深酒した翌日に「目が覚めたら知らない天井が見えた」という経験を、筆者は20代の頃に何回かやらかしました。
ただ酔い潰れて友達の家にお世話になったならまだマシなものですが、もっと悪いのは「目が覚めたら隣に裸の友達が眠っていた」という状況。自分も裸で目覚めた場合、完全に一線を越えてしまっています。
行為をした記憶があってもなくても最悪な状況に変わりはありませんが、適切な対処や相手に対するアフターケアがないと、事態がもっと悪化していくかもしれません。
この記事では、「もし友達と一線を越えてしまったら何をするべきか」という対処法や注意点について解説します。
まずは、一線を越えてしまった直後からできる対処についてお話ししましょう。
とりあえず直後にやっておくべきこと

酔った勢いやイベントで羽目を外し過ぎた時など、何かしらのきっかけで友達と性的関係を持ってしまうというアクシデントが起こったときは、まず初めにどのようなことをするべきでしょうか?
何を差し置いてもまずはきちんと避妊をしたかどうか確認しておきたいところです。酔った勢いで行為をしてしまったなら、避妊具を付け忘れていた可能性もあるでしょう。
しっかりとセーフセックスをしたことが記憶にあるなら安心ですが、コンドームをつけていなかった場合は女性側の妊娠と同時に、男女どちら側も性病に感染する場合もあります。
また、流れで関係を持ってしまったのなら、行為をする前に交際するかどうかなど、話す余地はなかったものだと思われます。しかし、そのつもりがなかったのに一線を越えてしまった場合は、事後にお互い気まずい思いをするでしょう。
この後の自分達の関係について話すことからも逃げたくなるかもしれませんが、お互い誤解のないように意思確認をしておくことをお勧めします。
そして、友達と一線を越えてしまった時に一番大きな問題となるのが、お互い両方かどちらかに恋人がいる場合です。意識が混濁していたとしても、同意の上で他の異性と密接な関係になってしまうことは浮気に変わりありません。隠し通すにはお互いの協力が必要になるでしょう。
これらのような話し合いは、お互いの身を守るためにも必要なことです。気まずくても勇気を出して、相手と一緒に今後のことを決めましょう。以下から具体的にお話しします。
まずは避妊の確認
友達と一線を越えてしまったとき、まず初めに確認したいのが「避妊をしていたかどうか」ということ。
避妊をしたことがしっかりと記憶に残っていたなら一安心ですが、もし泥酔していたなど意識がはっきりしていなかった場合、避妊をしていたかどうかも思い出せないかもしれません。
避妊せずに行為をしてしまった可能性がある場合は、望まない妊娠を避けるためにも、3日以内にレディースクリニックや産婦人科でアフターピルを処方してもらいましょう。
残念ながら、日本国内ではまだアフターピルも保険適応外のため、数千円から1万円以上かかる場合もあります。女性側から無理やり相手を誘ったという状況でもない限り、相手と割り勘にしてもらいましょう。
少なくとも信頼のおける友達なら、一緒に病院に着いてきてくれると思われます。
性感染症の検査をしに行こう
もし女性側が日頃からピルで生理をコントロールしていた場合は、避妊具がなくても妊娠する確率は低いですが、それでも防げないのはSTD、性病です。
特に、「友達と一線を越える」という出来事が初めてではなかったり、その他多数の相手と関係を持っている人と行為をしてしまった時には注意が必要。
たとえ相手が「性病持ってないよ」と言っていても、症状を自覚していないだけで何かしらの性病に感染している可能性はあります。ウイルスや菌は目に見えるものではないですし、警戒しておくに越したことはありません。
特に男性は性器クラミジアなどの感染症では自覚症状が出にくいので、検査をして初めて感染が発覚する場合もあります。
性感染症は放置しておくと男女ともに不妊になるケースもありますし、尖圭コンジローマのウイルスであるHPVウイルスは女性の子宮頸がんの原因になる恐れがあるので、非常に危険です。
もしコンドームのような避妊具をつけていなかった場合は、必ず性病の検査を受けに行きましょう。
もし何かしらに感染していた場合は、一線を越えた相手も感染している可能性が高いため、早期治療のためにも知らせる必要があります。恥ずかしいと思うかもしれませんが、黙っている方が大人として間違っている行動ですから、事後処理としてしっかり問題を片付けてください。
お互いの意思を確認しよう
避妊や性病対策に問題がなかった場合は一安心ですが、人間関係上ではまだ対処するべき問題があるでしょう。即縁を切るというわけでないなら、まずは自分達のお互いの意思を確認することが大切です。
たとえば、もし事故で一線を越えてしまった友達のことが好きだった場合、この後交際できるのかどうかが気になることだと思われます。
相手に好きと伝える前に行為に及んでしまったら、多くの場合、その後の関係性が複雑化してしまいます。お互いを「交際していない人とも関係を持つ人」とみなすこともできますし、他にもいろいろな誤解を招くかもしれません。
しかし、もし相手に現在付き合っている人がいないのなら「言えなかったけど好きだから今の状況がしんどい」ということを、素直に伝えても良いでしょう。世間では体の関係から始まる恋愛もあるのです。
あるいは、今後相手と付き合う気がない場合は、距離を置くかセフレになるかのどちらかになるでしょう。後述しますが、関係を持つ前のような友達関係には決して戻れないと考えてください。
付き合うか、セフレになるか
一夜の過ちが悪くない思い出の場合、セフレの関係になるならお互いの意思が同じであることを確認することをおすすめします。
もし、お互いが付き合いたいと思っているのか、セフレになりたいのか、あるいはもう会いたくないのかなど、意思確認をしないでナアナアにしてしまうと、後で残念なすれ違いになってしまうかもしれません。
たとえば、もしこちらが「相手と付き合ってもいいかな」と思っていても、相手に付き合う意思がなく、かつ「セフレならいいか」と思っている場合は悲劇です。こちらはこれから恋人として会うつもりでも、相手は体の関係しか求めていないのですから。
そこでもしお互いの意思確認が遅れれば、こちらは相手にやり捨てされる状況を作り上げてしまいます。気まずくても、聞きづらいことだとしても、後で後悔しないように、これから自分達の関係をどうしたいかは、できるだけ早いうちから話し合っておきましょう。
もしどちらかに恋人や配偶者がいた場合…
友達と一線を越えてしまった時、最も悪い状況は自分か友達のどちらかに交際相手がいることです。
どのような言い訳をしても、その交際相手にしてみれば浮気にことならず、破局やトラブルの原因となるでしょう。
もし、一線を越えた友達に彼氏や彼女がいれば、こちらはとても恨まれることになります。相手が復讐しようと思えば、こちらが「尻軽」だとか「裏切り者」など、悪口を言える材料は揃っているのです。
相手の恋人の周りの人たちに話が広がれば、まずその交友関係の中では信用されなくなるでしょう。
加えて、万が一相手に配偶者がいた場合はより事態が悪くなります。もしこちらが不倫を唆したということになれば慰謝料請求もあり得ますし、弁護士を雇って戦う羽目になるかもしれません。
いずれにせよ、お互いフリーであるならまだ一夜の過ちもマシだったと思える状況になるので、もし自分か相手のどちらか、あるいは両方に恋人や配偶者がいるなら、口裏を合わせて隠し通す方法を探りましょう。
また、今後異性の友達ができた時には、相手の交際ステータスや既婚かどうかは必ず確認してください。パートナーがいても他の異性に平気で好意を寄せる人はいるものなので、トラブルに巻き込まれる前に気をつけましょう。
隠し通すためには
友達との一夜の過ちを恋人や配偶者、周りの人全てに対して隠し通すためには、相手の友達と口裏を合わせ、アリバイ工作をする必要があります。
まず、物的証拠を完全に隠滅するために、相手の髪の毛やピアスなどの細かいものが服や荷物に紛れないよう、念入りにチェックしましょう。特に一線を越えてしまった相手と恋人やパートナーの髪色や髪の長さが違うときは、髪の毛一本でもバレやすくなるので注意が必要です。
また、ホテルのレシートなど、浮気や不倫の証拠となるものは一切破棄して帰りましょう。
香水や体臭などの匂いにも注意する必要があり、相手の匂いが自分の髪や衣服に移っていないか確認し、消臭スプレーをかけましょう。消臭スプレーも無香料のものか、自宅で使っているものと同じ香りでないといけません。
他には、友達と一線を越えた日の夜はどこへ行っていたのか、うまく嘘をつく必要もありそうです。帰ってくるはずの夜に連絡がつかないとなると恋人や配偶者も心配しますし、同時に浮気や不倫を疑いますから、相手と口裏を合わせて説明しましょう。
終電を逃してスマホの電源も切れたので、深夜営業のカラオケで過ごしたなど。お互いのどちらかにボロが出ればそこから芋づる式にバレていくこともあり得るので、お互いに口裏を合わせてください。
恋人関係や結婚関係が破綻するか継続するかがかかっているので、ある意味一線を越えた友達とは一蓮托生の関係といえます。どちらか一方のみ恋人か配偶者がいたとしても、周囲の人間関係が変わるような弱みを握っているのはお互い様のため、お互いに裏切らないようにしたいところですね。
友達関係には戻れないと知ること
もしも、一線を越えてしまった相手がかけがえのない友達だったとしても、一度体の関係を持ってしまえば、元の友達関係に戻ることはできません。
男女関係と友達関係は全くの別物です。友達関係とは性的なつながりがあれば成り立たないものですから、一度でもキスやセックスをすれば純粋な友達ではなくなってしまいます。
「それは人による」と思うかもしれませんが、たとえまた友達になれるとしても「過去に関係があった」という事実は消えません。それは、他の純粋な異性の友達と同じ関係でしょうか?
自分達が体の関係を持ってしまったということは、周りの友達にも薄々勘付かれる可能性もあります。すると、周囲の人たちからも「ただの友達」とはみなされません。気にせず今後も相手と友達として遊ぶことがあれば、今後の恋人関係にも悪影響があるでしょう。
自分達にとっても、周りの人にとっても、友達と体の関係を持ってしまうことはトラブルを生むものと考えた方が良いでしょう。それでも友達でいたければ、しばらくはお互いに距離を置く必要があります。
最低でも半年くらいは記憶も鮮明ですし、過去の出来事として捉えるのが難しいでしょう。お互い気まずいなと感じる時には、無理に友達に戻ろうとせず、お互い気持ちが落ち着くまで関わり合いを避けることをおすすめします。
元恋人に近い扱い方がちょうどいい?
もしも友達と一線を越えてしまったなら、元の友達関係には戻ることはできません。しかし、別の形の友達関係になることができるかもしれません。
たとえば、元彼や元彼女は、円満に別れてから数年経てば、良い恋愛相談の相手になることもあります。自分のことをいくらか理解しているので、自分の人柄を踏まえた上でアドバイスしてくれるでしょう。
しかし、そんな綺麗な恋愛の別れはそうそうあるものではありませんよね。恋人と別れた後もそれなりに仲良くできる人よりも、2度と連絡も取らないという人の方が多いでしょう。
ただ、「一度だけ一線を越えた友達」は、気まずさがなくなるまで時間が経ち、お互いに友達として歩み寄ることができれば、良い相談相手になる可能性を持っています。
セフレという存在も、ある意味では腐れ縁であり、お互いの体を利用し合っているようなものなので、心の距離感はドライです。他人の欠点をはっきりと指摘できる相手がいるとすれば、そのくらいの距離感の人ではないでしょうか。
友達と一線を越えてしまって、それでも友人関係を保ちたければ、友情の形を変えると良いでしょう。一線を超える前には戻れなくても、元恋人のような理解者として、今後のお互いの恋愛相談相手となってはいかがでしょうか。
一線を超えた後の付き合い方

では、ここからは友達と一線を越えてしまった後、どうやって相手と人付き合いをしていけば良いのかを考えていきましょう。
もし、相手と今後も学校や職場などで顔を合わせることがあるなら、「会わないようにする」のは難しいですよね。同じ課題やプロジェクトに取り組んでいる場合は、特に気まずいはず。
また、相手のことを好きになってしまい、恋人としてちゃんと付き合いたいと思うこともあるかもしれません。友達と恋愛の段階をすっ飛ばして体の関係を持ってしまった時には、どうすれば付き合うことができるのでしょうか。
あるいは、異性の友達ではなく「セフレ」という関係になってしまった方が、いっそ割り切れることもあるかもしれません。お互いに恋心がないことが条件ですが、恋人やパートナーがいないなら悪い話ではないかも。
ただ、自分達だけの話で片付かない状況もあります。自分か相手に対して片思いをしている人が周りにいると、人間関係のトラブルに発展することもあるでしょう。
これらのように、一線を越えてしまった友達と今後どのように付き合っていくのか、読みながら考えてみてください。
ギクシャクしないようにする方法
まず、友達と一線を超えてしまった後も仕事や学校で関わっていく必要がある時、どのように気まずい関係を乗り切るのか、対策を練ってみましょう。
気まずいと感じるのは、今までの友達関係が一度の過ちをきっかけに変わってしまったから。これまで友達として付き合ってきたのに、顔を見ると「その時」のことを思い出してしまうでしょう。
相手にとっても、気まずいのは同じこと。何もなかったように振る舞えたら大した役者です。
しかし、ギクシャクした関係のままでいると、同級生や同僚、周りの友達に何があったのか疑われます。噂話の格好の標的になってしまいますし、親しい友達は心配してどうしたのか聞いてくるでしょう。
そこで本当のことを話しても良いのは口の固い親友のみ。もしその他大勢にバレるようなことがあれば、その環境で過ごしずらくなってしまいます。
一線を越えてしまった友達に対しても、しっかり口止めをしておきたいところ。ですが、口止めをする以上に、お互いにギクシャクした関係を乗り越えるために、一度今後のことをしっかり話し合っておくと良いのではないでしょうか。
お互いに、一夜の過ちをなかったことにしたいのか、それとも恋人になりたい気持ちがあるのかどうか、意思確認をしましょう。
話をするのを避ければ避けるほど、気まずさも増していきますし、周りから勘づかれる確率も高まります。たとえ相手に避けられていても、なんとかして話をするチャンスを探してください。
いっそのこと割り切ろう
友達と一線を越えた関係になってしまったら、顔を合わせるたびに気まずい空気が流れることもあるでしょう。
しかし、過去に起こってしまったことを後悔したり、悩んでいても仕方のないことです。いっそのこと割り切ってしまえば、気持ちが軽くなる場合もあります。
相手にとっても、こちらがあっけらかんとしている方が楽かもしれません。気に病まれる方が気まずさも増しますし、「こんなこともあったね」と笑って済ませる方が、お互いの人間関係も複雑にならずに済むでしょう。
物事を過去のものにするには、問題を笑い事にできるまで心を割り切ることです。難しいと思えても、数年経てば徐々に昔話になっていきます。
お互いかどちらかに恋人や配偶者がいる場合は、自分1人だけ割り切っても問題は解決しませんが、お互いフリーなら、昔話にできるのもそう難しくもないでしょう。
もしも「一夜の過ちがあった」ということが体裁が悪いなら、付き合って速攻別れたことにすればギリギリ周りにも説明がつきます。相手と話し合う時に、参考にしてみてください。
付き合いたいと思ったら
友達と一線を越えてしまった、というシチュエーションは、相手と付き合いたいと思っていた場合には少し問題があります。
なぜかといえば、一般的に人は恋人やパートナーに対して貞操観念を求めているからです。誰でも恋人関係を持つなら、衝動的に人と肉体関係を持たない人と付き合いたいですよね。
しかし、酔った勢いなどで無計画に友達と一線を越えてしまうと、「今後も他の人と一線を越えることもあるのでは」と思われる可能性があります。
友達づてに噂話を聞くのと、実際に本人と過ちを犯したパターンとでは訳が違います。お互い様とはいえ、勢いで体の関係を持ってしまうと、恋人に一途さを求めている人にとっては恋人候補にならないかもしれません。
ただ、「体の関係から始まる恋愛」もあるのも事実です。場合によっては、相手も付き合うつもりで関係を持った可能性もあるでしょう。自分が思い描いていた恋愛の段階と計画が違ったとしても、絶望する必要はないかもしれません。
全ては相手のスタンス次第です。あなたの説得次第で心構えが変わる場合もありますし、付き合いたいと思ったなら一度相手とゆっくり話ができる時間を作りましょう。
「順番を間違えてしまったかもしれないけど、君のことが好きだから付き合いたい」と正直に伝えましょう。相手が戸惑っている場合は、その場で答えをもらうのではなく、しばらく考える時間をあげてください。
もしも相手が「付き合う前から体の関係を持ってしまったこと」を気にしている場合は、「こういったことがいつも起こるわけではない」「あなただから関係を持ちたいと思っただけで、好きでもない人とこういうことはしない」など、安心させる言葉をかけてあげるといいでしょう。
相手の恋愛スタンスによっては…
友達と一線を越えてしまうことは、大抵は「アクシデント」だと思われます。人がみんな異性の友達を性的な目で見ているわけではありませんし、付き合っていない相手と流れで体の関係を持てるかどうかは、人それぞれです。
ただ、中には「据え膳食わぬは恥」と、つまりは「チャンスがあれば友達相手でも関係を持つ」と考えている人や、特定の相手と交際しないと決めている人もいます。
そうした考え方の友達と一線を越えてしまった時には、後で相手と付き合いたいと思っても叶わないでしょう。
いくら相手を好きになってしまっても、相手はあなたのことだけを見ることはできないと思われます。友達と一線を越えるアクシデントを肯定的に考えている人は、今後も他の友達と同じアクシデントを起こすかもしれません。
一般的に「セックスすると相手に情が移る」といわれています。ちまたでは「セックストリガー理論」ともいわれていますが、研究論文もなく科学的根拠は薄い話です。とはいえ、一度体を重ねて良い経験ができたとしたら、相手に執着心が生まれるのはあり得る話でしょう。
相手にとって自分が都合の良い相手で終わってしまうのは、恋心を大切にしたい人には辛いことです。もし、一線を越えてしまった友達との今後の関係が気になる時には、まずは「こういうことはよくあるの?」と聞いてみて、相手の恋愛スタンスを確認しておくと良いでしょう。
セフレになるということ
アクシデントでも関係を持ってしまった相手とは、何もなかった元の友達関係に戻ることはできません。
しかし、別の関係性に変化させることはできます。その一つには「セフレ」(セックスフレンド)という呼び方の関係も含まれるでしょう。
セフレとは、付き合ってはいないけど体の関係を持つ友達のこと。友達といっても、一緒に遊びに行くような友達関係を維持するかどうかは人次第であり、ただ人肌恋しくなった時にお互いのことを都合よく利用するだけの人もいます。
もしお互いに付き合う気がなく、普通の友達にも戻れないと悟り、恋人もいないなら、セフレとしての関係を持つことも選択肢のひとつなのです。
無論ですが、恋人がいる人や既婚者がセフレを持つのは倫理的にNG。相手に対して少しでも恋愛感情がある場合も、辛くなるのでやめておきましょう。
セフレを持つというのは、恋人を求めていない、かなりドライな価値観を持つ人に限られます。真剣な恋愛をしたいと考えているなら、異次元の話と考えてください。
情が移らないようにするには
セフレの関係で重要なのは、相手に情が移らないようにすること。恋心を決して抱かないようにすることです。
相手と友達のように仲良くすることは良いとしても、付き合いたいと思ってしまったらセフレの関係は終わりにしなくてはいけません。
なぜなら、セフレから恋人関係になる確率はとても低いから。男性目線でセフレが本命になる女性は2割ほどというデータもあり、他8割の女性は都合の良い相手として利用しているに過ぎないのです。
参照:男性に聞いた!セフレから昇格する女性|一般社団法人日本リレーションシップ協会
セフレから恋人関係になるには、お互いの相性にもよるでしょう。しかし、もしどちらかが特定の恋人を求めていないタイプであった場合は、付き合うことはできないと考えた方がよさそうです。
よって、友達と一線を越えてしまったときには、まずは相手に対して恋心を抱かないようにするのが、自分の心を守るために必要なことといえるでしょう。相手とセフレになるかならないか関係なく、不毛な恋をすることを避けるためです。
基本的に、相手の性格や内面の良いところを言葉で説明することができなければ、恋心は脳内の恋愛ホルモンに踊らされているのだと考えてください。情が移りやすいなら、相手と距離を開けて冷静になりましょう。
周りの人間関係で注意するべきこと
友達と一線を越えてしまった時には、相手と共通の人間関係にトラブルが起こらないよう注意したいところ。
まず、「付き合っていない2人がやった」という話は、恰好のゴシップのネタになるから。噂話が広がるほど、「いつ、どこでやったのか」などの詳細な話も漏れるか、あるいはでっち上げられる可能性もあります。
それに、その噂話は、一線を越えた後に交際をしないことになれば、より悪化するかもしれません。自分達は円満にそう決めたとしても、周りの人から見れば「貞操観念のゆるい人たち」と、意地悪な意見を持たれることもあり得ます。
そのようなことが起こらないようにするためにも、まずは周りの人にバレないようにしましょう。事実を知っている人がいたら、口止めをしておく方が良いと思われます。
周りに説明するのも面倒ですし、プライベートな事柄をいちいち人に話すのは、精神的に消耗することです。学校や職場のような人が多く集まる場にいるのは、分別のある人ばかりであるとも限りませんし、噂話は一度広がったら止められないと考えましょう。
しかし、少なくとも最も仲の良い人にはきちんと説明して、誤解があれば解いておきたいところです。間違ったことをしてしまった時、味方がいるのといないのとでは心の負担も大きく違いますから、できるだけ理解者を増やしていくことをおすすめします。
ただし、前述したように一線を越えてしまった相手に恋人や配偶者がいた時、あるいは自分か相手のどちらかに対して片思いをしている人が周りにいる場合は、よりトラブルは大きくなるでしょう。
思いがけず誰かのライバルになったかも
フリーでない友達と一夜を過ごしてしまえば、周りの人からよく思われないのは当然のことです。しかし、もしも自分か相手のことを好きな人が周りにいた場合、自分達に恋人も配偶者もいないとしても、人間関係がこじれてしまうかもしれません。
自分と一線を越えた友達に片思いをしている人にとっては、思いがけないところから恋敵が一瞬で好きな人との体の関係を奪い去っていったのです。衝撃的に感じるでしょうし、怒りも覚えるはず。
恋人でもない限りはこちらに攻撃的な態度を仕掛ける正当な理由もありませんが、その人の片思いを他の友達も応援していた場合、確実にそのグループ全体から嫌われてしまうでしょう。
これが相手と正式に交際したということなら、誰に嫌われる謂れもないこと。しかし、「寝ただけ」となると、相手を「たぶらかした」ということになるため問題になるのです。最悪の場合、ビッチやヤリチンとみなされてしまうでしょう。
このような状況は、周りの人間関係の精神年齢が低いほど顕著になると思われます。寝てしまった友達と口裏をあわせ、秘密を守り通すことが大切ですが、万が一周りにバレてしまった場合はまず自分の味方を作ることを考えましょう。
彼氏持ち・彼女持ちとはサシで飲まないようにしよう
友達と思いがけず一線を越えてしまうと、後々面倒なことが起こります。その友達との関係性だけではなく、周囲の人まで巻き込んだトラブルになれば、精神的にも追いやられて学業や仕事もやりづらくなってしまうでしょう。
そのようなことが起こらないように、普段から気を付けておきたいところです。たとえすでに一度起こってしまったとしても、今後は2度としないようにしたいですね。
まず泥酔するまでお酒を飲まないこと、異性の友達と気軽に外泊しないこと。自己管理をしっかり心がけましょう。
特に、恋人がいる人や既婚者とのサシ飲みは避けるべきです。それだけでも浮気デートとみなされる可能性もありますし、酔っ払って羽目を外してしまえば自制心も効かなくなってしまいます。
自分の体と心を守るためにも、友達でも異性とは大人として適切な距離感を持っておくことがあらゆる場面で無難な選択です。
男女の友情が成り立つのは「お互い踏み入り過ぎないこと」という特定の条件下でのみと考え、特にお酒の席では自分の飲む量をあらかじめ決めておくなど、自分を制することのできる大人になりましょう。
コメントを残す