紹介してもらえたり、交際に至った相手と出会った場合には、プロポーズまで悩み相談などのサポートをしてもらえるという至れり尽くせりのサービスです。
会員の年齢層は20代後半から30代が中心となっており、会員料金の手頃さから、婚活を始めたばかりの若い層も目立っています。ただ、男性は定職についていなければ登録できないため、女性にとっては結婚相手としてより不安のない相手との出会いを期待できるでしょう。
会員料金も男女同額であるため、軽い気持ちで登録する女性会員もいないと思われます。男性会員にとっても、真面目に婚活している相手とだけ出会えるというメリットがありますし、安価でありながら堅実な婚活ができそうです。
また、『ブライダルネット』で貯まったポイントはIBJグループの婚活パーティーなどほかのサービスでも使用できます。本登録をする前の「ビジター」会員になることでサイトの様子を見ることもできますし、公式サイトの「おためし検索」というページでも、登録している会員の顔はプライバシーの配慮により隠されてはいますが、どんな人と出会えそうか、感触を得ることができるでしょう。
「婚活をこれから始めるけど、自分が何をすれば良いのかわからない」という時にも「婚シェル」のサポートで解決法を見つけられそうですし、会員料金も婚活サイトとしては安価なので、婚活ユーザーのニーズに応えられる婚活サイトだといえると思います。
Omiai

運営会社 | 株式会社ネットマーケティング |
---|---|
サービス開始日 | 2012年2月 |
会員料金(男性) | 会員登録からマッチングまで無料 |
会員料金(女性) | 基本料は全て無料 |
ユーザー数 | 361万人(2018年10月調べ) |
『Omiai』はスマホユーザーが利用可能なマッチングアプリであり、厳密には限りなく「恋愛マッチングアプリ」のジャンルに近いですが、数年前から婚活アプリとして売り出し、ユーザー層も真面目な恋人探しや婚活をする人に変化してきました。Facebookのアカウントを使った「ソーシャルログイン」を真っ先に導入したアプリであり、よくマッチングアプリの比較サイトでは信頼度の高さを評価されています。
しかし、公式で「安心・安全・サクラゼロ宣言」をしている安全性の高いマッチングアプリといわれていますが、公式サイトの「プライバシーステートメント」にあるように「お客様情報」をその他サービスや製品、セミナーなどのセールスのために情報提供をされることがある、ということは把握しておきましょう。「お客様情報とは」個人情報、非個人情報を含めるため、プライバシーの情報が使われないという保証は正直いってありません。
Facebookを利用したソーシャルログインのシステムはおおよそ、ウェブ上でクッキーを利用したトラッキングにより、自分がどんなサービスを利用しているか広告業者に知られることがあります。個人情報の管理としては、ソーシャルログインを使用すると自分の友達にはバレないものの、第三者にはセールスのためにプライバシーギリギリの「お客様情報」が提供されます。
それら個人情報は「適切に扱う」という約束付きですし、一部上場企業の運営であるためそれほど信頼性を失うような働きはしないはずですが、少しでも心配のある人は利用を見送ってもいいでしょう。
『Omiai』の利用料金について、基本料は男女ともに無料ですが、マッチング後のメッセージのやり取りは有料会員のみ可能です。有料料金は男女ともに最安で2,780円(1ヶ月/12ヶ月利用)ですが、18〜29歳までの女性に限り会員料金は無料です。
そのため、女性会員は20代が多く、男性は20〜30代の利用が多いです。スタッフの監視態勢や悪質ユーザーの強制退会など、安全面に関する取り組みに力を入れていますが、やはり無料会員の女性がいるということで女性ユーザーの真剣度は下がるでしょう。「試しに婚活をやってみよう」という女性ユーザーの初めての婚活としては、様子見のために向いていそうです。
ほかの恋活マッチングアプリと比較すれば、真剣に恋活、婚活をしているユーザーが多いため、「結婚をしたい相手と出会えるかはわからないが、恋活は真剣にしたい」という時におすすめのアプリです。
マッチ・ドットコム

運営会社 | Match.com, L.L.C. |
---|---|
サービス開始日 | 1995年 |
会員料金(男女) | 月額1,750円〜3,980円 |
ユーザー数 | 250万人以上(日本国内:2019年調べ) |
『マッチ・ドットコム』は有限会社の運営するアプリであるため、株式会社の運営する婚活アプリと比べると安全性が落ちる…ように思われますが、『マッチ・ドットコム 』は「TRUSTe」という個人情報取り扱いに関する保護プログラムの認証を受けており、サービス開始から20年以上続いている老舗のマッチングサービスです。
ホームページの会社概要を見る限りでも、その会社についての知りたい情報が詳しく書かれており、その具体性は株式会社運営の婚活アプリよりも上です。登録には運営スタッフによる手作業の審査を通過しなければならず、また本人確認の身分証明は、免許証や勤務先証明など最大6種類登録することができ、それを全て登録している人だけ探すということもできるため、安全性はお墨付きのマッチングサービスです。
アメリカで開始され、世界的にも有名なマッチングサービスであるため、日本国内でも国際的な出会いを期待できるかもしれません。ユーザーの年齢層は30代が中心で、料金設定も男女同額のためユーザーの本気度も高めです。はっきりと「婚活」のみの出会いを進めるサービスではありませんが、婚活のためにも十分利用できるでしょう。
『マッチ・ドットコム』はブラウザ版とアプリ版と両方で真剣な出会いを捜すことのできるサービスですが、その最大の魅力は検索することのできる条件の細やかさ。前述したように、身分証明を充分に登録している人のみということも探せますし、居住地や趣味などと幅広い条件を絞って相手を見つけられそうです。この検索機能を使うにはブラウザ版の方がより細やかなので、主にパソコンユーザーにおすすめマッチングサービスになります。
安全性も高く、会員数も多いためかなり条件を絞ってもそれなりに自分の理想の相手を見つけられるかもしれません。より沢山の人の中から結婚相手候補を絞りたい人におすすめです。
Pairs

運営会社 | 株式会社エウレカ |
---|---|
サービス開始日 | 2009年7月 |
会員料金(男性) | 2,230円〜3,500円 |
会員料金(女性) | 基本料は全て無料 |
ユーザー数 | 1000万人(累計、2019年調べ) |
『Pairs』は婚活、恋活マッチングアプリの中でも有名なもののひとつです。マッチングアプリを検索すると必ず上位に登るアプリであり、累計会員が1000万人以上という大台で、より多くのユーザーとの出会いを期待できるでしょう。
ただ、登録しているユーザーの年齢層は男女ともに20代が中心であり、「婚活」という宣伝文句があるものの、どちらかというと恋活寄り。「今すぐに結婚を考えている」というユーザーは少ないため、「婚活も視野に入れた恋活」というスタンスで利用するのがいいでしょう。利用料金も女性は無料ということで、女性ユーザーの婚活への真剣度は低めと考えられます。
また、この『Pairs』もFacebookによるソーシャルログインを採用しています。ただ、『Omiai』と異なり公式サイトの「プライバシーポリシー」のページでは「個人情報」と「非個人情報」の定義が明確であり、また『マッチ・ドットコム』と同じように「TRUSTe」の認証や「HDI」という業界内の評価を得ている証拠もありますから、比較的安心して使えるマッチングアプリといえるでしょう。
『Pairs』の良いところはプロフィールにいわゆる「ハッシュタグ」のような項目をつけることができるので、自分がどんなことが好きか、どんなタイプの人であるか自己紹介がしやすいのに加え、「結婚に対する意識」という事項を見ることで、相手の結婚願望や婚活、恋活に対する真面目度も測ることができます。そのために『Pairs』は婚活やより真面目な恋活に利用できる、とした次第です。
それに、『Pairs』は使い続けることで、AIが自分が「いいね」を押した相手の傾向のデータを集め、より自分の好みの相手を見つけやすくなるという機能があります。利用料金も1ヶ月最安で1,898円(1ヶ月/12ヶ月利用)とリーズナブル。結婚を前提とした出会いを求めるためには、それほど痛手ではないでしょう。結婚相談所に通うより安価で、仕事に集中しながら手軽に婚活ができそうです。
Yahoo!パートナー

運営会社 | ヤフー株式会社 |
---|---|
サービス開始日 | 2006年 |
会員料金(男性) | 2,145円〜3,889円 |
会員料金(女性) | 基本料は全て無料 |
ユーザー数 | 500万人以上(累計、2019年調べ) |
『Yahoo!パートナー』は言わずもがな有名な検索サイトの「Yahoo!」が運営する婚活サイト、アプリです。公式サイトの「プライバシー」を見ると、個人情報を含めた「パーソナルデータ」は広告や商品やコンテンツの宣伝、サービス提供に使われると書かれていますが、日本でも有数の大手企業の運営ですから、ひとまずは安心できるでしょう。
この婚活サービス内において、ほかのユーザーに自分の個人情報が漏洩することはないようにセキュリティ対策がされ、悪質ユーザーの利用が制限されるよう、審査制の登録や24時間365日の監視対策が敷かれています。
利用の方法も、ブラウザ版からアプリ版へと徐々に移行されているようで、現在はアプリ版での使用が主流といえます。「恋活、婚活マッチングサービス」ですから、完全に婚活のみに向いたサービスではなく、もっと気軽な印象。
機能としては、SNS感覚で近況を投稿できるシステムが目立ちます。通常のプロフィールに加えて、そのユーザーがどんな人柄なのかその投稿からうかがい知ることができそうです。
利用料金は女性が基本無料であるため、婚活サービスとしては本気度も下がる傾向であると思われますが、ユーザーは30代が主流であり、誠実な男性ユーザーも見かけられるようです。男性の基本料金は最安で2,145円と、婚活アプリとしては平均的。恋活アプリと考えるとやや高価な印象。
婚活アプリの「ノリ」としては『Pairs』に近く、比較的若者向けのアプリであるといった感触ですが、「Yahoo!」の運営ということもあり使用感はやや堅い印象。ユーザー数は大型のマッチングアプリである『Omiai』と比べても劣り、恋活、婚活アプリとしては「今後に期待」といった評価になるでしょう。
エン婚活エージェント

運営会社 | エン婚活エージェント株式会社 |
---|---|
サービス開始日 | 2016年2月 |
入会金(登録料/男女同額) | 9,800円 |
月会費(男女同額) | 12,000円 |
ユーザー数 | 1.5万人(2019年調べ) |
『エン婚活エージェント』とは、マッチングアプリやオンライン婚活サイトとは異なり、「オンライン結婚相談所」というシステムを取っています。運営は有名な転職サイトの「エン転職」なども運営する「エン・ジャパン」の子会社です。プライバシーポリシーとしては、個人情報を主にクッキーから得た情報などから他マーケティングに利用されることがあります。
利用料金は登録料が9,800円、月会費がひと月12,000円と高額ですが、他の結婚相談所と比べると業界の中でも安価です。加えて、登録から3ヶ月以内に出会いが一件もなかった場合、入会金も月会費もキャッシュバックされるという、「婚活にコミットする」仕様になっています。成婚率も22.3%と、高確率で結婚相手と出会えるため、本気で婚活をはじめる人には大変良いシステムだといえます。
登録も「独身証明書」という、役所から取り寄せる公的書類が必要なため、不審な会員はいません。そのうえ審査制ですから、紹介される会員一人ひとりをまず疑うべきであるオンラインデーティングサービスと違い、より安心して婚活をすることができそうです。
『エン婚活エージェント』では、検索システムに加えて、待っているだけでもひと月に6人以上の会員を紹介してもらえます。会員の年齢層としては30代が半数で、全ての人が真剣に婚活をしています。お互い気になっている相手がいる場合、『エン婚活エージェント』の「コンシェルジュ」によってデートの日程や場所の調整をしてもらえるため、自分たちでデート日時の調整をする必要もなく、また安全性も高い「初対面」が実現されます。
『エン婚活エージェント』を利用しての平均的な成婚までの活動期間は5.3ヶ月であり、金額として69,800円で結婚相手が見つかる確率が高く、店舗型の結婚相談所に通うよりはかなり安価で、また店舗型の結婚相談所と同等のサービスを受けられるため、総合的には安価で確実な婚活といえるでしょう。
婚活を「ガチ」でやろうと思ったら、『エン婚活エージェント』はおすすめの婚活サービスです。完全オンライン型ですから、店舗に赴く時間も省けます。ただ、全国的にサービス展開している地域が限られているので、その点だけ注意してください。
エキサイト婚活

運営会社 | エキサイト株式会社 |
---|---|
サービス開始日 | 2003年 |
会員料金(男女同額) | 2,833円〜 |
ユーザー数 | 26.5万人(累計、2019年調べ) |
『エキサイト婚活』は、Yahoo!やGoogleのようなポータルサイト「エキサイト」の会社が運営する婚活サイトです。サービス開始から2019年現在で16年経っており、エキサイト婚活での出会いから交際、結婚に至ったカップルも数多いといいます。『エキサイト婚活』は「プライバシーマーク」を取得している婚活サイトであり、プライバシーポリシーを見る限りでも個人情報の取り扱いには問題ないように見えます。
サービス開始から16年現在でも、累計会員数が26.5万人と比較的少数であるため、他の婚活サイトと比較すると出会える相手の総数に不安を感じるかもしれません。公式サイトやアプリのデザインも、人気のマッチングアプリなどと比べると地味であり、より機能性や文章量を重視した作りとなっています。
ユーザー層は40代の男女が中心ですが、再婚やシングルペアレント、または都道府県で都市部から離れた地域のユーザーにも引け目なく使えるように設計されていることが、まず『エキサイト婚活』のメリットのひとつです。
また、『エキサイト婚活』の最大の特徴といえるのが、「プロフィールの項目の詳細さ」です。それはもう80種類の項目という、えげつない数のプロフィール欄があり、どんな婚活サイトよりも細かく条件を絞って検索したり、気になる相手の人となりを知ることができます。
婚活では特に、プロフィールは埋めれば埋めるほど相手からアプローチを受ける確率も高くなる傾向にあるのですが、『エキサイト婚活』のプロフィールには「婿養子に行くことについて」「結婚後の転居あり、なし」「国内外転勤」「家事についての考え」「保有資格」などの欄があります。見ているとだんだん「なんのプロフィールだろう」と思わせるような細かさです。
ただ、恋愛よりも結婚、加えてもし再婚希望という状況となると、相手に求める条件というのはより細かくなっていくことだと思います。「両親と同居があるかどうか」「転勤があるかどうか」という問題は、実際には結婚後に発覚して、自分の望み関わらず強制的に決定となってしまうケースもありますから、結婚する前に確認しておいたほうがいい具体的な項目があらかじめ全部表示されているのは真面目で良い設計といえます。
そのおかげで、条件を吟味した上でより相手の外見や年収などの衝動的に惹きつけられるものより、もっと内面を重視した相手探しができるでしょう。
『エキサイト婚活』の会員料金は最安だと3ヶ月プランで2,833円(一括払い8,500円)であり、婚活サイトとしてはそこそこの値段ですが、平均的な結婚相談所の月会費の3分の1程度です。予算は絞りたいが、オンラインで手間暇を出来るだけ省略し、より相手の条件を重視しつつ真面目な婚活をしたいという人におすすめの婚活サイトです。
楽天オーネット

運営会社 | 株式会社オーネット |
---|---|
サービス開始日 | 2007年 |
会員料金(男女同額) | 10,300円(初期費用別途50,000〜) |
ユーザー数 | 4.9万人(アクティブ会員、2019年調べ) |
オンライン結婚相談所の『楽天オーネット』は、もとはオンラインショッピングで有名な楽天が運営していた相談所でしたが、現在は株式が楽天株式会社からポラリス・キャピタル・グループ株式会社というファンド運営グループに譲渡され、その傘下である株式会社オーネットが運営しています。
『楽天オーネット』も個人情報の取り扱いについて一定以上の評価をされる証拠である「プライバシーマーク」を取得したオンライン結婚相談所であり、プライバシーポリシーには「個人情報の取得にあたってはあらかじめその利用目的を公表する」また「弊社にアクセスされた個人情報を無断で取得・利用しない」と表記されています。
これは、多くの結婚相談所サイトや婚活サイト、マッチングサイトでは、インターネットに接続してそのサービスを使う際に「クッキー」というアクセス記録を取得して、広告の表示やその個人の好むサイトの傾向などの情報を取得している場合がほとんどのなかで、セキュリティは最強クラスだといえる表記です。オンライン結婚相談所のなかで、安全性はピカイチでしょう。
利用料金は、プランが数種類ありますが、最安のプラン(20代女性向けプラン)で入会金と初期活動費用が合わせて50,000円、月会費が10,300円というもの。最も高価なプレミアムプランになると、入会金と初期活動費用が合わせて106,000円、月会費が13,900円となります。他のオンライン結婚相談所である『エン婚活エージェント』と比較すると段違いに高額。
ただ、その初期費用が何に使われるかというと、登録時の写真をプロが撮影してくれるというサービスがあります。プロフィール写真をそのサービスが管轄することで、その会員が撮った写真のクオリティで本人の印象が変わってしまうなど、いわゆる「写真詐欺」といったオンライン婚活特有の心配もありません。また、登録には実際にスタッフとの面接が必要なので、不審な会員とは決して出会わないことを運営側が保証しています。
会員の年齢層は30代が中心と比較的若く、また全国展開の結婚相談所なので、全国どこにいても婚活ができます。何もしなくても毎月6人の紹介を得られますが、検索するなどでより色々な人にアプローチを試みることができます。
『楽天オーネット』は、個人情報の取り扱いや会員の面接審査制を合わせて非常に信頼感のあるサービスといえますが、しかしその反面、登録時の写真撮影や毎月の会員紹介以上のサポートというと、やや「放置プレー気味」という面も目立つといいます。婚活にあたっての悩み相談の受付などのサポート体制は整っているものの、ほかの婚活サービスと比べるとやや機能が物足りないところがあるようです。
費用もそれなりにかかりますから、『楽天オーネット』の登録は婚活初心者には迷うところがあるでしょう。しかし、自分の個人情報をしっかり守る必要があり、同時に確実に信頼できる相手としか知り合いたくない、という人には大変おすすめの婚活サービスです。
ZWEI

運営会社 | 株式会社ツヴァイ |
---|---|
サービス開始日 | 1984年 |
会員料金(男女同額) | 10,500円〜(入会初期費用95,000円) |
ユーザー数 | 3万人(アクティブ会員、2019年調べ) |
『ZWEI』は、イオングループの経営する株式会社ツヴァイの運営する結婚相談所です。主に登録時は店舗に行く必要がありますが、基本的には人の手ではなくデータで会員同士紹介するシステムということもあり、オンラインで婚活をするサービスになります。
日本国内でも最たる老舗の結婚相談所のひとつである『ZWEI』はプライバシーポリシーも徹底しており、個人情報が広告や宣伝のために流用されることはなく、またプライバシーマークをはじめとした信頼性の認証を得ているために、オンライン結婚相談所としても有数の安全性を誇ります。
そのほか、自宅に送付される書類の封筒には『ZWEI』のマークを付けない工夫など、『ZWEI』で婚活しているということが周囲にバレないような配慮がされています。そういった全般のセキュリティに関しては、老舗の結婚相談所ならではのクオリティといえるでしょう。
入会時の初期費用が、男女同額で最安でも95,000円、月会費が10,500円と高額であるため、まず冷やかしで登録している人、不真面目な人はいないでしょう。「オンライン結婚相談所」という形になると、オンラインでの婚活サービス利用とはいえ現実味のある利用の仕方になりますから、マッチングアプリにありがちな「ヤリモク」「メシモク」といった問題は起こりません。
『ZWEI』で出会える会員の年齢層は30代〜40代が中心です。しかし、20代の登録なら入会費用の割引など、より安価にサービスが利用できることもあり、若いうちの婚活でより有利に出会いを求められそうです。
『ZWEI』は地方在住の会員もそこそこいるため、都市部じゃなくても安定して婚活ができるでしょう。また、『ZWEI』は提携先の企業、福利厚生サービスなどにより法人会員になっている場合は、入会初期費用から最大50,000円の割引があります。契約先の企業はホンダ、三菱、トヨタなど大手企業が揃っているため、安定した職業に就いている人と出会いたい場合でも『ZWEI』での婚活は期待ができるかもしれません。
公式サイトに「自分の恋愛傾向診断」という心理テストのようなものがあり、全て答えると無料の資料請求と共に結果が届くので、ひとまずオンライン結婚相談所で真面目に婚活をしようと考えている場合は、診断と同時に資料を取り寄せほかの結婚相談所と比較しながら検討してみてはいかがでしょうか。
スマリッジ

運営会社 | SEモバイル・アンド・オンライン株式会社 |
---|---|
サービス開始日 | 2017年 |
会員料金(男女同額) | 月額9,000円(登録料6,000円) |
ユーザー数 | 4.5万人(アクティブ会員、2019年調べ) |
『スマリッジ』は2017年にサービスを開始した、婚活サービスの中では最も若いものです。しかし、2019年にリニューアルとして一般社団法人日本結婚相談協会(JBA)に加盟したことにより、サービス開始直後とはいえ男女合わせ45,000人のアクティブユーザーの中で婚活をすることができます。
完全にウェブ上のサービスである「婚活サイト」というくくりのサービスですが、利用料金は月額9,000円と、婚活サイトのなかでも比較的安価です。公式サイトのプライバシーポリシーを見ると、やや内容の具体性に欠ける面では不安があるものの、個人情報の取得、利用について特に不審な点はなく、安全面に大きな問題はないと思われます。
『スマリッジ』は20〜30代の若年層向けの婚活サービスであり、価格設定が安価でありながら「登録後3ヶ月以内にお見合い成立しなかった場合全額返金」という保証制度が付いているため、これから婚活をはじめる人にも安心なサービスだといえます。登録には独身を証明する公的書類が必要なため、不審なユーザーもある程度ふるい落とせますし、料金が男女同額なので不誠実なユーザーも減少傾向でしょう。
しかし、2019年現在ではサービス開始(リニューアル)直後であるためまだ関東エリアのみでの展開であるということはデメリット。ただ、これから順次全国に拡大していくサービスなので、伸び代としては期待できそうです。
低価格な婚活サイトとはいえ、オンラインで婚活について質問に答えてくれるアドバイザーが待機しています。サービスから月に数人の会員を紹介してくれるほかは自分で相手を検索する、という一般的な婚活サイトのシステムで、価格の安さと年齢層の低さ以外にこれといった特徴のないサービスですが、今後の展開に期待の婚活サイトといえるでしょう。
婚活にあたってするべき自分磨きも忘れずに
オンラインの婚活サービスのなかでも高額な部類にあたる「オンライン結婚相談所」では、その多くのサービスの中で「コンシェルジュ」というサポート係が、婚活に関して様々にアドバイスをしてくれます。
そんなアドバイスでも、「自分磨きについて」のアドバイスは、良質な出会いのためにも一番無視できないポイントです。オンラインでの「婚活」というと、ネット上の「データの海」からひたすら理想の相手を検索していくような気持ちになりがちですが、実際のところ自分が人に検索されてピックアップされるような魅力的な人物になる「釣り」の体制でいる方が勝率は高そうです。
追いかけるばかりの婚活では疲労と消費が重なっていくだけ。ようするに、「婚活」とはそれに捧げる労力の半分を「自分磨き」に当てる方が合理的だといえます。
最低1日一度の入浴や定期検診などで常に清潔と健康を保つ、肌を綺麗にする、ファッションやメイクを研究し、センスを高め、教養を身につける。
…といったようなものが代表的な「自分磨き」ですが、案外これを怠りがちなせいで婚活がなかなかうまくいかない、というケースは多いかもしれません。今の自分がどの程度魅力的であるか、ということは他者に評価されないとわからないものですが、今の自分のレベル以上の結婚相手を求めるあまり、その高望みでより婚期が遠のいてしまう、というケースです。
婚活を始めてから成婚まであまり時間をかけたくない、という場合には、自分のレベルを上げること、そして「相手に期待しすぎないこと」がベストだと思われます。結婚に人生の望みをかけすぎると、やはり結婚相手の理想像というのはハードルが上がりますから、「自分の幸せは自分で作る」というスタンスに加え、「その幸せを隣で分かち合ってくれるだけの誰か」を求めるとよさそう。
とはいえ、「恋活」ではなく「婚活」ですし、年収や結婚後の住居、両親との関係などの「条件」といった具体的な希望は無下にできません。結婚生活を安定させるだけの収入は男女合わせて必要ですし、そもそもそういった希望を叶えるための活動が「婚活」というものです。そして、年収アップも「結婚相手の魅力」という部分では自分磨きの部類に入るでしょう。
結婚相手を探す前に、まずは自分自身が「誰かの結婚相手」としてどのくらいの魅力があるのかを把握し、それを高めていきながら理想の相手を見つけられたらベストではないでしょうか。幸せな未来を掴むために、努力していきましょう。
コメントを残す