女子たるもの、生きていれば「ホテル行かない?」と誘われる機会があることでしょう。
大好きな彼氏の誘いなら、断る理由はさほどないはず。ですが、片思いの相手や、付き合う前の段階での誘いは、いくら相手が好きでも断った方が良い場合もありますよね。
恋愛は、急いで駒を進めないことも必要です。関係を急げば、遊びで付き合える軽い女だと思われるかもしれませんし、相手の欲求に合わせてばかりの恋愛では、自分の気持ちを迷子にさせてしまいます。
あるいは、本命でも好みでもない相手や、関係を持つべきではない相手から一夜の誘いが来る場合もあるでしょう。
断り文句によっては相手を逆上させたり、こちらの立場を危うくさせられるかもしれません。
ホテルに誘われた時、どのように断るのがベストなのか。この記事では、体の関係に誘われた時のスマートな断り方について、状況別にお話しします。
好きな人とのホテルの断り方

大人の男女関係では、好きな人、気になる人にホテルに誘われたら、ついOKしてしまうこともあるでしょう。
実際、筆者は過去にマッチングアプリで知り合った相手との2回目のデートで、道すがらホテルに引き込まれそうになり、負けました(顔面が良すぎたので仕方ない)。
恋愛経験豊富な人にとっては、付き合う前に体の相性を確かめておくことは合理的ともいえます。
しかし、恋愛経験が少なかったり、その関係を真剣なものにしたいのなら、体の関係を急ぐべきではないかもしれません。
そういうこともあり、たとえ好きな人相手でも、ホテルに誘われた時には「断る」という選択肢も持っておくべきです。
相手を傷つけない上手な断り方をあらかじめ考えておきましょう。
断る理由を明確にしよう
もしも好きな人にホテルに誘われた時、断りたいのにはっきりと言葉にできなければ、そのまごついた時間のために「脈ナシなんだな」と思われる可能性もあります。
相手を傷つけないためにも、またデートを重ねるためにも、断る時には「なぜ断りたいのか」という理由を明確に伝えなければいけません。
しっかり言葉にして言わないといけませんが、咄嗟にはうまく説明できない事もあるでしょう。以下の、好きな人のホテルの誘い方を断る一般的な理由を参考にしてみてください。
- 関係を急ぎたくないから
- 経験がないから
- 付き合ってない相手とホテルには行けない
- 簡単に手を出されたくないから
- 今日ホテルに行くとは考えてなかったので、心の準備ができていないから
逆に、相手に「どうしてホテルに誘ったのか」を以下のように聞く事もできるでしょう。
- なんでホテルに行きたいの?
- 付き合ってない女の子をよくホテルに誘うの?
- 他にもこうやってホテルに誘った女の子がいるの?
ヤリモク男子か見抜くには
体の関係から始まる恋愛もあるとはいえ、それは自然な成り行きで起こるもの。
交際前の相手と自宅デートなどで二人きりで過ごすというわけでもなく、わざわざホテルに誘うということは、その相手に「あなたを大切にしよう」という気持ちを上回る下心があるからではないでしょうか。
よく「海外では付き合う前にセックスするのは当たり前」などという文句がありますが、「大切に思っている好きな相手とは関係を急がない」という文化は海外でも共通です。都合の良い展開に誘いたいだけの言い訳は信じないでください。
付き合っていない女性を泊まりに誘う時点で、残念ながらその相手はヤリモクといえるかもしれません。
ただ、何度もデートをしていた場合は、相手はこちらとすでに付き合っていると考えている可能性もあります。
その場合は事実確認をするべきです。「私たち付き合ってるの?」と聞いてみましょう。
ですが、男性はムラムラしている時にはなんとしてでも目標を達成しようとすることがあるので、ホテルに行くためなら嘘をつく場合があります。
いずれにせよ、自分が心の準備ができていないタイミングでのホテルの誘いは断りましょう。断った後で態度が冷たくなったり、連絡が来なくなった場合は、その相手はヤリモクだったと考え、次に進みましょう。
断ったら嫌われる?
「ホテルの誘いを断ったら、嫌われてもう会ってくれなくなるかも…」
そう心配するのは、当然のことです。恋をする相手には、時には自分を犠牲にしてでも優先してしまうという人もいるでしょう。
しかし、そうした健気な乙女心を利用するのも、ヤリモクの手口です。
「ホテルに誘う」という行動一つがすべからくヤリモクの証拠であるというわけではありませんが、付き合っていない女性をホテルに誘うということは、少なからずあなたのことを軽く見ていると言えます。
では、彼氏にホテルに誘われて、断りたい時はどうすれば良いのでしょうか。
男性は、性の話になるととても繊細で傷つきやすい生き物です。男性心理として、セックスの誘いを断ると、「自分に魅力がないからだ。男らしくないからだ」と落ち込んだり傷ついてしまう人もいます。
人によっては、落ち込むと極端に意気消沈してしまったり、反対に機嫌を損ねて怒り出す事も。彼女としては、そのような状況を作るのは避けたいですよね。
よって、彼氏のホテルの誘いを断る時には、慎重な言葉選びが求められます。「あなたのせいではないんだけど」という内容を相手に理解できるように、柔らかい言葉で伝えましょう。
彼氏の誘いにはいつでも応じるべきなのか
恋愛において、体の相性の悩みは誰もが少なからず持っているものです。
特に、女性は気持ちを盛り上げようと、性行為の最中に演技をしがち。時には痛みを感じているのを我慢する事もあるのではないでしょうか。
すると、だんだん彼とのセックスが苦痛になってきます。すると、女性にとって彼氏との性行為は彼氏のための「サービス」と化し、ホテルの誘いも断りたいと思う日が増えていくでしょう。
本来は、お互いどうして欲しいのかコミュニケーションを取りながらではないと、セックスはうまくいくものではありません。
相手に心を開かなければできない事です。しかし、もしお互いにしっかりニーズを伝えられる関係ならば、誘いを断るのも「今日は気が乗らないから」で済むでしょう。
彼氏に気をつかって、「我慢して彼の欲求に常に応じなければ」と思う恋愛関係は少し不健全に見えます。
彼氏に本音を話せないな、コミュニケーションが足りないなと感じる時は、「今日はセックスじゃなくて、ただ長話がしたい」と伝えてみて、少しずつ本音を打ち明けてみてはいかがでしょうか。
真剣な恋愛関係にしたいなら、遠慮しすぎないようにしましょう。
初デートのホテルは断るべき?
好きな相手、気になる相手と念願の初デートが叶いそうな時、その日までソワソワしながら自分磨きをして過ごすことと思われます。
場合によっては「一応勝負下着をつけていこう…」ともしもの場合に備える人もいるでしょう。
しかし、初デートでその「もしも」が本当に起こったら?心から納得できるのでしょうか。自分の心と向き合って考えてみましょう。
ずっと親しかった男友達と交際をする流れでの初デートなら、信頼関係がある相手なので納得が行きますよね。付き合おう、と話し合って、気分が乗ってきたらホテルでゆっくりイチャイチャしたくもなるはずです。
しかし、マッチングアプリで知り合った相手など、初デートが初対面である相手のホテルの誘いは、受けるべきでしょうか?
たとえメッセージ機能で何週間もやりとりしていたとしても、現実で対面するのとはわけが違います。文章では表情や声、仕草などは伝わらないのですし、結局は初対面に変わりはありません。
それに、テーブルマナーや癖など、場合によっては「生理的に合わないな」と感じる仕草も、直接会って初めてわかることです。
よって、アプリでメッセージ交換をたくさんしても、初デートではお互いのことをほとんど理解できていないと考えるべきでしょう。相手がその程度の関係性でホテルに誘うとしたら、「この程度ならやれそう」と考えているにすぎません。
セフレのような関係で満足なら問題ないかもしれませんが、きちんと交際する相手を求めているなら、初デートでのホテルの誘いは「知り合ったばかりの人とはホテルは行けません」とお断りしましょう。
相手のご機嫌伺いはやめよう
どんな人間関係も、持ちつ持たれつ、Win-Winが基本です。恋愛関係も同様で、恋人同士が同じくらいの愛情を持っていてこそバランスが取れます。
愛情というと「好きの重さ」のような感情の面が強調されがちですが、具体的には「相手に何をしてあげられるか」ということです。
自分の希望を置いといて相手が喜ぶデートを考えたり、スケジュールを少し無理をしても相手の都合に合わせるなど。恥ずかしいのを我慢して「好き」と伝えるのも愛情です。
そうした「恋人に尽くす」という愛情の行動を、お互いプラマイゼロになるバランスでできることで、恋人関係や夫婦関係が安定して成立します。
しかし、精神的に成熟していない人の場合、自分が相手に尽くすことなく、相手に尽くさせようとしがち。相手の都合を考えずにホテルに誘うという行動も、これに当てはまります。
人によっては自分が不機嫌になる様子を相手に見せることで、相手に気を使わせて自分の望みの結果を得ようとすることも。
気の弱い優しそうな女性をホテルに誘って、断られそうになったら「Yes」というまで不機嫌で「脅す」人もいるかもしれません。あるいは、すでに予約を取っておいたからとゴリ押ししてくることもあるかも。
しかし、いくら相手に申し訳なさを感じても、依然として断る意思は持っていても良いのです。自分の愛情を搾取され続けるような恋愛関係は、自分の心を害するだけ。自分を丁寧に愛してくれる人に、同じ量の愛情を注ぎましょう。
相手のご機嫌を伺うようなデートはやめて、普通に家に帰り、自分の時間を過ごしましょう。
「今日はダメ」な時、なんて言う?
彼氏に「ホテルに行こう」と誘われた時、生理中だった場合、どのように断るべきでしょうか。
もしLINEや電話でデートプランを決めている時など、プライベートな空間ならストレートに「生理だから」と断れますが、周りに人がいる状況の場合は、オブラートに包んで伝えたいですよね。
しっかり性教育を受けていて察しのいい彼氏なら、「今日はできない」と伝えるだけでなんとなく汲み取ってくれます。しかし、遠回しに伝えるだけでは理解できない場合もあるでしょう。
その場合ははっきり「生理だからセックスできないよ」と伝えてください。
「セックスしなくても一緒にゆっくりできるだけでいいよ」という優しい彼氏も中にはいるでしょう。
ラブホテルは映画やドラマのオンデマンドを大きなベッドで寝転がって観られたり、美味しい食事やおつまみ、スイーツを頼めるところもあるので、いやらしいことをするだけの場所ではないという認識も広がっています。
ただ、注意したいのは「生理でも構わないからセックスしたい」という彼氏。確かに不可能ではありませんし、医学的にはしても良いとされていますが、女性側にリスクが多いことなので、できれば避けたいことです。
彼氏に生理のことを知ってもらおう
女性が生理中にセックスしても医学的には問題ないとされています。しかし、女性にとっては以下のリスクがあることを、彼氏には理解してもらわなければいけません。
- 妊娠する可能性はゼロではない
- 感染症のリスクが上がる
- 子宮内膜症のリスクが上がる
世間では「生理中は妊娠しない」と言われがちですが、生理周期が安定していない場合など、生理直後に排卵があることも考えられます。精子は5日も生き残ったという記録もあるため、生理中にセックスをしても妊娠はあり得るのです。
また、生理中は女性の膣内が充血しており、少しの刺激でも傷がつきやすくなっています。すると、性感染症の感染リスクが上がってしまいます。特にラブホテルのような、不特定多数の男女の性行為がある場所では、たとえきれいにクリーニングされていても避けるべきでしょう。
また、性行為によって経血が子宮内に逆流すると、雑菌やウイルスが子宮内で繁殖し、子宮内膜症になるリスクが上がると言われています。
たとえコンドームを使っていたとしても、生理中のセックスは女性にとって安全とは言い切れません。
また、経血で汚れて不快なのを除けば、男性にリスクは全くありません。女性にだけ負担がかかる行為です。
生理中にも彼氏がセックスしたがるようなら、上記のことについてしっかり理解してもらいましょう。
恋愛対象ではない相手とのホテルの断り方

ここからは、恋愛対象ではない相手にホテルに行こうと誘われた場合の断り方についてお話しします。
とても嫌なシチュエーションですよね。男友達でも嫌ですが、上司や接客相手の客など、こちらが全く心を寄せていない相手からの誘いは、時には吐き気がするほど嫌だと感じられるでしょう。
しかし、「吐き気がするほど嫌」という感情をストレートにぶつければ、トラブルに発展する可能性もあります。はっきりした意思表示は大事だとはいえ、相手の男性を逆上させないようにしたいところ。
ホテルに誘われるような状況になる前に、お酒に酔うことなく対象の相手から離れたいですが、いざホテルに誘われるようなシチュエーションになれば面倒です。
望んでいない相手からのホテルの誘いの断り方を、細かな状況別に以下から説明しましょう。
タイプじゃない場合はどう断る?
知り合った男性とデートしてみたはいいものの、結局「タイプじゃなかったな」と結論が出ることもあると思われます。
見た目が好みだとしても「違うな」と思うことはあるわけですし、颯爽と別れて家路につきたいところです。
しかし、もしそのデートの途中で相手にホテルに誘われたら。
普通に「行かないです。今日のところは帰ります」と断っても良いのですが、それまで楽しく過ごしていたのに急に帰ろうとする、なんてなかなかできませんよね。
誘い方が失礼だったらキレて帰るのも当然なのですが、流れも誘い方も丁寧だった場合、断るのも悪いなと思ってしまうもの。
数回デートを重ねて初めて「この人じゃないかな」と結論を出すこともあるでしょう。ですが、相手にとっては「順調にお付き合いを重ねている」流れである場合もあります。
そのような経緯で、告白と同時にお泊まりの提案があった場合、お断りをするのは「あなたとはもうデートをしません」という宣告と同様です。
もし相手に対して丁寧にお断りしたい場合は、その場しのぎで振るという急な対応ではなく、しっかり自分の気持ちを説明したほうが良いでしょう。
たとえば、以下のような言い方を自分なりの言葉にしてみてください。

急にやり過ごそうとすると、どうしても言葉足らずになってしまいます。自分の気持ちを相手にわかるように説明できるよう、落ち着きを取り戻してからお断りを告げましょう。
ホテル街の近場に注意
付き合う気のない相手、あるいは付き合いたいかどうかわからない、好きになる決め手がないけど「もしかしたら好きになるかも」くらいの温度で会っている男性がいる場合。
デート先に注意しましょう。ホテル街の近くのお店で食事デートをすると、お店を出た後にホテルに誘われやすくなります。
好きではない男性とホテル街の周囲を歩くのは、それだけでもストレスを感じるもの。
ホテル街の近くのお店のデートにOKすると、その気の無い相手をその気にさせてしまう場合もあるでしょう。
男性はこちらが思っている以上に、こちらの言動には意味があると思っています。たとえばこちらにとっては「ただの居酒屋デート」のつもりでも、相手は「夜のデートに誘ってOKされたらエッチのチャンスがある」と考えるなど。
往々にして、男性は自分に都合よく物事を解釈し、勘違いを起こす可能性があると思ったほうが良いのです。特に信頼関係をまだ築いていない相手とのデートでは、デート先の場所はこちらが下調べした場所を指定するほうが間違いないでしょう。
上司にホテルに誘われたら
仕事の上司にホテルに誘われるという状況は、最悪ですよね。
人によっては、部下の気遣いやお世辞を本気で受け取ってしまうこともあり、またこちらが断っているつもりなのに謙遜だと受け取られ、通じないパターンもあるかと思われます。
権力のある相手には断り文句を言い辛いものですが、時には相手がそれを利用したセクハラも起こり得ます。特に「不祥事をもみ消せるほどの権力やコネがある上司」は厄介です。
もし自分の上司が上記のように厄介な相手で、ホテルに誘われるようなセクハラがある場合、はっきりと「嫌です、やめてください」「あなたは上司以外の存在ではありません」と伝えなければいけません。
オブラートに包んだ言葉では伝わらないこともありますし、もし今後もっと悪い状況になった場合のことも踏まえ、「嫌だと言って断った」という記録を作ることが大切です。曖昧な断り方では、拒絶したと見做されない可能性もあります。
とはいえ、「NO MEANS NO(ノーはノーということであり裏はない)」というコピーが広まるにつれ、「いやよ嫌よも好きのうち」はあり得ないことも認知されてきていますが、年代が上であるほどこの現代的な感覚が通用しない場合があります。
断っているのに伝わらず、解決しない場合は、必ず周りに相談しましょう。トラブルが起きたときは自分の味方を作ることは何より大事です。自分一人で解決しようとはせず、信頼できる同僚や、その上司の上司など、もっと上の立場の相手に相談しましょう。
会社が助けてくれないなら
会社によっては、セクハラ問題が起きたときに被害者の社員を助けようとするより、立場の弱い社員を犠牲にすることで問題をもみ消そうとすることもあります。
近年、セクハラの件数は増加の傾向にあります。というのも、おそらくは被害の相談件数が増加することで、被害者が被害を黙殺して泣き寝入をするケースは減っているとも考えられます。
参照:平成31年及び令和元年における「人権侵犯事件」の状況について | 法務省
たとえセクハラの相談をしやすい環境になってきているとしても、いまだに周囲に相談できない環境の会社である場合はあり得るでしょう。
会社には「内部通報窓口」を設ける決まりがあるとはいえ、ブラック企業と言われる風通しが悪い会社の場合は、その窓口すら機能ないかもしれません。
しかし、もし会社に相談しても「もみ消し」が行われたり、周りが見て見ぬ振りをするような場合、社外の機関に相談することができます。
まずは「労働基準監督署」通称「労基」です。「総合労働相談センター」という呼称の場合もあります。労基は刑法違反に当たる強制性交罪や強制わいせつ罪などが起こった場合に対処をしてもらえます。
ただ、刑法違反に当たらないと判断された場合は、労基も動いてくれない場合があります。しかし、都道府県労働局に訴えかければ、刑法違反としてはグレーゾーンと判断されるようなセクハラも対処をしてくれる場合があります。
参照:職場でのセクシュアルハラスメントでお悩みの方へ | 厚生労働省・茨城労働局
とはいえ、労働局も地方によっては対処をしてくれない場合もあるかもしれません。行政機関も頼れない時には、弁護士に相談することが推奨されます。
まずは法テラスのようなメールで相談できる窓口に対処法を尋ねてみましょう。泣き寝入りをすれば後の世代にも悪影響が出ますから、セクハラ撲滅のためにも法的な措置をとることは躊躇しないようにしてください。
既婚者や彼女持ちに誘われた場合
時には、既婚者や恋人がいるはずの相手から平然とホテルに誘われることもあるでしょう。世の中には、不倫や浮気に対する罪悪感がない人もいるのです。
恋人がいる人に浮気の関係に誘われるのも厄介ですが、既婚者の場合はより問題です。不倫を唆したと判断されたらこちらも慰謝料請求の対象になりますし、そうでなくても毎日の平穏を脅かされることに変わりはありません。
たとえ相手が魅力的だとしても、不倫や浮気には加担しないほうが身のためです。相手の奥さんや彼女にとってこちらが粛清対象になる上、その周囲の人たちにとっても加害者とみなされ、肩身の狭い思いをします。
まず、既婚者や彼女持ちにホテルに誘われた場合は、きつくお断りしなければいけません。はっきり「嫌です」と断りましょう。
それでも相手が迫ってくるなら、奥さんや彼女に告げ口をすることも考慮に入れましょう。相手との友情も終わりますし、仕事関係も悪くなってしまいますが、何より自分の身が大事です。
また、奥さんや彼女がいると知らされずにホテルに誘われることもあると思われます。この場合、相手は自分に対しても奥さん・彼女に対しても裏切り行為を働いているといえるでしょう。
後で既婚や彼女持ちだと判明した場合、自分が人間関係トラブルに巻き込まれないようにするなら、相手の奥さんや彼女に話をしたほうがいいかもしれません。そうでもしないと、状況が詳しくわからない奥さんや彼女にとっては、自分は敵に違いないのです。
自分の立場を悪くしないためにも、無罪を表明しましょう。直接相手の奥さんや彼女に話すのではなくても、共通の知人に相談しておきましょう。
告げ口するという脅しは効果的?
既婚者や彼女持ちにホテルに誘われたり、交際しようと持ちかけられ、ストレートに断っても聞き入れてくれないとき、「奥さん/彼女に言いますよ」と釘を刺すのは、果たして効果があるのでしょうか?
注意したいのは、棘のある言い方になると、相手を逆上させる可能性があるということ。
もし相手が会社の上司でセクハラ・パワハラ気質な場合、誘いを断ると報復として社内でのこちらの立場を悪くするよう働きかけるかも。
もちろん、それは社内の通報窓口や労基、労働局などに相談するような案件ですが、万が一裁判に発展するようなケースになってしまえば、こちらも日常的に多大なストレスを被ります。
たとえ後々通報するとしても、被害を最小限に抑えられるよう、相手に先手を打たせないようにしたいところ。やんわりと、相手のプライドを刺激しないように断り、その場を切り抜けた後で通報しましょう。
また、同じ職場で働いているなどの繋がりがない相手でも、断るときは周りの状況をよく見て判断しましょう。
周囲に人が少ない場所でそのように誘われたら、まずはその場から離れたほうがよさそうです。特にホテルの目の前などで誘われた場合、逆上させると引き込まれてしまうこともあるかもしれません。
やんわり断るなら、「告げ口するぞ」という言い方ではなく、「奥さん/彼女さんに悪いので」「既婚者/彼女持ちとそういう関係になるつもりはありません」と、「奥さん」や「既婚者」というキーワードをもってお断りしましょう。
客や「パパ」に誘われたら?
キャバクラのホステスや、パパ活をしている女性にとって、客にホテルへ行こうと誘われるのは避けたいですよね。
パパ活の場合、ホテルに行くほうが手当は多くもらえるのでしょう。しかし、体の関係を想定していない場合、パパ活とはいえ不快に思うのではないでしょうか。
キャバ嬢にとっても、アフターに誘われるなどしてホテルに行けば、よりその相手から稼げるかもしれませんが、枕営業はお店としてもNGのはず。枕をしてでも客を掴む方法もあるとは言いますが、安易にOKするのは避けたいでしょう。
ただ、きつく拒否すれば商売に関わるので、相手を怒らせたり不満を持たせることなく、華麗にいなしたいところ。
そのためには、
- 受け流す
- プロ意識を見せる
- 客の弱みを利用する
- そもそも誘わせない
上記の点を重視した断り文句を考えてみましょう。
たとえば、受け流すなら
「またお店でお話ししようね」
など、会話を終わらせる方向に。プロ意識を見せるなら、
「心のお付き合いが大事だから」
「娘なんだからパパとそういうことしないよね」
と、プロのキャストとして振る舞いましょう。
相手の弱みを使うなら、
「これから本物のパパが迎えにくるので」
など、相手の立場が悪くなる「強カード」を使うと良いでしょう。
そもそも誘わせないには?
キャバクラやパパ活において、アフター後や解散ぎわにホテルに誘われるのは、断り方にも気を使うことですし、面倒なこと以外の何物でもないですよね。
ですから、そもそも誘わせないこと、問題の根本を断つことで、トラブルや面倒ごとが起こらないよう先手を打っておくのです。
まず、キャバ嬢である場合は
- アフターに他の子も誘う
- 行く店をこちらから指定する
上記を徹底することで、客もこちらをホテルに誘いにくくなります。他の子がいる前では一方の嬢だけにアプローチはしにくいですし、自分の知り合いがいるお店なら、周りに味方がいるのでしつこく誘われることもないでしょう。
パパ活の場合は、以下のような対策をとることでホテルの誘いも減らせます。
- あらかじめ体なしの条件設定にする
- 初対面の時に条件を確認する
まず募集の段階で「肉体関係はもたない」ということを明記しておくべきです。「体あり」なのに誘いを断るのは「生理的に無理すぎ」と伝えているようなものなので、それがたとえ本音でも言いにくいはず。
また、パパとの初対面時に、デートは何時間までOK、体なし、お手当の金額など、パパ活の条件をしっかり説明し、合意をとっておきましょう。合意に反すればもう会わないと言い、約束は守ってもらうようにしてもらいます。
パパ活は公には言えないあこぎなお小遣い稼ぎなので、パパとトラブルがあっても真っ当な助けが得られないかもしれません。あらかじめ自衛をし、引き際を見定めながら、できる限り安全な活動を心がけてください。
相手の気持ち<<<自分の気持ち
男女の付き合いにおいて、それがどんな形だとしても、こちらの弱みを掴まれれば対等な関係ではいられなくなってしまいます。
相手に引け目を感じたり、ご機嫌を取らないといけない気がするなどで、相手からの無茶な願いも聞き入れてしまう女性も多いでしょう。
ときには、相手の暴力的な言動も「私も悪いところがあるししょうがない…」と自分を言いくるめてしまう人もいるかもしれません。
しかし、こちらが嫌と思ったことははっきり断る権利があります。ホテルに行きたくない、性行為をしたくないというあなたの気持ちは、相手の欲求よりもはるかに重んじられるべきことです。
つい男性相手に遠慮がちになってしまう人は、もう少し怒って良いのではないでしょうか。特に、付き合ってもいない相手をホテルに誘う時点で失礼なことをしているので、「嫌です」とはっきり否定しても良いのです。
逆上されないよう、周りに目のある場所で拒否することは自分を守るためにも必要なことですが、相手に気遣って欲求に付き合う必要は全くありません。
自分がどうしたいかを一番に優先して、その場を切り抜けてください。場合によっては、公的機関を頼る、通報するという手段をとりましょう。
一緒に過ごしていて楽しいと思っていたけど、今ホテルに誘われた時にはっきりと、あなたに対して恋愛の好意を持っていないことがわかった。お友達でいさせてください。