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2018年の調査では、日本におけるLGBTの割合は8.9%という結果が出ています。つまり、11人に1人は「ストレートではない」ということ。
参考: 電通が発表! 日本のLGBTの割合は「左利き」とほぼ同じ(山口一臣) – 個人 – Yahoo!ニュース
しかし、その中でも7割ほどの人はカムアウトをしていないという現実があります。そのため、LGBTQの人にとって、ストレートの人たちのように身近で恋人を探すことはより難しいといえるでしょう。
特にレズビアン、女性の同性愛者については、男性のゲイよりも比較的認知度が低いと思われます。レズビアンの人たちは、一体どのような場所で恋人探しをしているのでしょうか?
この記事では、これから恋人探しを始めようと考えるレズビアンの人向けに、どのような出会いスポットがあるのか、また出会い探しのコツについてお話ししていきます。
まずはレズビアンの定番の出会いのスポットについて探っていきましょう。
レズビアンのおすすめ出会いスポット

レズビアンが、自分の恋愛対象となる、同じように女性が好きな女性、トランスジェンダー、またバイセクシャルの女性と出会うためには、どのような場所を利用するのでしょうか。
LGBTQのセクシャルマイノリティの人にとって、自分の職場や学校などで一般にカムアウトすることはなかなかハードルが高いもの。ですが、匿名で利用できるSNSでは、多くの人がありのままの自分として登録しています。
そうして、SNSでは常に情報交換や友達探し、また恋人探しをしている人を見かけます。ネットはLGBTQを好奇の目で見るような人たちから自分を守りつつ、人間関係を広げることができる便利なツールなのです。
また、ネットの恋人探しといえば、現代の出会いのツールの定番であるマッチングアプリやサイトも有効活用できそうです。
ハッピーメールやTinderなど、一部のマッチングアプリは女性同士でも出会えたり、出会う性別を限定しないので、LGBTQの人も使いやすいアプリといえます。それらを利用して恋人を見つけられたレズビアンの人も多いのではないでしょうか。
とはいえネットの出会いは詐欺などのリスクがつきまとうので、現実空間、いわば「リアル」での出会いが良いという人もいるでしょう。その場合は、昔ながらのレズビアンバーに行ってみるのも一つの手段。
レズビアンバーも日本全国に40件以上ありますから、初めてなら友達を連れて突入してみるのはいかがでしょうか。ただし、ビアンバーは独特の雰囲気があるので、ビアンバー経験がある人と一緒に行った方が安心できそうです。
他にはオフ会やLGBTQ限定のイベントなら、同じ恋愛志向の人と繋がりを作りやすいので、恋人を作る機会にも恵まれるでしょう。
では、これらの出会いの場について詳しく解説していきます。
SNSで情報交換してみよう
まず、自分がレズビアンだということを自覚し、恋人を探そうと思い立ったときには、情報を得ることからはじめてみましょう。
年々認知度が上がってきているとはいえセクシャルマイノリティですから、他のストレートの人たちと混じって合コンに行ったり恋愛相談をしたりというのが難しい場合もありますよね。
自分がマイノリティであることに悩んだときには、自分が1人ではないということを知ることはとても大切なことです。そして、SNSには自分と同じ境遇の人が必ずいるもの。
他のLGBTQがどうやって恋人探しをしているのか、などの情報を、まずはTwitterを通じて探ってみましょう。Facebookは利用者の年齢層が高く、Instagramは文字情報を探しにくいので、Twitterがおすすめです。
Twitterでは、「ハッシュタグ検索」をすることで知りたい情報を探しやすくなっています。
たとえば、「#レズビアンさんと繋がりたい」「#セクマイさんと繋がりたい」などのハッシュタグで検索すると、それぞれ知り合いや友達、恋人探しをしているレズビアンやセクシャルマイノリティのユーザーの投稿を見ることができるでしょう。
Twitterに登録してみて、上のようなハッシュタグで見つけた人をフォローしていけば、自然と出会いの場やイベントなど参考になる情報のツイートが流れてくるようになります。友達もできるかもしれません。
ただ、レズビアンであることを知り合いにバレたくない場合は、アカウント名を本名にするのは絶対にNG。地元を特定できるような情報(住所や近所の地名や写真)も載せないようにしましょう。
特に恋人探しでSNS利用をするときには、ストーカー被害など犯罪に巻き込まれる可能性もあり得ます。世の中には悪意を持った人はどこにでもいるので、安全性に関しては十分に注意してください。
注意したい「ネットの怖いところ」
上記のようなハッシュタグ検索をすると、自分の顔写真をのせたツイートがたくさん見られると思われます。
しかし、自分も同じように顔写真を載せなければいけないというルールはありません。多くの投稿では、写真を載せてもマスクをしていたり、スタンプで隠していたり、顔の一部だけを写している写真を載せているでしょう。(盛り盛りにメイクしている人も多いですね)
なぜかといえば、「身バレ」を避けるためです。ネットの世界は広いとはいえ、探そうと思えば見つかってしまうのが世の不思議。自分のアカウントを特定されたくなければ、自分の顔の全体が写っている写真は載せないようにしてください。
自分のアカウントを特定されれば、ストーカーや嫌がらせの被害もあり得ます。それは、セクシャルマイノリティだからというわけではなく、ストレートの人にも誰にでも起こり得ることです。
それに、ネット上では、たとえ写真を載せていたとしても、その写真が必ずしも本人のものとは限らないもの。お互いの素性がわからない世界なので、SNSなどで知り合った相手とはすぐにリアルで会わないように。
また、知り合ってすぐに「会おうよ」「写真送って」「どこに住んでるの」と聞いてくるなど、お互いのことがまだわからないのに距離感を詰めてくる人のことは信頼しないようにしてください。
ときにはネット上だけで繋がっている方が良いこともあります。心配な人は、SNSに登録してもROM専(見るだけ)で情報を集めるのみにとどめておきましょう。
現代の出会い探しの鉄板・マッチングアプリ
現代の恋人探しの方法には、マッチングアプリというサービスを使うのもとても便利ですよね。
家にいるときや空いた時間に、良い人がいないかなとごろ寝しながら相手を探せるので、忙しい時でも好みの人の写真を見つけて癒されることができそうです。プライバシーも保護され安全性も高く、既婚者が登録できない仕様のアプリなら、ある程度トラブルも避けられるでしょう。
日本はまだまだ世間体がストレートのマジョリティを優遇しがちなので、レズビアンをはじめセクシャルマイノリティの人向けの仕様のアプリは少ないですが、それでも2021年現在、LGBTQでも使いやすいアプリは増えてきています。
また、レズビアンにとってマッチングアプリで女性と出会うのは、一部のアプリで有利な点も。なぜかといえば、「女性無料」のアプリなら、女性同士ならお互い追加料金を払うことなくマッチングできるから。
SNSでもハッシュタグを使えばマッチングアプリのように相手探しができるとはいえ、好みの相手を絞ったり、年齢や本人確認がないので不安要素は大きいはず。相手探しの検索機能が充実し、監視体制のあるマッチングアプリなら、より効率的に恋人を探せるのです。
たとえば、有名マッチングアプリだと「Tinder」なら、探す相手の性別も、相手探しの目的も自由に設定できるので、セクシャルマイノリティの人も自由に使えて、恋人探しに限定せず誰かと繋がることができるかもしれません。
また、日本では有名な「ハッピーメール」も、女性限定の「掲示板」をつかって恋人探しをするレズビアンのユーザーも多いようです。
ただ、上記のようなアプリやサービスだと、男性会員も登録しています。たとえプロフィールに「レズビアンなので女性にしか興味がありません」と明記していても、勘違いをしていいねやメッセージを送ってくる人もいるかもしれません。
そうした勘違い男性からのアプローチを避けたいのなら、完全にレズビアン限定のマッチングアプリを利用するのがおすすめです。
おすすめのレズ向けアプリ

このマッチングアプリ「Zoe(ゾーイ)」は、レズビアン、バイセクシャル、クィアの女性限定。基本料無料で、世界中のユーザーの中から恋人探しをすることができます。
運営の会社の「Surge Gay App s.r.o.」は、チェコにあるセクシャルマイノリティ向けのアプリを開発する会社で、ゲイ向けマッチングアプリの「Surge」をはじめとしてアプリ開発を行なっています。
チェコの会社のため、Zoeも日本語翻訳がやや不安定なところがあるようですが、Google PlayとApp Storeに登録しているアプリなので、安心して使えるサービスといえるでしょう。
Zoeの特徴は、Tinderのように画面に表示されたユーザーの写真をスワイプをして「いいね」をするという普通のマッチングアプリの機能をレズビアン、バイセクシャル、クィア女性に限定して探せることのほか、外国籍の女性と出会えるという点。
日本が好きな人なら、旅行に来たときにマッチングすれば国内で会うことができるかも。特に新宿二丁目の老舗ビアンバー「Gold Finger」は外国でも有名らしく、多くの外国籍女性が集まるのだとか。
Zoeで出会える外国籍女性がみんな日本語堪能というわけではないので、外国人と出会いたいときには最低でも英語能力が必須ですが、もちろん日本人同士でも出会えます。
おしゃれで使いやすいですが、比較的新しいアプリなので、会員数は「これから伸びるだろう」といった感じ。ですが、暇な時間に相手を探すには最適なアプリです。
もっと出会いの可能性を広げたければ、Tinderやハッピーメール、ワクワクメールなど他のサービスと併用するのもいいかもしれません。
ただ、あまり色んな人に「いいね」を送りまくる「数打ちゃ当たる戦法」をしているとチャラく見えるので、誠実な人と出会いたければ、ひとつのアプリに絞って探すといいでしょう。
レズビアンバーに行ってみよう
レズビアンの出会いの定番といえば、ビアンバーです。
男性のゲイが集う「ゲイバー」は有名ですね。ノンケ(ストレート)の人も楽しめるゲイバーも増え、ハマって通う人も意外と多いもの。
しかし、ビアンバーとは知らない人にとっては未知の場所ではないでしょうか。
ビアンバーの雰囲気は
男性同士のゲイやいわゆるオネエがバーテンをする「ゲイバー」は、その様子がドラマに登場したり、バラエティ番組やYouTubeなどで見られる機会がそれなりにあるので、ざっくりと「ママもお店の子もお客も賑やかで楽しそうな場所」という印象があるかと思われます。
しかし、レズバー、ビアンバーも同じようなオープンな雰囲気だと思って乗り込むと、ちょっと後悔することがあるかもしれません。
もちろんそのバーにもよりますが、まず、レズビアンバーでは、割とテーブルで固まった雰囲気があり、他人のお客さんと気軽にワイワイ盛り上がるという感じではありません。
いわゆる想像する「オカマバー」のような場所ではないということ。バーに訪れる人たちによっては、学校の女子のグループのような排他的な雰囲気もたまに目にします。
出会いを期待して入ったビアンバーがひっそりとした空気だった場合思わず息を呑んでしまいそう。そんなことがないように、ビアンバーに行くときはあらかじめお店のホームページや口コミを調べて、雰囲気を下調べしていくと良いでしょう。
1人で行く場合はカウンター席に座れば、他にも1人のお客さんが来ることを期待できそうです。また、出会いを求めていく場合は、金曜、土曜の夜がおすすめです。
または、他のテーブル席にいるグループに気になる人がいて、その場では話しかけられなくても、トイレ待ちの列では不思議とチャンスがあることも。怪しい言い方ですが、「ひとりになったとき」を狙いましょう。
ビアンバーによっては、ノンケの女性や女性の友達連れの男性も気軽に入れるお店もあるので、初めはそういったハードルの低そうなお店を探すと良いかもしれませんね。
オフ会、イベントに参加してみる
レズビアン、セクマイ同士の出会いをリアルで探すなら、オフ会やイベントに参加してみるという手段も。
まず「オフ会」とは、オンラインで関わっている人たちと「オフラインで集う会」ということ。多くはSNSで繋がっている人たちの間でオフ会が開かれることが多く、他人や男性の邪魔が入らない個室のあるカフェや居酒屋、レズビアンバーなどに集まります。
オフ会の場合は主催の幹事がいて、その人にお願いして参加させてもらうのですが、オフ会参加には大きくふたつほど注意点があります。
- 1. 応募条件を確認する
- オフ会によって、恋人募集中の人同士が集まるのか、友達募集で集まるのかなど、集まる目的が決まっています。
また、年齢や、結婚歴、現在の恋人の有無など、参加する人の条件も設定されていることがあります。場違いになってしまうのは恐ろしいので、オフ会に参加する際は自分の希望に合っているかどうか確認しましょう。
- 2. 自分のセクシャリティを伝える
- レズビアンオフ会では、参加できるセクシャルが決まっています。主催によってどのようなセクシャルが参加できるのかが異なるので、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなど、自分のセクシャリティを具体的に自覚している方が良い場合が多いです。
もちろん、自分のセクシャリティが「これです」とはっきりしているケースは意外と多いわけではなく、型にはまらない人も多いので、自分のセクシャリティをどう表現すればいいのか困った場合は主催の人に相談してみましょう。
上記のふたつのことがオフ会参加の最低限のルールですが、オフ会はイベントと違って主催者が個人なので、他にも決まり事があるかどうかはしっかり募集に目を通してください。また、何もかも主催の人に任せず、サポートできるところは気を使ってあげましょう。
そして、より大人数が集まることが期待されるのがイベントです。はっきりと「レズビアンイベント」と明記されているものならもちろんビアン同士の出会いが期待できますが、「女性限定イベント」という名目でもワンチャンあるかもしれません。
他にはLGBTQのイベントやセクマイ限定、ジェンダーフリーイベントなど、都心なら自分に合ったイベントが開催されている可能性は無限大です。
ノンケの友達を誘って行けるイベントもありますし、ひとりきりでも参加しやすいイベントもあるでしょう。検索すればイベントの情報はたくさん出てきますから、興味があれば探して参加してみてはいかがでしょうか。
タイプの相手を見つけるためには
ストレートでもジェンダークィアでも、どんなセクシャリティの恋愛にも、出会いを見つけるために大切なことといえば、積極性です。
見た目が良ければ自然と人が集まってくるものとはいえますが、恋人に「見た目だけ」を求めている人はほとんどいません。その人の性格や趣味、人柄によって相性が良いかどうかを判断するのですから、誰かと関わっていかないと、自分がどんな人間かを見てもらえないのです。
誰かいい人を見つけて、周りからも自分に興味を持ってもらうためには、勇気を出して自分からアクションを起こしてみましょう。
かといって目立つことをする必要はなく、なんとなく近くにいる人に「こんにちは」と挨拶して会話をしてみることから始めるといいでしょう。たとえタイプの人じゃないとしても、その場の雰囲気に慣れるためには誰かと話してリラックスすることが必要です。
適当に話をしているうちに、第一印象ではタイプじゃないなと思った相手に興味が湧いてきたり、周りの人が会話に興味を持って入ってきたりと、色々な出会いがあるかもしれません。
また、イベントのようなたくさん人が集まる時に、逆にしてはいけないのが、
・他人への冷たい態度
・プライバシーに深く突っ込むこと
です。気の合う人と話していて盛り上がっていると、つい他の人が会話に入ってくるのを排除したくなる人もいるかもしれませんが、よほど誰かと2人きりで盛り上がっているわけでもないなら、周りの人も輪に入れてあげましょう。
次に、特に初対面の相手に対して、相手のセクシャリティや現在の恋人関係など、プライベートなことについていきなり追求するのはマナー違反です。自分が相手に話したとしても、相手のことは相手から話してくれるまで待ちましょう。
そして、イベントやオフ会で良い出会いを見つける最大のヒントとは、何よりもその場の人たちとの交流を楽しむこと。不安でも緊張していても、ポジティブな気持ちで参加しましょう。
レズビアンの出会い探しのコツ

ここからは、レズビアンの人が出会いを見つけるためのコツについてお話ししていきます。
レズビアンと一言でいっても、セクマイにとっては「自分のセクシャリティはコレで、恋愛対象はこういう性の人です」と明確にカテゴライズすることは難しいもの。
男女両方を恋愛対象とするバイセクシャルの可能性もありますし、自分が女性として女性を好きなのではなく、性自認が男性であるという可能性もあります。もしくは性自認が男女どちらでもないこともあり得ます。
こうしたセクシュアリティは、実はストレートの人たちもグレーゾーンにいるものですが、人と恋愛をする時には明確化したほうが交流がスムーズにいくことがあるというのは事実。
また、自分がどんなタイプの相手が好みなのかということも、把握しておくことで相手探しをしやすくなるかもしれません。
「好きになった人がタイプ」ということはもちろんですが、たとえば「フェムより中性やボイな人の方が好き」というような傾向もあるでしょう。
また、ビアンバーやイベントなどでどうしても積極的になれない人は、アプリなどネットの出会いに頼るのもいいですが、もうひとつ「友達の紹介」という出会い方もあるということを覚えておきたいところ。
現代の特に都会の若い人の間では、セクマイに対する理解度が進んでいるので、昔ほどレズビアンやバイセクシャルに対する偏見も少なくなりました。仲の良い友達には、慎重にカムアウトすることで出会い探しに協力してくれるかもしれません。
特に「レズビアンだからといって、女性なら誰でも好きになるわけじゃない」ということは理解してもらいたいもの。
とはいえ、レズビアンは必ず同じレズビアンを好きになるというわけでもないということもありませんよね。時にはヘテロセクシュアルの女性、つまりノンケの女性を好きになってしまうこともあるでしょう。
果たして、ノンケの相手を落として、こちら側への扉を開かせることはできるのでしょうか?
レズビアンやセクマイの恋愛は一筋縄ではいかない…と思えるかもしれませんが、出会いの場を見つけること、他人との間に摩擦のない立ち回りの仕方を身につければ、ずっと恋愛もしやすくなるはずです。
それでは、レズビアンの人の出会いのコツについて、掘り下げてみましょう。
「ボイ、中性、フェム」のカテゴライズ
セクシャリティには、レズビアンやゲイ、トランスジェンダーなど色々とカテゴライズがありますが、それは「体の性」「心の性(性自認)」「恋愛対象の性(性的志向)」の3つの項目によって大まかに分かれています。
そしてレズビアンとは、性自認が女性で、恋愛対象が女性であるセクシュアリティのこと。世間一般がいう「女性が好きな女性のこと」という見方は、厳密ではありません。
「体は男性として生まれたけど性自認は女性(トランスジェンダー女性)で、恋愛対象が女性である」というケースもレズビアンとなるので、「女性x女性」というだけでは、レズビアンという括りで全てを包括することはできないのです。
そして、日本のレズビアンの世界では、その人の見た目や立ち振る舞い方による独特なカテゴライズがあったりします。俗に「ボイ」「中性」「フェム」という括りです。
「ボイ」とは男性的な見た目をしているレズビアンのことで、「中性」はその名の通り男性とも女性ともとれる中性的な見た目、「フェム」は女性的な見た目ということ。
また、そのカップル間の性的関係において「ネコ」「タチ」「リバ」というものがあり、「ネコ」は受け身側、「タチ」はリードする側、「リバ」ではどちらもできる関係という意味です。
これらのカテゴライズについて、自分の枠をしっかり決めないと恋人が作れない、というわけではもちろんありません。その日の服装によってボイかフェムか違う人もいます。
ただ、ある程度の自分の傾向を知ることで、イベントなどで自己紹介がしやすかったり、マッチングアプリのプロフィールを書きやすくなることもあります。
気になった時には、誰かLGBTQの知識が深く、信頼できる人に聞いてみたり、ネットのLGBT診断やクリニックでの専門家による診断もできます。
とはいえ、自分のことは自分で判断してあげるのが一番良いでしょう。他人の意見は参考にしつつ、自分のことに関する決定権はいつでも自分で持ちましょう。
自分のタイプの相手像を絞ってみよう
自分のことを改めて知ろうとすることも、恋愛においては重要ですが、一方で「自分の好きな人のタイプ」を掘り下げてみることで、恋人探しもスムーズになることがあります。
たとえば、マッチングアプリでは色々と条件を絞って気になる相手を検索することがあるかと思われますが、ボイ、フェム、中性、あるいはネコ&タチなどの傾向で、どんな相手が一番自分と相性がいいのか、目処がついていればタイプの相手に絞りやすいのです。
また、オフ会やイベントでも、見た目である程度相手の傾向がわかりますから、誰が恋愛対象で、誰と友達になりたい人かがはっきりするでしょう。
Twitterでも「#レズビアンさんと繋がりたい」などのハッシュタグ投稿に、その人がどんなタイプか書いてあることがあります。
ただ、タイプを明言している人だとしても、本当にそのレッテル通りとは限りません。人それぞれ「揺らぎ」があるものと考えて、誰かをタイプで括るよりも、その人自身を見つめてあげましょう。
周りにカミングアウトするメリットとデメリット
レズビアンでいることで困ることの中に、周りの人から「彼氏作らないの?」と聞かれたり、男女の合コンに誘われたり、男性を彼氏候補として紹介される、ということがあるかと思われます。
友達でもない相手や親戚からのお節介の場合、「彼氏いるから」と嘘をついたり誤魔化したりすることで回避できることもあるかと思いますが、それも癪に触る場合もありますね。
また、もしこのようなおせっかいを焼いてきた相手が仲のいい友達だった場合、簡単に断りづらい場面もあるかもしれません。
友達だと思っている相手を誤魔化し続けたり、嘘をつくのはしんどいことです。もし自分のセクシュアリティを理解してもらえたら、それほど心強いことはありません。
現代っ子なら、海外ドラマやテレビ、芸能人などの働きにより、セクシャルマイノリティに対して偏見を抱く人は20年ほど前の昔よりも少なくなったはずです。
しかし、田舎やその人の家族、または本人の考え方などによって、セクマイの人に偏見を持っている人もいないわけではありませんから、慎重にならざるを得ないこともありますよね。
「この子に否定されたらもう生きていけない」くらいに仲のいい友達がいたとして、もしその友達がレズビアンについて誤解や偏見を持っていた場合は、カミングアウトも難しいと思うでしょう。
しかし、打ち明けた方が後々楽になることもありますし、急に打ち明けるのではなく、徐々に理解を得ていくことで、誤解や偏見を解くこともできるかもしれません。
たとえば、セクマイについての話が出てくるテレビやドラマを一緒に観て「どう思う?」「ゲイとかレズの友達って周りにいる?」と聞いてみるなど。まずは自分がレズだと明かすのではなく、相手のスタンスを探ってみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
海外番組の「クィア・アイ」などがおすすめです。そこで否定的な意見が出てきたら辛いですが、誤解というだけならまだ理解の兆しもあるでしょう。
とにかくまず知ってもらいたいことといえば、
- レズビアンやゲイは”治るもの”ではなく、通常は生涯を通してその傾向であること
- レズビアンも周りの全ての女性に恋をするわけではなく、友達は友達で恋愛とは関係ないということ
- セクシャルマイノリティがみんな”性に奔放”ということは決してないということ
など。特に友達に対して「あなたは恋愛対象じゃないよ!」と理解してもらえるのは大事かもしれません。
友達の協力や理解を得ることは大事
家族や親戚など、血縁関係の人たちにカムアウトすることは、その人たちの年代や育った環境などの要因から、理解を得ることは難しかったりします。
しかし、同年代の友達で、こちらの話をきちんと聞いてくれる相手なら、きっと理解してくれることと思われます。出会う人全てに打ち明ける必要はありませんが、自分らしく居るためには周りの人の理解が必要な時もあります。
もし友達の理解を得られれば、その繋がりから誰かいい人を紹介してもらえたり、素敵な人と出会える可能性もゼロではありません。何より、他人からの誤解があったときに、助けを求められる存在になるでしょう。
また、一緒にビアンバーやLGBTQ関連のイベントに参加してもらえれば、まだ他にセクマイの友達がいなくても安心して出会いを探せます。ノンケの人も参加できるイベントはそこそこ多いので、興味のある友達を誘ってみましょう。
ノンケを落とすことはできるのか
もしも、ノンケの女性とも自由に恋愛ができれば、それほどいいことはありません。しかし当然、人の心は操ることができないものですし、セクシュアリティはそう簡単に変化しないもの。
異性愛者の女性にとって、女性はただの友達以上になれないものなのです。これは変えようのない現実ですが、もしノンケの女性に恋をしてしまった時には辛い現実ですよね。
しかし、可能性は完全な「ゼロ」ではないかもしれません。
もし相手が恋愛経験が豊富なお姉さんだとしたら、自分の性的指向もしっかり理解した上で異性愛者として生きているでしょう。しかし、男性との恋愛が全くうまくいかなかったり、男性との恋愛に興味が持てないという人は、もしかすると「扉が開ける」可能性もあるかも。
日本は同性愛に関する理解や認知度が低く、子供はほぼみんな生まれた時の体の性別に沿って育てられます。そのため、「男の子は女の子、女の子は男の子を好きになるのが当たり前」という固定観念を植え付けられている人がほとんど。
そのために、本当は女性が好きなのにそれを知らずに、「自分は女性の体で生まれたのだから、男性が恋愛対象に違いない」と考えている人もいるかもしれないのです。
海外では、そのように自分がセクシャルマイノリティであることを自覚していない、あるいは認めたがらないことを「心をクローゼットに閉じ込める」という言い回しをすることがあります。
それでは、もし自分の気になる女性がそうしたタイプだとしたら、その「クローゼット」の扉を開くにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは、その人が自分のセクシュアリティを認めること、そして「その人のセクシュアリティを絶対に否定しない環境」が必要です。ただ、セクマイに対し否定的な感情を持っている場合、自分がそうしたタイプであることは決して認めたがらないでしょう。
そのような場合は、無理にこじ開けるようなことは禁物です。その人の望むペースを尊重してください。どのような場合でも、ノンケの相手がどうしても好きで諦めきれないという時は、時間をかけることが必要です。
そして、固い信頼関係を作ることが大事。相手にとって自分が、どんなことを打ち明けても受け止めてくれる、一緒にいて誰よりも安心できる相手になることができれば、恋愛関係になる可能性もあるかもしれません。
日本人女性は男に疲れている?
恋愛の悩みは誰もが持っています。中でも、ストレート女性の恋愛の悩みには、共通する出来事があったりするものです。
それは「男性のプライドの高さや暴力的な面についていけない」というもの。
男性が女性を見下したがるのは恋愛でも家庭でも職場でもありがちで、そんな男性優位な環境に疲れている女性も少なくはありません。また、男性の乱暴な態度が怖いという人もいるでしょう。
対等な立場でいなければ、恋愛は健全ではなくなってしまいます。しかし、恋人やパートナーをまるで自分の所有物のように扱う男性も、残念ながら多いもの。
そうした環境下は、ノンケの女性でも「男と結婚するより女友達とシェアハウスして暮らしたい」と考える人も結構います。そんなふうに「男性に疲れている女性」は、もしかしたら「落としどき」があるのかも。
気になる相手が男性との恋愛がうまくいかないという時には、「Lの世界」を見せてあげましょう。イベントやビアンバーに誘ってみたり、一緒に過ごす時間を増やして、徐々に口説いていくのです。
ノンケの女性の「お試し感覚でレズビアンと付き合って、ハグやキスは良くても、セックスとなるとやっぱり女性相手にはできなかった」というパターンもありがち。ですが、きっかけさえ与えれば、バイセクシャルやレズビアンに目覚める人もいるかもしれません。
セクシュアリティーはアイデンティティーであり、他人が変えられるものではありません。あくまでも、相手の隠れた素質を見出すというだけですが、もし気になったノンケ女性にその可能性を感じた時には、押してみるのも一つの手ということは覚えておいてください。
どんな恋愛でもモテるのは「ポジティブシンキング」
レズでもゲイでもバイでも、ストレートでも、恋愛でモテるのは「一緒にいて楽しい人」です。
あるいは、一緒にいて落ち着く人、安らげる人など。それら全てのモテに共通するのは「ポジティブであること」に変わりません。
相手のことはもちろん、自分のことも肯定することが大事です。自信がないことは表情にもオーラにも出てしまうものなので、まずは自分自身が自他共に認める魅力的な人間になることが出会い探しの「決定打」となります。
セクシャルマイノリティは、日本の一般社会の中で、自分のセクシャリティを周りに否定されたり、生まれつき心と体の性別が異なる場合など、自分のことを否定したくなるような状況に陥りやすい場合があり、ネガティブになってしまうこともあるでしょう。
しかし、そういう世界だからこそ、辛いことも笑い飛ばすことができるような明るい人が輝いて見えますよね。
自分自身もそうした明るい人でいたいものです。人間としても、女性としても魅力的な人になり、自分らしい、良い恋を見つけましょう。
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