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高校生くらいまでの子供の頃には、同じクラスや近所の友達と毎日、毎週遊んでいた、という人も多いでしょう。
特に仲のいい友達とは、昼休み、放課後や休みの日に顔を合わせることは当たり前。きょうだいのように過ごしていた思い出があるのではないでしょうか。
しかし、大人になった今になると、学生時代の友達と会う機会もぐっと減りますよね。同じ仕事に就いていない限り、友達と会えるのは多くても月に1、2回くらい。
社会人になると学生時代の友達と疎遠になる場合もあり、SNSで繋がっているだけで連絡を一切取らないという相手も増えます。
特に家族ができると友達と遊ぶ機会も減るでしょう。そして、新しく友達を作るきっかけも、学生の頃と比べると段違いになくなります。ある調査では、20代以上の大人は「自分には本当の友達がいない」と考える人は3割にも登るとか。
参照:「本当の友達」が0人…孤独を感じる大人の特徴が明らかに – ニュースサイトしらべぇ
人見知りの人、家に篭もりがちな人はより人と会う機会もないですから、友達どころか知り合いも出来にくいケースもありますね。
大人になってから新しく友達を作る、というのは、場合によっては恋人作りや婚活よりも難しいのかも。でも、方法がないわけではありません。
今回は大人の友達作りについて、綿密に掘り下げていきます。
大人になってから友達を作るということ

ここでは「大人」の定義を、成人後の社会人で、仕事や家庭を持つ人としましょう。
大人になってから新しく友達を作ることがなぜ難しいのかといえば、
- 遠慮しすぎてお互いに声をかけたりプライベートに踏み入ることができない
- 上下関係を気にしすぎる
- 「仕事脳」になり新しい知り合いをクライアントや取引先と同じように扱ってしまう
- 子供の有無や収入、職種が異なると別世界の人に感じられて近寄れない
など、色々な要因によって、お互いの心に高い壁が立ちはだかるからではないでしょうか。
特に職種や収入によってはマウントの取り合いや劣等感を感じられたり、また結婚したり、子供が産まれたりなどのライフイベントの経験の違いによって、話が噛み合わなくなるのは「あるある」です。
友達になりたいと思える、境遇や考え方の似た相手というのは、子供の頃には周りにたくさんいました。同じ学生というと、学力や成績、家庭の差はあっても、気が合うだけで友達や親友になれた時代です。
ただ、大人になると、それぞれが背負う責任の大きさや悩みの種類も、大幅に異なってくるものです。生きていれば人間関係で傷つくことも増えますし、簡単に人に心を許せなくなってしまった人もいるでしょう。
しかし、上記の「なぜ大人の友だち作りが難しいのか」というポイントは、実際のところは個人のスタンス次第で払拭できるもの。自分が人に対して偏見を持たず、マウントを取ろうとせず、理解を示すことで、いくらでも友だち作りは可能になるでしょう。
まずは大人の友だち作りのヒントについて、以下から具体的にお話しします。
大人が友達を作るコツとは
大人になってから新しく出会った人と友達になるには、大まかにいうと自分が心を開くこと、そして相手を批判しない精神が大事になります。
たとえ仲良くなりたいなと思える相手がいても、なんとなく遠慮してしまったり、人見知りで話しかけられないという場合があるでしょう。
相手によっては、有名人だとか経営者であるなど、手の届かない存在に感じられると、「私なんかが話しかけてもいいのかな」とためらってしまうかもしれません。
ですが、人と友達になるということは「相手の仕事と付き合う」ことではありません。肩書を外せば単なる1人の人間ですから、プライベートな時間ならお互いに盛り上がれる話題もあるはずです。
また、相手を批判しないことも大人の友だち作りには大事なこと。
収入や職種、家庭の環境など、自分とは大きく異なる人に対しては偏見や批判の気持ちが生まれるかもしれません。しかし、それらの相手の環境が相手の人格を決定づけているわけではないでしょう。友だち作りに必要なのは、相手に興味を持つこと、そして受け入れること。優しさと寛容さが大切です。
ここ数年で仲良くなれると感じられる人が1人もいないという場合、自分でも気付かないうちに、新しく知り合う人を遠ざけてしまっているのかも。
まずは、これから友だち作りを考えるにあたって、自分のスタンスを見直してみましょう。他人の何もかもを受け入れる必要はないので、「友達になりたい人」がどんな人か、趣味や人柄など、職業や収入に関係のない部分で思い描いてみるといいかも。
するとおそらくは、自分と似た性格や趣味の人が浮かぶのではないでしょうか。お金も学歴も結婚歴も関係なく、自分と好きなものごとを共有できる人と友達になることができるのです。
初対面でどれくらい心を開いていいのか
大人になっても誰かと仲良くなり、友達になるには、心を開くことが大事。
大人になると、誰かと初対面の時には当たり障りのない話ばかりしがちですが、少し個人的なことを打ち明けることで、相手もこちらに心を開きやすくなります。
たとえば、ちょっとした失敗談は効果的です。料理の失敗や忘れ物をしたことなど、問題になる程ではない、誰でも経験したことのあるような些細な失敗のエピソードは共感を生みやすく、親しみやすいと思ってもらえるかも。
逆に初対面で相手と仲良くなるために打ち明けない方がいいことは、
- ネガティブな経験
- 誰かの悪口や噂話
- 政治や宗教など意見の分かれる話
- 専門的すぎる話
など。つまりはお互いの人柄を知っていないとリアクションの取りづらい話題や、ついて行きづらい、共感を生みにくい話ですね。
特に「〜は嫌い」など、何かを否定したり悪い評価を下すネガティブな話はNG。相手が好きなものを否定したり見下してしまうかもしれません。そうなると友達になれる機会もなくなるでしょう。
また、下ネタについても好き嫌いの分かれるもので、人によっては初対面で下ネタをかますことで秒で仲良くなれる場合もありますが、苦手な人はドン引きします。あまりにも好みが分かれるので、基本的にはやめておいた方がいいです。
初対面でどの程度相手に心を開くかは難しいところではありますが、とにかくポジティブな話題を出すことを心がけるといいでしょう。
お互い遠慮して距離が縮まらない!
大人になってから友達が作りにくくなる原因には、「遠慮しすぎる」ことが挙げられます。
社会人としての態度を身につけると、癖になってなかなかプライベートでも緊張が取れないこともあるでしょう。「お客様」を相手にするような気遣いを、仕事外でもしてしまうなど。
学生のときには、初めて会う人に対して「〜〜されていらっしゃる」「お住まいはどちらですか?」なんて口調で話すことはあまりなかったのではないでしょうか。
謙譲語や尊敬語は丁寧な印象ですが、友達を作るということに関してはかなり壁を感じられる口調です。初対面の人に対して敬語を使うことは普通のマナーですが、あまりうやうやしくしすぎるのは良くないかも。
確かに、友達に対しても気遣いは大切です。しかし気遣いや遠慮をしすぎることは、相手にとっては「こちらと打ち解ける気がない」とも捉えられること。心の壁になってしまうのです。
そのため、人と仲良くなるには、気遣いのバランスが大事。「気さく」でいることです。
普段から遠慮がちな人は、少し図々しくなるくらいがちょうどいいのかもしれません。実際、「ちょっと馴れ馴れしいな」くらいの人柄の方が大人になってからも友達が多かったりします。
相手に対して自分の心を開くためには、何かお互いの間の共通点を見出してみましょう。簡単なものでいえば、年齢が近ければ自然と共通の話題があるものです。まずは「今何歳ですか?」と聞いてお互いの年齢を確認してみるといいでしょう。
敬語をやめる提案をしよう
誰かと仲良くなりたくても、いまいち距離感が縮まらず「友達」と呼べるかわからない…というとき。もしまだお互い敬語で話している場合は、それをやめることで改善することがあるかも。
社会人になってから知り合った相手に対して、どうしても敬語が取れないというのは良くあることです。しかし、何度も顔を合わせているのにずっと敬語のままでは、打ち解けようにもやや無理があります。
同い年なら、どちらかが敬語を外すことでお互いタメ口で気軽に話ができるようになるのも早いかもしれませんが、相手が年上や年下、または目上や目下という関係性の場合、やはり気を使ってしまうもの。
自分が相手より年上の場合も、自分だけタメ口で相手が敬語を使う状況は、相手にだけ気を遣わせているようなものです。「敬語使わなくていいよ」と促してあげることで、相手も少なからずリラックスできるかも。
同世代の相手には「敬語やめませんか?」と提案してみましょう。仕事で日常的に敬語や謙譲語が染み付いてしまっている場合はなかなかタメ口で会話するのが難しいかもしれませんが、焦らず少しずつ慣れていってください。
もちろん、タメ口で話すとしても礼儀は必要です。敬語を使っているからといって、必ずしも尊敬しているわけではないのと同様に、タメ口でいいと約束したからといって、乱暴な態度を取ったり、相手の気持ちを蔑ろにしていいわけではありませんよね。
また、タメ口で話すにしても、これまで敬語で話していたのを急に変えるのは難しいこと。「少しずつ距離を縮める」を念頭に、焦らずお互いのペースを尊重しながら中を深めましょう。
大人も異性の友達は作って良いの?
男友達、女友達のような異性の友達は、特に大学生くらいの、男女ともに性欲の高い、恋愛真っ盛りな時期には問題視されるものです。
ときには「異性の友達とばかりつるむ」人は、周りの敵対心を買うこともあったのではないでしょうか。学生は恋愛を人生の中心に据えたように生きている人も少なくないので、異性との友情についてはなかなかシビアな場合もあるでしょう。
しかし、社会人の場合は、異性との友人関係もある程度保ちやすくなっているかもしれません。たとえば、結婚した場合はパートナーの友達の結婚相手や恋人と会う機会もありますよね。
そうした場面で、恋人やパートナーの友達をはじめとした、普通は「絶対に恋に落ちない相手」も出てくるでしょう。
相模ゴムの調査では、日本では浮気をする人は男女で大体2割ほどであるといいます。
参照:500人の男に聞いた「浮気・不倫する男の特徴10個」と「行動心理」 | マイナビニュース
これを「5人に1人」と考えると多く思えますが、少数派であることには変わりありません。つまりは「人の恋人や結婚相手に手を出さない人」の割合が8割といえば、安心感を感じられます。
大体30代も中頃になると、結婚して男女関係の落ち着いた人も増えてきますから、異性の友達ができても、恋人やパートナーにも紹介している状態なら、異性の友達を作ることも悪いことではないでしょう。
そこで問題があるとしたら、異性の友達ができたことを恋人や結婚相手に秘密にすること、また浮気癖のある人と知り合いになることなど。
恋愛や結婚において、誰かの横槍ほどストレスになるものはないので、避けられるトラブルはあらかじめ回避したいものです。
絶対浮気や不倫にならない約束ありき
大人になると、自分も周りも恋人がいたり、パートナーがいる人は増えるもの。誠実な人なら、異性の友達ができそうな時には、お互いの恋人やパートナーにある程度気遣いが生まれます。
恋人やパートナーに異性の友達の存在を紹介することがまずトラブルを避けるために必要なことですが、そうしてお互い恋人や家族ぐるみの付き合いになることで、より友達の輪も広がり良い関係になるでしょう。
しかし、異性の友達作りとは、たとえ子供でも、いくら大人になっても、浮気っぽい人を交えた時には面倒なことが起こるもの。
誰も、自分の好きな人の周りに、ちょっかいをかけてきそうな人がいて欲しくはないでしょう。少しでも浮気や不倫に繋がる可能性があるとしたら、極力排除したいと思うのが普通です。
子供の恋愛とは違い、大人になると浮気や不倫の問題は思った以上に大きくなります。場合によっては精神的に傷つくだけではなく、経済的にも、人脈にもダメージを被ることもあるでしょう。
もし、友達作りに挑戦する過程で、魅力的に思える異性と出会った場合。浮気や不倫に繋がる可能性が少しでもあるなら、大人として相手とそれなりの距離を保ちましょう。
いくら仲良しになろうと、自分の恋人やパートナーを傷つけるような行為に至ってはだめです。万が一異性の友達と恋に落ちてしまった場合には、先に今の関係に決着をつけてから付き合うなりしましょう。
異性の友達とは、適度な距離感を保ってこそ健全な友達でいられます。決して「秘密の関係」は作らないように。
色々なタイプの人に興味を持ってみよう
あなたは、自分と趣味や考え方の違う人を受け入れられるでしょうか?
子供の時は、自分と違う人や周りから浮いているように見える人を避けてきたかもしれません。しかし、自分とは環境が違う人=気が合わない人、とは必ずしもならないもの。
自分と違う価値観や考え方を持っている人とも、友達になれないわけではないのです。
もちろん、「全く気が合わない」と感じられる場合は、無理にお互い親交をはかる必要はありません。むしろ喧嘩やトラブルを避けるためにも、適度な距離をおいて関わりを避ける方がいいこともあります。
たとえば、食事で肉好きの人とベジタリアンの人がいたとして、お互いの食のスタイルに反感を覚える場合は、基本的には同じテーブルにつかない方が平和です。
しかし、自分が食べたいものを食べられて、かつ誰にも強制されることもなく、同時に他人が何を食べても気にしなければ、食事の方向性が違っていても一緒に食事ができるのではないでしょうか。
「自分の考え方」というのは、人に強制できるものではありませんよね。もし他人が自分とは違う考えを持っていたら嫌だなと感じる場合、それは他人に期待を寄せすぎているのかも。
お互いが「よそはよそ、うちはうち」のスタンスでいられれば、思想や環境に違う部分がある人とも友達になれるでしょう。
自分が何を好ましく感じて、何を信じていて、何をしたいのか、という思想の問題は、自分の中だけで完結させることができ、他人に同じことを求めなければ、これから出会う人と友達になれる可能性がぐっと上がります。
簡単に言えば、自分と同じものが好きな人だけでなく、自分が嫌いなものが好きな人、反対に自分の好きなものを嫌いな人とでも、お互いに干渉し過ぎなければ人間関係にはさほど問題はないということです。
あまりにも価値観が違いすぎると難しいですが、人は大体は何かしらの好みが被るもの。自分とは違うタイプの人にも興味を持ってみることで、友達が増えるだけでなく、自分の視野も広がるでしょう。
大人になると友達が減るわけとは
学校を卒業して社会に出ると、あるタイミングで学生時代の付き合いを「整頓」する瞬間があるのではないでしょうか。昔の友達や同級生の連絡先を消したり、SNSのフォローをやめたり、繋がりを断つことです。
学生時代には課題などの都合で無理をしてでも付き合わないといけなかった関係も、社会に出て別々の環境に分かれたなら、好きではない人と無理やり仲良くする必要もありません。そういうわけで、心機一転をはかるために自分の人間関係を整理整頓するのです。
大人になると友達が減る理由には、こうした自分の人間関係の「より分け」も影響しています。
また、連絡を取り合う中の友達でも、しばらく別の環境で過ごしているうちに考え方が合わなくなることもあるでしょう。経験を重ねると、価値観や好み、趣味も変わるものです。
別々の環境にいれば、そのうち共通の話題が見つからなくなって、たまに会って一緒に過ごしてもなぜか楽しくない…ということも、大人になるとしばしば起こるかと思われます。
結婚をして、主婦や主夫になると、場合によっては家族としか過ごさなくなって、さらに友達との交流が減ってしまう人もいるでしょう。
そして、学生時代や子供の頃とは異なり、大人同士になると考え方の違いは多く、また大きくなっていきます。初対面の人との共通点を探すのも比較的難しくなります。
これらのように、昔からの友達が減ること、新しくできた知り合いと友達として交流を深めることの難しさや戸惑いなどから、大人になると心の底から友達と思い合える相手が減るのです。
そうなると、昔からの知り合いや友達は、自分が思っている以上に貴重な存在になるでしょう。嫌いな人とは連絡を取らなくなったとしても、ちょっと連絡を取らなくなって疎遠になったくらいの相手とは、勇気を出して自分から連絡すれば、改めて友達関係に戻れることもあるかも。
友達を作るには、新しい出会いを求めるだけではなく、昔の知り合いと改めて友達に戻るという選択肢もあるのです。もし「あの人面白かったな」など好感を持っていた人を思い出した場合は、連絡を取ってみるのもいいかもしれませんね。
大人の人間関係の嫌なことあるある
大人になってから、人間関係に臆病になったり、新しく友達を作ることに対して消極的になってしまうのは、自分が今までいた環境の人たちと気が合わなかったのかもしれません。
たとえば、自慢話ばかりする人たちに囲まれていると疲れてしまうかと思われます。いわゆる「マウント」を取りたいタイプの人と張り合うのが苦手な場合、精神的に疲弊する前にそのコミュニティからは距離をおいた方がいいでしょう。
社会人の自慢合戦は、「大人の人間関係の嫌なことあるある」のひとつではないでしょうか。
誰でも、仕事や趣味の中で成し遂げたことがあると、嬉しくなって人と共有したくなるもの。家族に話せばきっと喜んでくれると思われますが、中には精神的な余裕がなくて、人の成功を喜べなくなってしまっている人もいるかもしれません。
そういうわけで、初対面の人には特に自慢話は避けるべき話題でもあります。そして最も相手を困らせる自慢話といえば、自分の功績ではない自慢でしょう。
たまに、親や家族の成功や友達の自慢話を聞かされてうんざりすることがありませんか?自分の家族や友達が誇らしいのは素晴らしいことですが、話し方によっては「お前が成し遂げたことでもないのに…」と呆れられてしまいます。
たとえば自己紹介で「結婚相手の年収が数千万」「友達が芸能人」みたいなことをアピールされても困るでしょう。それらの自慢は、実際に本人の自己紹介にはなっていませんよね。ただ自分を大きく見せたいだけに過ぎません。
自分が「自慢話ばかりするおじさん」「何かとマウントをとりたがるおばさん」にならないためには、人の話に耳を傾けて、目の前の人のいいところを探せるようになりたいところ。
自慢合戦、マウント合戦はその時の会話や場の空気を凍りつかせるには十分な、大人特有の不穏な話題です。
自分ができるだけ自慢話を始めないこともマナーですが、もし自慢話を繰り広げてくる人と遭遇してしまった時には、「必死に頑張っているんだな」と考え、あまりその自慢話を上から潰すような会話は避けましょう。
なぜ人はマウントを取りたがるのか
人の自慢話を間に受けたり、その自慢話に対抗する形で自分の自慢をするなどの「マウントの取り合い」を始めると、自分たちもイラッとしますし、周りの人も困らせてしまうかもしれません。
なぜ大人はマウントの取り合いをするのかといえば、人に認められたい、褒めてもらいたいという承認欲求で必死だから、という理由が考えられます。
特に、たとえば何かの分野で「賞を取りたい」など、目標に向かって努力している人は、その道の途中で挫折したり他の人と競走したり、苦しいことがいろいろとあるもの。「私は成し遂げた」「これから成し遂げるはず」ということを再確認したいのかもしれません。
人は余裕がないほど、必死なほど、寂しいほど自慢話をするものです。余裕がない人同士で会話すれば、マウント合戦になりがちなのもそのためといえます。
不毛なマウント合戦を避けるには、相手を認めてあげたり褒めてあげることも大事。「頑張ったんですね」と褒めてあげましょう。「自分もすごいし頑張ってる」という確信がある時は、特に「相手に勝ちたい」とも感じないものですし、張り合う必要もありません。
ライバル意識が燃えると場の雰囲気がギスギスしてしまいます。相手を認めてあげ、「私は敵ではないですよ」とわかってもらえれば相手も安心し、自慢話以外の話題で盛り上がれるかも。
そこで困ることがあるとすれば、相手がマウント合戦の過程でこちらを見下してくる場合。そのような相手に対しては、実力で示す機会がない限りこちらを対等かそれ以上だと認めてはくれないので、かなり厄介です。
初対面でこちらを見下してくるタイプの人と遭遇した場合は、もちろん友達になる必要はありません。間に受けて対抗するとイライラして、周りの人に対して思わず嫌な態度を取ってしまうかも。
できるだけ早めに距離を置いたり、話題を変えるなどして、マウント合戦を回避する方向にシフトしてください。自慢したがりの人は精神的にあまり余裕がないので、「付き合えないな」と感じたら対抗せず、そっとしておきましょう。
友達の作り方を解説!おすすめの場所や方法とは

友達作りのスタンスを再確認したら、ここからは、友達作りのための場所や方法についてお話ししていきます。
大人の友達付き合いは、すでにいる友達や恋人、パートナーとの繋がりから新しく知り合いが増えていくのが基本的な形といえます。「友達の友達」というと同じ趣味や価値観の人と繋がりやすいので、最も安心な友達作りの形になるでしょう。
新しく知り合いや友達ができるとしたら、職場や習い事、スポーツや社会人サークルなど趣味の繋がり、またライフスタイルの変化に合わせた出会いが考えられます。子供が生まれたら、「ママ友」「パパ友」という形の友達もできるでしょう。
また、SNSやアプリも友達作りには最適のツールになります。ネット上なら、たとえ近所や身近に同じ趣味の人がいなくても、検索すればすぐに見つかります。
趣味の繋がりを作ることで、その趣味に関する情報を仕入れやすくなり、また話の合う友達もできやすくなるので、趣味を持つことは友達作りにはとても大事なこと。新しく何かを始めれば、新しい友達もできるかもしれません。
社会人の友達作りの機会も、本来はたくさんあるものです。勇気と忍耐さえあれば、友達を作ることもそう難しくはないでしょう。
では、大人の友達作りの場所や方法について、具体的に一つずつアイデアを紹介していきます。
友達や恋人、パートナーを通じて
大人の友達関係は、仕事上よりもすでにいる友達、恋人、結婚相手との付き合いの中が最もスムーズにいくものといえます。
「信頼できる人の友達」は自分にとっても良い友達になれる可能性は高いでしょう。それに映画や音楽などが同じ趣味や好みであったり、価値観の共通する人を見つけやすいとしたら、そのような「身内の輪」が一番です。
気が合う人とつるんでいる人全員と仲良くなれるわけではもちろんないですが、同じ趣味や職種、共通した人物の繋がりなら仲良くなるきっかけには恵まれているはず。機会があれば、積極的に会ってみましょう。
BBQやアウトドアのレジャーなど、人数が多い方が楽しめるイベントは多いはず。またはボランティアに参加することで、同じ志の仲間と出会えそう。インドア派の繋がりでも、飲み会を開いたり参加する機会は定期的にあるのではないでしょうか。
身内のイベントがある時には、積極的に参加することで友達を作るきっかけが必ずあります。話したことのない人とは積極的に話しかけたり、仲良くなれそうな人がいるなら連絡先を交換するなどして繋がりを深めましょう。
急に電話番号やLINEの交換をするのが難しくても、まずはSNSのアカウントをフォローし合うことで交流しやすくなり、連絡も取りやすくなります。
いざこざの予感を感じる時は
身内の繋がりだからといって、誰とでも仲良くできるという人は滅多にいません。大抵は、友達や家族の繋がりでも気が合わない人がいるものです。
ただ、気が合わない程度ならまだ良いというもの。厄介なのは、こちらに敵意を持っている人です。つまりこちらのことを一方的に嫌いな人、あるいはお互い嫌い合っている人がいる場合。
人を好きになる理由は人それぞれですが、多くは「フィーリング」のようなものが影響するものと思われます。なんとなく気が合う、なんとなく好き、など、人を好きになるためにはっきりした理由は必要ありません。
しかし、同時に「なんとなく」という理由で人を嫌いになる人も、中にはいるものです。
なんとなくで嫌われてしまう人にとっては納得いかないでしょう。自分に対して嫌な態度をとってくる人がいるとして、理由を聞いてもはっきり答えてもらえない状況があったら、とてもモヤモヤしますよね。
ただ、本当は「なんとなく」という理由なんていうものはなく、ちゃんと考えれば言葉にして伝えられるもの。ただ本人に考える気がないだけか、もしくは言えない理由がある可能性もあります。
一方的に人に嫌われるのはとても癪に触りますが、理由を聞いてもはっきり答えてもらえない場合、または相手にその状況を解決する気がないときは、残念ですが距離を置くほかありません。また、周りの信頼できる人に相談してみましょう。
身内の仲間内でいざこざが起こったときは、その原因を探るために一歩引いて客観的に状況を判断する必要があります。自分1人で解決しようとせず、恋人や友達の力を頼りましょう。
ママ友・パパ友のつながり
子供が生まれたら、ママ友やパパ友を作りましょう。子育ては1人でやるべきではありませんし、夫婦2人だけでも手が足りないことも日常的。育児の知識なども刷新していきますから、情報を集めるためにも同じ親同士で助け合うのがベストです。
乳幼児の時には、保育園や幼稚園に通うようになるまでママ友・パパ友の繋がりも見つけにくいかもしれませんが、ベビーカーを引いて公園に散歩に行くなど、外出先で同じように子供連れの人を見かけた時には、話をする機会もあるでしょう。
特に、子供連れで困っていそうな人がいたら、協力してあげることで友達になれるかも。子育ても初めての場合は困ることや悩むことばかりですし、状況を共有できる人がいるだけで心の支えになるものです。
子供が学校に通うようになれば、その子供を通して親同士で交流する機会もあります。子供が関わると親は色々と神経質になるものですが、お互い人に優しくすることを心がけているなら、同じ年頃の子供を持つ親同士、すぐ打ち解けられるでしょう。
仲良くなったら、子供を連れて旅行やアウトドアのレジャーなど、誘ってみてもいいかもしれません。もしくは、ランチや飲み会など、子供を祖父母やパートナーに預けられるなら、親としてでなく個人的に交流することで、より仲良しになれます。
子供の親同士で交流することは、地域の子育てサービスや学校の情報などを集めるためにも大事なことです。
自分が人見知りだったり、苦手だなと思う人がいると、親の繋がりは避けたくなるものですが、ちょうどいい距離感を保ちつつ友好に接し、起こり得るトラブルは避けられるようにしましょう。
「ちょうど良い距離感」とは
「親同士の繋がり」に嫌な予感を感じることがあるとしたら、たとえば「モンスター・ペアレントに目をつけられる」「子供同士の喧嘩やいじめ」など、子持ち特有のトラブルでしょう。
SNSなどでも、よく子育てについて議論が交わされているのを見かけます。流れとしては、「誰かが自分の考えをSNSに書き込む」→「誰かが猛烈に反論する」→「元の話題と反論の良し悪しについてリプライ欄が炎上する」というもの。
ここでも「よそはよそ、うちはうち」だと割り切ることができる人ばかりなら平和かもしれません。しかし、子育ては余裕綽々とはいかないものなので、必死になって周りが見えなくなっている人が現れるのは、仕方のないことなのかも。
人間ですから、子供の繋がりや親の繋がりも、みんな仲良しというわけにはいきませんよね。親としてあまり気が合わなさそうな人がいたとしても、子供が同じ学校や友達の輪にいる限り、関わり合いを断つということも難しいでしょう。
起こり得るトラブルをできる限り避けるためには、親同士できるだけお互いに深入りしない方がいい、という考え方もあります。挨拶や当たり障りのない世間話をするだけにとどめていれば、衝突もないかもしれません。
ただ、積極的に友達を作ろうという観点からは、もう少し勇気を出してもいいのかも。授業参観や運動会などのイベントがある時、気が合いそうな人がいないか、注意して周りの人たちを観察してみましょう。
保護者の中にはモンスターペアレントとの遭遇を警戒して、あまり関わり合いを持とうとしない人も今は増えています。ですが、子供の友達の親などは話をする機会もあるでしょうから、様子を見つつ少しずつ交流を深めようとしてもいいでしょう。
SNSは友達作りに最適
友達や恋人、パートナーの繋がりがあっても、気の合う人や趣味の合う人がいない場合もありますよね。ママ友やパパ友なども、身近にいる人にはわからない話題や相談できない悩みもあるでしょう。
または、長期の海外出張や移住した場合、外国人として過ごしていると友達を作るのはなかなか難しいもの。そんな時にも活用できるのは、TwitterやInstagramなどのSNSです。
SNSを使えば、地元の情報も趣味の繋がりも大体見つけることができるといっても過言ではありません。むしろ、現実のコミュニティよりもSNSの繋がりを頼る人も多いくらいです。
SNSを使って友達を作るには、数ヶ月かかることを見込んで気長に考えましょう。
まず、アカウントのプロフィールは、何か一つの趣味に集中してアピールすると注目度が高まります。
そして、自分でも投稿をするほか、住んでいる地域や趣味など、状況別に検索して、積極的に「いいね」を押していきましょう。
たとえば、キャンプが趣味で、仲間を作りたい時は、プロフィールにはキャンプで具体的に何に凝っているのか、または何に興味があるのかを記載しておきます。そしてハッシュタグなどを有効活用しつつ、検索で同じ趣味の人を探してみましょう。
ブッシュクラフトに興味があるなら「#ブッシュクラフト」といった感じに検索してみます。すると、同じように興味がある人や、実際にやった感想やコツ、おすすめのツールなど、有益な情報をたくさん目にすることができます。
気になる投稿にはいいねを押したり、投稿者をフォローして繋がりを増やしていきましょう。投稿にコメントをしたり、個人宛にメッセージを送ることもできます。
そうして少しずつ交流をしていくことで、友達関係になれるかもしれません。自分の個人情報を晒したりなど不注意がないように気をつけつつ利用すれば、SNSは友達作りには最良のツールなのです。
「サブ垢」を有効活用してみよう
時には、身近な人に言えない愚痴をSNSに書いてスッキリしたいというときもあるでしょう。しかし、その愚痴の投稿がもし当事者の目に入ったらと思うと、ゾッとしますよね。
知り合いや身近な人にSNSがばれたくないときは、ばれたくない話を投稿するための専用のアカウントを別に作るといいでしょう。そのように、すでにあるものと別の目的で作ったアカウントのことを「サブアカ」または「別アカ」と呼びます。
サブアカは、仕事や趣味など何か一つの目的のためにも使えるほか、アカウント名を絶対に身近な人にバレない名前にして、こっそりと使うこともできます。
よく愚痴やしょうもないネタを呟くアカウントがTwitterで見られますが、大体は個人を特定できない名前にしているでしょう。または、身内の人にバレたくない趣味で繋がりを広げたい時にも、サブアカを持つ人は多いです。
愚痴などでも攻撃的な内容の投稿はダメですが、仕事や結婚や子育てなどの悩みや愚痴は、同じ状況下で共感する人も必ずいます。いいねを押してくれたり優しいコメントをしてくれた人とのつながりは大事にしておきましょう。
あまり注目されると物議を醸して炎上する(数千から数万人の大勢の人がコメント欄で言い合いになったり、攻撃的なメッセージが大量に送られてくる)ことがあるかも。
攻撃的なことや極端な意見を言い過ぎなければ、炎上はそう起こることではありません。ネット上では相手の顔が見えないので好き放題コメントをする人もいますが、実在する、心のある人同士の交流になるので、優しさを心掛けて利用してください。
オフ会ってどんなもの?
SNSの繋がりで、仲良くなった人たちが集まってお茶や飲み会を開催し、実際に顔を合わせることがあります。それは一般的に「オフ会」と呼ばれるもの。
特に、アイドルのファンやマニアックな趣味の繋がり、マイノリティのコミュニティでオフ会はよく開催されています。その集まりの中で中心的な人が主催し、参加費を集めて開催されます。
Twitterなどで特定のグループの人たちと仲良くなれば、オフ会に参加する機会があるかも。またはオンラインゲームなどでも、同盟のようなグループでオフ会が開催されることがあります。
これらのオフ会はほぼ全て個人が主催するため、時には人間関係のトラブルが起こることもあるようですが、親切心と適度な遠慮を心がけていれば、大抵の場合は大丈夫でしょう。
オフ会に誘われたり、参加できるほどそのグループに馴染みがあるなら、すでに友達であるといってもいいかもしれません。
ただ、ネット上の顔(立ち振る舞い)と現実の顔では違いがあったり、嘘のない本当の友達と呼ぶには、オンラインの繋がりだけでは頼りないところがあるのも確か。
もしSNSなどネット上で仲良くなった人がいて、それなりに長いこと交流があるなら、オフ会を考えてみてもいいかもしれませんね。
習い事や趣味、イベントをきっかけに
友達を作るなら、同じ趣味を持っている人が良いですよね。趣味関連のお出かけに同行できれば、イベントの参加も一人きりよりも楽しいものになるでしょう。
あるいは、その趣味に関連する習い事やイベントに参加することで、新しい友達ができるかも。
何かものづくりの教室や英会話教室など、習い事で同じクラスであったり、同じ時間帯でよく見かける人とは、話をする機会もあるのではないでしょうか。その習い事を始めたきっかけや目標など、話題にも困ることは少ないでしょう。
そこそこよく話すようになったら、関連のイベントなどに一緒に誘ってみてはいかがでしょうか。相手も興味があれば、最初はわざわざ待ち合わせをしなくても、イベント会場で見かけたら話しかければいいのです。
それから交流を重ねて、SNSやLINEの交換をすれば、より友達として近づくことができます。
また、そのイベント会場でも新しく友達ができるかも。同じ趣味の人が集まる場ですから、多少人見知りだとしても他の場所よりは話しかけやすい環境だと思われます。
その趣味が珍しいものであるほど、周りの人も友達や仲間に飢えていると思われるので、すぐに知り合って仲良くなれそうです。
LINEよりまずSNSの交換がいい?
LINEやメールなどの個人の連絡先は、学校や職場など連絡を取り合う需要の高い場では、とてもスムーズだったかと思います。
しかし、大人になってからの友達作りの上では、「知り合ってすぐLINE交換をするのは少しハードルが高いな…」と思う人も多いのではないでしょうか。
仕事や家庭など、色々と忙しくしている中では、LINEなどでお互い自己紹介から話題をつなげていくのは、時には疲れてしまうもの。「後で返信しよう」と連絡を後回しにして、いつの間にか忘れて放置してしまい、速攻で疎遠になってしまったなんてこともよくあることです。
この問題を解決するには、まずはLINEではなくSNSの交換をすること。TwitterやInstagramなどは、個人が誰にあてるでもなく投稿をしていくもの。
そこに返事をしたり、いいねを押すだけでもコミュニケーションになりますし、自分のペースで関われるので、「返信しなきゃ」というプレッシャーもありません。
それに、SNSならすでにプロフィールや投稿の中にその人の「自己紹介」が混ざっています。わざわざ文字を打ち込んで基本的なお互いの紹介をする必要もないので、ある程度気軽な気持ちで仲良くなっていけるでしょう。
そうしてSNSで交流する中で、特に聞きたいことや話したいことがあればメッセージを送ればいいのです。
新しく知り合った人とは、まずLINEよりもSNSで相互フォローしましょう。どのSNSのアカウントも持っていない時には、登録しておくと友達作りもスムーズです。
ゲームで友達を作るには
家に篭りがちな時にも、時間を忘れて楽しめる趣味の中にはゲームもあります。
ゲームは1人で遊ぶ用のタイトルも多いですが、今はオンラインゲームで同じプレイヤーと交流できるものもかなり増えているので、自分にあったオンラインゲームを見つけて遊ぶことで、そのゲーム内で友達を作ることもできるかも。
特にMMOと呼ばれる、ゲームの世界に自分のキャラクターを作り、他のプレイヤーと一緒に冒険するようなオンラインゲームなら、協力しないとクリアできない場面も出てきますから、友達作りには最適でしょう。
大体のMMOでは、ゲーム内で同じ目的を持ったプレイヤーがグループを作ることができます。一緒にストーリーを攻略したり、協力することや交流を図るのが目的のグループに所属することが、まず友達作りのためにはスムーズです。
それらのグループは、よくネットの掲示板やコミュニティで募集されているので、興味があるグループを見つけたら、参加できないか主催のプレイヤーに聞いてみるといいでしょう。募集のあるグループでは、条件に合うなら大抵の場合は参加させてもらえるはずです。
チャットやマイクを使ったボイスチャットを使って、他のプレイヤーと交流しながら遊んでみましょう。しばらく家から出られない事情がある時でも、オンラインゲームで誰かと交流することは十分に可能なのです。
ログインのペースが合う人がベスト
オンラインゲームのグループや友達関係で難しいことがあるとしたら、そのゲームにログインする時間帯やペースが合わなくなり、知り合った人とお互いすれ違って仲良くなれなかったり、グループからも疎遠になってしまうこと。
たとえば、メンバーがみんな毎日ログインして集まって遊んでいるグループに所属したとしても、忙しさなどから自分があまりログインできなくなってしまうと、そのグループの中で浮いてしまうことがあるかも。
学校をしばらく休んでいたら、みんなの話題や勉強についていけなくなる、みたいな感じでしょうか。
そのため、グループに所属したり、友達を作るとしたら、自分のログインのペースと、相手の活動のペースが合うようにしましょう。週末の夜しか遊べないとしたら、同じように週末の夜など、同じ曜日の同じ時間帯に遊べる人やグループを見つけるのです。
歩みの合う人と友達になろう、ということですね。ゲームも攻略が早い人、のんびりやりたい人とさまざまなので、プレイスタイルが合わなければ、交流を続けるのもなかなか難しいでしょう。
ゲーム内で一緒に遊ぶ友達ができたら、そのうちSNSの交換をしてもいいかもしれません。ただ、中にはゲームの友達と現実はしっかり区切りたいという人もいますから、現実での交流を提案するのは慎重に。
大人の友達づくりで注意したいこと

最後に、大人の友だち作りの上で注意すべきことについてお話ししましょう。
よくあるのが、昔の知り合いが久々に連絡してきて、また友達になれるかと思いきや、何かしらの勧誘のために連絡してきただけだった…ということも。新しく出会う人の中にも、勧誘目的で近づいてくる人はいるかもしれません。
勧誘は意外と多いものです。マルチ商法やネットワークビジネス、セミナーや宗教勧誘など、一回受け入れてしまうと金銭や休日を搾り取られる形になってしまうかも。
友情だと思っていたのが裏切られるのは精神的にもしんどいので、あらかじめ勧誘してくる相手を避ける方法を知っておきましょう。
また、大人の友達関係の中でも、時にはいじめや噂話が蔓延するケースもあります。
人をいじめたり評判を故意に落としたりするのは、大人としても人としてもやってはいけないことですが、そうしたことを仕掛ける人は無意識に、悪いことと思わずやっていることがしばしば。あらかじめそうした場面に巻き込まれないようにするには、どうすれば良いのでしょうか。
そして、大人の友人関係は、結婚や出産などのライフステージに応じて変化しやすいものでもあります。その変化の中で相手と疎遠にならないためにできることについて考えたいところ。
これらの、大人の友達関係で起こり得るトラブルや、せっかくできた友達と疎遠にならないために、できることについて一つずつ具体的にお話しします。
一定数いるセミナーやマルチ、宗教勧誘
歳をとると「大人って汚い生き物だなあ」と感じることがたまに、またはよくあるのではないかと思われます。
はっきりと犯罪というレベルではなくても、結果的には人を騙してお金を巻き上げることを悪いと思わない人、または自分が悪いことをしているのに気が付かない人も、あなたの身の回りにいるかもしれません。
たとえば、FacebookやTwitterなどで、たまに何かしらの勧誘のメッセージが来ることがあるのではないでしょうか。そうした赤の他人からの連絡はすぐ怪しいと気がつくものですが、それがもし知り合いの人からの勧誘だったら、話は違います。
友達が欲しいと思っているのに、友情ではなくビジネス目的で近づいてくる人がいれば、心も傷つきますし、引っかかってしまえば時間やお金が無駄になってしまうかも。あらかじめ、あらゆる「勧誘」を避けるための知識をつけておきましょう。
まずマルチ商法やネットワークビジネスについて。それらの商法では、会員が会員を勧誘したり、知り合いや友達の内輪で商売を行うことで利益を得て、さらに勧誘した相手も誰か新しく商売の相手を見つけるというネズミ講のシステムになっています。
「不労所得を得られる」「簡単にお金が貯まる」「他では得られない最高品質の商品である」などと甘い言葉で誘ってきます。友情を盾にしてきたり、将来の不安を煽ってきたり、こちらの弱みにつけ込んでくるので、人の誘いを断れないタイプの人にとってはとても厄介かもしれません。
そうしたマルチ商法やネットワークビジネスの勧誘は、喫茶店などで2人きりで会おうとしたり、ホームパーティーなどに誘われる際に起こりがち。セミナー勧誘や宗教勧誘も同じく、できるだけこちらの逃げ場のない状況で誘ってくることがあります。
それらの勧誘を避けるためには、
- 500人の男に聞いた「浮気・不倫する男の特徴10個」と「行動心理」 | マイナビニュース
- 個室があるお店や相手の家では会わない
- 将来の夢や悩み事を聞いてきたら警戒する、もしくは知り合ったばかりの人には相談事をしない
など、ある程度初対面の人には警戒しておくことです。特に趣味が合うわけでもないのにやたら仲良くなりたがる人も、ちょっと怪しんでおくほうがいいかも。
本当の友達関係では、商売やお金儲けの話は絶対に出てきません。人の生き方についてどうこうアドバイスしてきたり、友情を壊し得るセンシティブな宗教関係の話にも気をつけるはずです。
そうした勧誘をしてくる人は、「良かれと思って」やっていたり、心の底からそれがいいことだと信じ切っている場合があり、大体はこちらが何を言っても正気に戻ってくれません。そのような人と知り合ってしまったら、友情は諦めたほうがいいでしょう。
勧誘する人の特徴とは
マルチなどのビジネス勧誘やセミナー、宗教などに勧誘してくる人には、ある程度共通する特徴があります。いくつか挙げておくので、これから知り合う人が当てはまらないか注意してみてください。
- 将来の夢や目標の話をよくする
- 何らかの「夢」があるが、正攻法ではなく不労所得を得るなどでできるだけ楽をしたり、裏技的なことで叶えようとしている。感謝、ご縁、引き寄せ、運などのワードをよく使う。
- 悩み相談に乗ろうとし、将来の不安や現状について聞き出そうとしてくる
- 「今の生活に満足してる?」と聞いてくるなど。こちらに付け入る隙を探っています。
- やたら親切で人が良さそう、フレンドリーである、やたらハッピーに振る舞う
- 知り合ったばかり、またはさほど仲良くないのに構ってくる、連絡を取ろうとしてくる。異様にテンションが高い。
- よく2人きり、または相手の仲間とこちら1人の数名で会おうとする
- こちらが友達連れだと会おうとしない。
- SNSにパーティーの写真をよく載せている
- 会員同士などの勧誘仲間のパーティだと思われます。
- 「一緒にご飯行ってくれる人を募集してます」などの書き込みがSNSなどにある
- 普通は誰とでもご飯に行きたがる人はいないと思われます。オープンマインドすぎる場合は注意。
- 世界の秘密や陰謀論について話したがる
- トンデモ科学や証拠のないデマを信じて広めます。
- 話が噛み合わない、こちらの話を聞かない
- とにかく勧誘の話に持って行きたがるので、こちらの話を聞きません。会話がチグハグになることも。
などなど。
マルチもネットワークもカルトの勧誘も、そこらで勧誘をしているワーカーの利益はさほど無く、幹部など上層部だけが儲かる世界です。相手の口車に乗らず、プレッシャーにも負けないように。
誰か新しい知り合いや久しぶりに会った人が勧誘だなと分かったら、とりあえず話を切り上げて帰りましょう。他人を騙したりカモにするような相手を気遣う必要はありません。
大人の友人関係でもいじめはある?
人間関係の中で一番嫌なことといえば、いじめや噂話、水面下のギスギス。
いじめは学生や子供にしか起こらないものではありません。残念なことですが、大人になっても誰かをターゲットにストレスの捌け口にしたがったり、人の悪口で会話を盛り上げたがる人もいます。
特にそうした問題は、グループの中で起こりがち。ちょっと意見が食い違ったり、目立つ行動をするとつつきたがる人が出てくるかも。
時には、職場内でもいじめや噂話は起こりますよね。組織の中で、人数が多いほど「派閥」のようなものができ、あぶれた人が攻撃対象になりかねません。
いつまでも他人に嫌がらせをしてしまうような「いじめっ子」の人は、大抵の場合心理的に問題を抱えているといいます。
参照:いじめっ子の心理とは?原因は親や家庭環境に。親として考えるべき役割と接し方| [心理カウンセラー]による解説記事
大人のいじめに関しても、子供とさほど変わりはないのかも。本当は自分に自信がない裏返しであったり、疑心暗鬼であったり、家庭でうまくいっていないなどのストレスから、成功している人に嫉妬したり、自分より自信がなさそうな人をターゲットにします。
友達関係の中でそうしたトラブルがないようにするには、
- 集団の中で孤立しないようにある程度周りに合わせる
- 孤立しがちな時は思い切ってその集団から抜ける。友達グループも似たもの同士で少人数に止めるほうがトラブルになりにくいです
- 言い返せる人になる
- 相手は「ネタ」だと思っていじめているのかも。言い返せないとわかるとヒートアップするので、「やられたら黙っていない人」と思わせるようにしましょう。
- 人の噂話をしない
- 自分からトラブルの火種を撒かないように。海外では噂話をすると即クビになる職場もあります。それほど噂話はその集団の中でトラブルを生みやすいのです。
本当に仲のいい友達同士で、お互い親切心と思いやりを持って接することができるなら、こうした問題は起こりません。
ただ、これから新しく友達候補として知り合うきっかけが何らかのグループ単位の時には、気をつけたほうがいいでしょう。
「グループ」について
学校や職場など、人がたくさん集まる集団では、いじめや噂話は起こりやすくなります。
一対一で話すと親切なのに、周りに人がいると途端に意地悪になる人っていないでしょうか?グループになると気が大きくなったり、普段は気にしないようなことを気にし始めるのも、いじめに関する心理の一つかもしれません。
なぜグループになるといじめが増えるのかといえば、「同調圧力」や「仲間はずれ」が起こるから。
たくさん人が集まれば、「多数派」と「少数派」が生まれるもの。その中で足並みを揃えることで安心感を得られる人は、多数派からはみ出す人のことを攻撃しがちです。
「私たちと同じようにしなさい」という同調圧力です。そこで「私の意見は違う」と主張すれば、どれだけ正しかろうがそうした人の怒りを買います。
こうした状況に置かれることを避けるためには、そもそも集団行動を避けること。一対一で行動をすれば、自分と相手が同じなわけないことくらいは普通わかるものです。
たまに「自分と意見が異なる人もいる」ということすら受け入れられない人もいますが、そうした人とは友達になる必要はないでしょう。
自分の意見がある、自立した人は今後も注意したほうがいいかもしれません。また、自分と違う人のことも許容できる大人になり、自分からもトラブルを生み出さないようにしましょう。
生活環境が変わっても付き合いを続けるには
大人の友達関係の何が難しいかといえば、新しく友達を作ることと同じく、今ある友達関係を続けることにもいくつかハードルがあります。
たとえば、毎週のように遊んでいた友達に恋人ができて、付き合いが悪くなるということは学生時代でもありがちなことですが、結婚したり子供が生まれるなどのライフステージの大きな変化になると、より友達同士の間に溝が生まれやすいのです。
他にも、就職や引っ越しなど、友情を引き裂く要員は色々とあります。それらの障害は、今の時代LINEやSNS、ビデオチャットなどのネットのいろいろなツールがあることで解消されやすくなっていますが、それでも「いつの間にか疎遠になってしまう」という出来事は誰でも経験することだと思われます。
そうした友達の生活環境の変化があっても、友達付き合いを続けるためには、忍耐力を持ってまめに連絡を取り続けることです。
時には、いろいろな都合で相手の連絡がしばらくなくなることもあるかもしれません。それでも気長に相手の返事を待っていれば、いつか相手から連絡してくれるでしょう。返事が来た時には、責めることなくいつも通り接してあげましょう。
相手が返事を忘れていることもあるかもしれないので、その時は返事を催促してもいいかも。
また、たとえ相手が結婚したり子供が産まれて、自分と異なる生活環境になったとしても、やる気次第では付き合いが終わるということはありません。相手の子供やパートナーも一緒に交流を続けられれば、友情が変わることはないでしょう。
相手の変化を受け入れること
人生のステージの変化で、気になる話題や悩みごとも変わって行きます。結婚や出産、就職をきっかけに趣味や嗜好が変わることもあるでしょう。
そのなかで、疎遠になる友達もいるかもしれません。
たとえば、大学の学部卒業後、就職する人と大学院に進学した人とで、急に話が合わなくなるということがあります。学問と企業の仕事では異なる部分が多いですし、悩みも異なってきます。お互い理解できることが減ってしまうので、すれ違いが起きるのは不思議ではありません。
そこでお互い「話が合わないな」と感じて諦めてしまえば、その時点で友達関係は終わりに近くなります。
ただ、相手の状況に興味を持って、お互いの変化を受け入れられるなら、友達関係には終わりはありません。
変化の多い大人同士の友達作りでは、自分と違う人を受け入れられてこそできることなのかも。少なくとも同じ人間であることは変わりないのですから、お互いに興味を持って話すことで、共通点を見つけられるでしょう。
時間をかけて仲良くなる大人の友人関係
子供の頃は、公園で会った同じ年頃のこと一回遊べば即友達でした。
大人になってから思えば、子供の友達作りに関する純粋さやバイタリティーはすごいものだったと思えます。
ただ、子供同士の友情は壊れやすいものでもありました。誰でも、子供の時の友達とはいろいろな要因で疎遠になってしまったという人は多いのではないでしょうか。
反対に、大人の友達作りは慎重さが必要であり、時間をかけないと仲良くなれない点はありますが、そのぶん一度仲良くなれれば長続きするのが特徴です。
これから友達作りをするときは、すぐに仲良くなろうとせず、時間をかけて徐々に仲良くなることを意識しましょう。もちろんすぐに打ち解けられれば良いですが、一緒に遊んだり会う時間やタイミングも大人は取りにくいものです。
お互いのペースを尊重しつつ交流を重ねてください。予定が合わない時や、仲良くなるのを躊躇われていると感じても、「こちらのことが嫌いなんだ」とは簡単に思わないように。相手のペースを思いやってこそ、心を開いてくれるというものです。
友達探しで自分と似た人を探すとしても、違いは受け入れましょう。大人になるとバッチリ気が合うという人は少なくなっていくものなので、期待しすぎず、気が合う人を見つけたらラッキーと思うくらいでちょうどいいかも。
大人同士として、マナーや礼儀を心がけつつ、良い友達関係を築いてください。
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