恋愛は多くの場合、
出会う > お互いを知る > 告白をする > 付き合う
という流れになりますよね。
場合によっては「告白」という緊張の瞬間を省略し、成り行きで付き合うということもありますが、「好きです」「付き合ってほしい」などの言葉があるのとないのとでは、相手に対する真剣度合いも異なって見えてきます。
「告白」のセリフはいわば、恋人同士の「契約書」の代わりです。「自分だけをあなたの特別な人にしてくれますか?」というオファーであり、相手のYESの返事を持って締結されるもの。
そのオファーも、最適なタイミングを予想することで、成功率もグッと上がります。
日本の昔ながらの恋愛では、男性が勇気を出す側であることが定番でしたが、今どきのシャイな男性の告白を待っていたら恋愛も始まりません。
女性から告白する場合、どんなタイミングが最適なのでしょうか?
今回の記事では、社会人の大人の恋愛、学生の恋愛など、シチュエーション別に恋愛心理学をご紹介。
さらに、告白を成功させるには相手と知り合ってから告白するまで、どんな関係性を意識するべきなのか。
今好きな人がいる女性に向けて、20代までに色々な恋愛を経験した30代女性の立場でお話しします。
シチュエーション別のベストな告白のタイミング

自分から好意を寄せている相手に告白をするという一大イベントは、誰もが失敗を避けたいもの。その恋愛の行方を左右するものにもなるので、できるだけいい雰囲気のなか、最適なタイミングを見計らって伝えたいですよね。
告白に適した「いい雰囲気」というのは、
- 相手と二人きりの状況
- お互いの声がちゃんと聞こえる静かな空間
- お互いがリラックスしている時間
という3つが揃っているのが前提。
「夜景の見える景色」のように告白のシチュとして完璧である必要はありませんが、周りに友達や他人がいて自分達の話を聞かれている状況や、周りの音や声がうるさい状況はロマンチックのかけらもありません。
特に10代の男子学生にとっては、「誰かに告白される」という状況は恰好の噂のネタになってしまうので、周りの人には絶対に知られない状況が必要です。
また、相手も受験や仕事で忙しい状況では、リラックスしてこちらとの恋愛を検討する余裕も持てません。
まずは相手に告白するベストな時期を探る前に、上記の条件を満たすタイミングを作ることも大事なのです。
それでは、前提条件を踏まえ、大人の恋愛、学生の恋愛など、シチュエーション別にベストな告白のタイミングについてお答えしましょう。
大人の恋愛にも告白は必要?社会人の場合
社会人とは大人として責任ある立場ですが、恋愛においても自由な恋愛を謳歌していた学生時代よりステップアップして、「そろそろ家庭を持とうかな」と考える男性も増えてきます。
人によっては「彼女を取っ替え引っ替えして一生遊んでいたい!」という考えの自由恋愛型で、告白をすることから始まる真面目な恋愛は「重い」と捉える男性もいるかもしれません。
世の中には「大人の恋愛では告白なんかしない。体の関係からはじめるのが普通だ」という意見もあります。
ただ、「女性にとっての幸せな恋愛」を考えたときに、こちらの告白に対して「重い」という、遊び好きの男性は避けたいところです。
将来的に家庭を持ったり子供を産むなどの選択は人それぞれでも、遊ばれて捨てられるのは嫌でしょう。10年付き合った彼氏が10歳若い女子と付き合うために別れ話をしてきた…なんて経験をする人も、少なからずいるのです。
裏を返せば、告白をしてきちんとしたお付き合いを提案したときに、真面目に回答してくれる男性はとても良いお相手といえます。ふるいにかけるという意味でも、告白をするというアクションは、その結果がどうあれ、良い方向に働くでしょう。
職場で告白は避け、デートに誘おう
さて、社会人の大人の恋愛では、どんなタイミングが告白をするためにベストなのか、という本題に入りましょう。
大人になると、同じ会社で働かない限り毎日顔を合わせるということはありません。たとえ同僚でも、部署が違えば理由がないと会えないこともあり得ますよね。
そのため、告白をするタイミングは
- デート中
- 飲み会や会社のイベント
- 終業後
に限られてくるでしょう。
お互いデートをするような関係性の場合、告白するタイミングは掴みやすいはず。
うまくデートを続けていけば、むしろ告白をしなくても恋人同士になる確率は高いですが、告白をすることでより相手に真剣度は伝わります。デート中の告白については、後ほど詳しく解説しましょう。
デートをまだしたことのない関係性の場合、告白できるタイミングとは、飲み会などの会社のイベントか、仕事が終わって帰宅途中など、仕事以外の時間に限られます。
ただ、学校で勉強しながら恋愛にも集中できる余力のある学生と違い、社会人男性は「仕事場に恋愛事情を持ち込まない」という意識を持っている人が多いです。
職場付近や職場の人が近くにいる環境で急に告白しても、あなたのことを恋愛対象として認識していなければ、ただ混乱してしまうかも。
そのため、まずは自分を恋愛対象だと意識してもらうことが、告白をする前段階として重要になります。
そもそも、「女子に急に告白されて付き合う!」というシチュエーションは、高校生の頃は嬉しいかもしれませんが、社会人の恋愛はもっと現実的。
まだよく知らない女性に告白されても困ってしまうだけです。「お試し」の恋愛を重ねる年頃でもなくなってくるので、まずはデートや食事に誘ってみるなど、お互いの距離感を近づけることからトライしてみてください。
社内恋愛のリスクとは
会社という、人がたくさん集まる大きな組織は、高校や大学と変わらない特徴があります。それは「噂が広まる」ということ。
人が集まる場所には、噂好きな人がいるものですし、その人を中心に「誰が誰と付き合った」などのゴシップが広まっていくもの。
そういった「社内ネタ」が好きな人には楽しい話題かもしれません。しかし、噂話を好まない人もいます。特に当事者にとって、自分に関する話が広まるのは嬉しくないものです。
大体の場合、噂が100%真実ということはありません。「盛り盛り伝言ゲーム」のように、嘘の方向に話がずれていくこともあります。噂の当事者とは、いわば「噂話のネタのためのいけにえ」に過ぎないのです。
そして、社内の誰かと恋愛をするということは、その「いけにえ候補」になることにほかなりません。職場の人に告白して、それが付き合うことになっても振られたとしても、そのことが同じ社内の人にバレると、自分も相手も噂の犠牲になってしまうかも。
人が社内での恋愛を秘密にしたい理由とは、このような噂のネタになることを避けたいから、というところが大部分でしょう。
自分だけでなく相手も巻き込むことになるので、風通しの悪い社内環境で働いている場合は、相手に告白をしたりデートに誘うなどの恋愛に関する行動は、できるだけ他の誰にもバレないように慎重にしてください。
恋愛盛りの大学生の告白のタイミング
大学生の時期とは、恋愛盛りの時期でもあります。同じキャンパス内には、告白をするタイミングはいつでもあるといっても良いでしょう。
試験などが近いタイミングは忙しいので避けるとしても、
- デート中
- 同じ課題を一緒に進めた帰り道
- サークルの部室や教室で二人きりのとき
など、二人きりになるタイミングは、作ろうと思えば作りやすい環境といえるでしょう。学内で告白をしたくない場合でも、デートに誘ったり、帰り道などで二人きりの状況は作ることができます。
告白をするとして、二人きりで、人が周りにいない状況を作るには、相手に課題を手伝ってもらったり、友達に協力してもらうなど、いろいろな手段が考えられます。
同じ大学に通っていない相手の場合は、デートに誘うことがまず先決です。デートらしいデートに誘いにくい場合は、「飲み/ご飯いかない?」と連絡してみても良いでしょう。特に理由はつけなくても問題ありません。
もし、距離が遠く会いにくい相手の場合や、どうしても二人きりの状況を作りにくければ、電話で告白するという手段もあります。LINEやSNSの文字だけのメッセージで告白するのは味気ないですが、直接声が聞けるならまだ相手の感情も読み取りやすいはず。
総合して、相手と知り合ってから告白するまでの間、どれだけ打ち解けられるかということは最も重要ですし、告白をするまでに最低でも一度はデートに出かけるのも必須です。
大学生の恋愛とは、ライバルの多い状況や噂好きの人が周りにいることもあり得るので、急がず慎重にタイミングを見極めましょう。
相手の恋愛スタンスを確かめておこう
男子大学生の恋愛は、大きく分けて2種類。「真剣」か「遊び」、どちらかしかないといっても過言ではありません。
大学は学業の場所とはいえ、一人暮らしを始めたり、多くも場合は選べるバイトや奨学金の一部など、自分で自由にできる収入も高校生の時より増えるので、恋愛における自由度は格段に上がります。
高校生の時にはできなかったような、映画館に行って食事に行って、親のいない家に遊びにいく、などの大人のデートもできるようになるので、多くの男子大学生が恋愛/セックスに期待するのです。
はっきりいってしまえば、性欲を持て余している「けだもの」が女遊びに最高の環境を手に入れた、というようなもの。
もうひとつはっきりいってしまうと、この時期に大学卒業以降も続くような真剣な恋愛ができる男子大学生は、ほとんどいません。
ゼロというわけではないのです。大学から付き合った彼女と結婚するというケースもあります。ただ、筆者の経験では、そんな人が30人に1人いれば多いな、と思うくらい少ないです。
それだけ、ほとんどの男子大学生は「モテたい」と常に考えている煩悩の塊だと思ってください。
もし、大学で好きな人ができたとき。相手が恋愛についてどういった考え方を持っているのか、まずは聞いてみてください。
恋愛の話題を持ち出すことで、相手に恋愛対象として意識されやすくなるという利点もありますが、恋人ができた時にどれだけ真剣で真面目に恋愛する気があるのか、はっきりさせておきましょう。
大学生男子の恋愛心理について
多くの男子はおそらく、恋愛に対して奥手で真面目であるという印象を持たせてきます。
しかし、「どんな人と付き合いたいか」という話題を振った時、好みの女性像と同時に「同じゼミの人とは恋愛したくない」とか「他校の人がいい」など、相手の条件を環境で絞り込む発言があった場合、注意したほうがいいかもしれません。
相手の性格やお互いの相性に先んじて、自分に都合の良い、人間関係のリスクのない相手を求めるということは、「自分にとって手頃な環境にいる人なら誰でも良い」という発言とも捉えることができます。
また「毎日顔を合わせる環境の中で恋愛をする可能性があった場合、別れたら気まずい」など、別れて他の女子と付き合うことを前提として考えていることも読み取れます。
特に女子に人気のある男子は、大学生にもなればモテに敏感なので自覚がありますし、ひとりの彼女とずっと付き合う、という純愛のスタンスにはなりにくいです。
大学生の頃には、「できるだけいろんなタイプの女子と付き合いたい!」と考えている男子も結構いるものなので、あまり学生恋愛に期待しすぎないほうが良いかも。
自分がどんな恋愛を求めているのかをまずは自覚してみましょう。そこから、同じ恋愛観の相手に絞ってアプローチを進めていくことが、幸せな恋愛をするコツです。
卒業する前に告るべき?高校生の場合
高校生の恋愛は、「恋愛ごっこ」から「大人の恋愛」への移行期間にある、といえます。この頃の恋愛は、その後のどんな恋愛よりも記憶に残るでしょう。
高校生になって初めて真剣に恋に落ちたという人も少なくはないはず。そのため、後悔が残るような恋にはしたくないですよね。
合理的なアドバイスとしては、高校を卒業する前に、好きな人に「好き」と伝える経験はしておくことがおすすめです。
どんな返事が待っていたとしても、好きな人に告白をする勇気を出すことの方が大事だったりします。その経験はきっとその後の恋愛にプラスになるはず。
いつか同窓会で再開した時に「実は好きだった」と伝えられる機会は、ほとんどないものだと思ってください。実際、同窓会というのはよほど全体的に仲の良かったクラスで、やろうと思う人がいなければ開かれません。
高校生の時の恋は、そのあと二度と同じ経験ができません。告白したい相手がいるなら、卒業するまでに打ち明けましょう。
高校生の恋愛はタイミングが全て
高校は噂の広まりやすい環境ですし、告白して振られたら恥ずかしい、と思うかもしれません。ただ、告白するタイミングを見つけること自体が難しい場合もあります。
高校生の場合、デートに誘うと、その時点で告白と同じ意味を持つでしょう。毎日同じ学校に通って顔を合わせやすい環境なので、わざわざ学校以外の時間で2人きりで会おうとすれば、好きバレ待ったなしですよね。
それに、朝から放課後まで、学校の中で2人きりになれる状況はなかなかありません。部活が同じで、同じように真剣に取り組んでいるので、よく遅くまで2人だけで残る、といったケースもそう多くないはずです。
よくフィクションであるのは「屋上や校舎裏に呼び出して告白」というシチュエーションですが、校内に手頃な校舎裏や屋上がない学校もあります。
よって、相手に告白できるタイミングは、いつでもある訳ではないということを覚えておかなくてはいけません。そのタイミングを逃してしまったら、次はないかもしれないのです。
友達の協力があれば、二人きりになるように図ってくれるかもしれませんが、いつでも気を効かせることができるとも限りません。
そのため、なかなか告白のために二人きりの状況が作れないなら、メッセージで告白するのも高校生ならアリです。ロマンチックな雰囲気に欠けるかもしれませんが、自分が相手のことが好きなのはしっかり伝わりますし、家にいる時間に送れば他の誰かに見られたり、ということもありません。
メッセージで告白するなら、「好き」とは書いても「付き合って」とは書かず、その後でなんでもない話に戻りましょう。
そうすれば、まず自分のことを恋愛対象として意識してくれるはずですし、そのメッセージをきっかけに直接告白するタイミングもできるかもしれません。
とにかく、好きという気持ちを言葉で伝えることが大事です。
両思いか確かめるには
とはいえ、相手も自分のことを好きかもしれない、という確証がないとなかなか告白する勇気も出ないですよね。
こちらから脈ありの態度を見せるのも大事ですが、相手の気持ちを読み取るのも重要です。
まず、少なくとも現在、相手と友達の関係であることは前提条件。
さほど話したことのない相手を好きになることは、珍しいことではありませんし、その状態で両思いになることもあり得ます。しかし、相手が恋愛対象としてこちらを好きだとしても、恋人としてお付き合いをすることには踏みとどまるかもしれません。
外見や雰囲気が好みだとしても、内面をお互い知らない状態で恋人同士として付き合うのは、ちょっと無理があります。たとえYesの返事があって付き合っても、お互い緊張しすぎたり、理想の恋人を演じようとしてしまい、窮屈な関係になってしまうかも。
そのため、好きな相手とまだ知り合って間もない時や、毎日話すような関係ではないなら、相手が脈ありだとしても告白はまだ早いといえるでしょう。好意を伝えてもいいですが、まずは友達関係になることから努力することをおすすめします。
では、すでに仲のいい友達同士の場合は、どんなことに注意するべきでしょうか。
一緒にいてお互いにリラックスして自分らしく過ごすことができ、他愛のない会話が続いたり、お互いのことをもっと知りたいと思える相手とは、自然に友情やそれ以上の感情が芽生えるもの。
ただ、相手から好意があることがわかっても、それが友情の「好き」なのか、恋愛の「好き」なのか、どちらかわからないかもしれません。相手がこちらのことを単なる女友達としか思っていないなら、告白しても振られるリスクが高いでしょう。
相手のどのような仕草や言動から、こちらに対する好意の種類が把握できるのでしょうか。まずは、いわゆる「脈あり仕草」の中でも最もわかりやすい、視線に注目してみましょう。
男友達でも女友達でも、友情だけしかない相手のことは、ずっと目で追ったりはしませんよね。反対に、恋愛対象として気になる相手のことは、誰でも気になって見つめてしまうもの。
たとえば、教室の隅と隅など、お互い離れた位置に立っているときや、別々の友達と話している時など、ふと相手の様子を窺ってみてください。こちらと目が合うでしょうか?
こちらが別の友達や物事に集中している時に、ふと相手のことを見たら自分のことを見ていた、ということが何度もあった場合、相手はこちらのことを異性として意識している可能性が高いです。
離れた場所に立っていたり、他の友達と話している時に、誰かのことを見つめるのは不自然ですよね。ですが、好きな相手のことは無意識的にも目で追ってしまうものです。
そのため、ふとした瞬間に目が合うことが何度もあるのは、相手がこちらのことを好きかもしれない「脈あり」のサインの一つとして捉えて良いでしょう。
他にも、好きな人に対しては、他の人に対するのと同じ態度をとれないなど、いろいろな脈ありサインを出してしまうものです。脈アリのサインやテクニックについて、詳しくは、こちらの記事も参考にしてみてください。
デート中に告白するにはいつがべスト?
デートをする仲になったら、恋人同士になれる日はそう遠くないかもしれません。たとえお互いに「デートしよう」だと明言していないとしても、特に目的もなく二人きりで出かけることがあるなら、それはデートだと言って間違いないでしょう。
定石としては、「告白をするのは3回目のデートで」と言われていた時代もあります。実際のところ、一度目のデートでお互い異性として改めて自己紹介をして、二度目のデートの約束ができたなら、一度目のデートが好感触だったということ。
そして三度目のデートを約束したなら、これからもお互い定期的に会いたいと思っていて、もっと一緒いたいと感じているということになります。そのため、3回目のデートで告白するのがベストなタイミングだといわれているのです。
とはいえ、全ての恋人が同じケースに当てはまるということはもちろんありません。ずっと友達同士だった人同士がお互いを恋愛対象として意識し始めれば、一度目のデートで告白して付き合うことだってあることです。
そのため、デート中に告白するベストなタイミングを見極めるには、
- 相手も明確にデートだと思っている
- 次のデートの約束の日時が具体的に決まっている
- 相手からデートに誘ってくる
- 肩や手と手が当たるくらいの距離でも引かない
など、相手があなたのことを異性として意識していて、心を許していることを確信することがまず大事。
もし上記の条件を満たしていて、相手からデートに誘ってくるのに告白がない場合、相手もこちらの出方をうかがっている可能性もあるので、思いきってこちらから「次は恋人として会える?」などと告白を仕掛けてもよさそうです。
告白が成功するくらい打ち解けあったといえるかどうかは、お互いに普通の友達には話しにくいことや傷ついた時の記憶を共有するなど、「傷の舐め合いができるかどうか」が一つの指標になります。
「傷の舐め合い」は普通、良い言葉としては使われませんが、お互いの人間性を深く知り、心を許し合うには必要なことです。自分の負の面を誰にも見せないという人もいますが、一つの参考にしてみてください。
お互い「デート」だと認識しているか
デート中に告白をしても大丈夫かどうか、その勝率はそもそも「相手もデートだと思って会ってくれているのか」という点に大きく左右されます。
ちゃんとデートと認識して会う約束をしているなら、相手も少なからずあなたのことを恋愛対象として意識しているはず。しかし、何か用事のために会っている場合は、少し冷静になったほうがいいかもしれません。
たとえば、こちらから「恋愛相談したいからお茶付き合って」「お父さんの誕生日プレゼント選びに付き合って」など、要件を出した上で会う約束をした場合、相手はその日をデートだと認識することはありません。
デートはあくまで「好きな人と会って過ごすこと」が目的なので、「〇〇のために会ってもらう」ということをデートとしてカウントはしないほうが良いのです。
これを踏まえて、まだ好きな人とデートをしたことがなければ、告白よりもまず「どうやってデートに誘うか」また「どうやって自分とデートしたいと思わせるか」ということを考えなければなりません。
つまりは、相手を振り向かせるということ。
こちらを恋愛対象として意識していない相手に告白すれば、相手はドキッとしますし確実にこちらのことを恋愛対象として評価しようとします。しかし、確実に告白から交際に繋げたければ、告白をする前に意識させたほうが成功率は高まります。
相手の恋愛の価値観や相手の異性の好みを聞いてみたり、軽くボディタッチをするなど、自分の方から脈ありアピールをしてみるのも効果的。ただ、同時に内面も知ってもらえるよう、いろいろな話をしましょう。ボディタッチなどのアプローチだけしていると「やらせてくれそう」以上の印象を持たれにくくなってしまいます。
そうして、相手に自分を異性として意識させてから、デートに誘ってみてください。最初から二人きりで会う約束がしづらかったら、友達のカップルに頼んでダブルデート形式にすると、こちらの中が進展するよう協力もしてもらえるでしょう。
一緒にいて楽しい人だと相手に気づいてもらえるには、相手の話に耳を傾けること。聞き上手は友達間でも恋愛でも好かれる傾向にあるので、相手の話に興味を持って、適度に質問してみるなどして、話を盛り上げてみてください。
そうしてデートの約束がでたら、徐々に告白をするタイミングも伺ってみましょう。
知り合ってから告白する時までに意識したい流れ

中高生など少年少女の恋愛では、親しい仲ではなくてもいきなり「好きです、付き合ってください!」と告白すれば、相手も舞い上がってYesと答えるかもしれません。
ですが、それは大人の恋愛ではまずあり得ません。さほどよく知らない人から「好き、付き合って」と言われても、「自分の何を知ってて好きなんて言ってるんだろう」と警戒されるだけ。
性的な関係がほぼ必ず含まれる大人同士の恋愛では、知らない相手とお試しで付き合ってみるということはリスクが高すぎます。「体の関係から始めるのが普通」という人は、達観しているように見えて、実のところは無鉄砲なだけともいえるのです。
相手が遊びの交際を繰り返している場合は性病を持っている可能性もありますし、デートDVやアルコール中毒、ギャンブル依存症などの「地雷」な人も世の中にはいます。
中高生のように「学校」という保険のあるコミュニティから卒業したら、対人トラブルは全て自己責任で解決することになるのです。相手と相性が良いかどうかの前に、最低限まともな人間であることを確かめなければ、後で後悔することになるかもしれません。
そもそも、学生同士でもお互い友達の関係でもないのに付き合うと、共通の話題が見つけにくかったりなど、気まずい恋愛関係に陥ってしまうこともあります。
よって、知り合ってから告白するまでの間に、どれだけお互い分かり合えるかが、その後の恋愛の展開を決めると言っても過言ではないのです。
また、恋をした相手に告白をするのは、告白に適したシチュエーションに至ることも、タイミングを掴むこともなかなか難しいこともあります。友達同士の関係からそれ以上進めない、という悩みを抱えている人も多いでしょう。
あるいは、相手によっては「告白をして付き合う」という正統派の恋愛の流れを疎ましく思っている、または思っていそうな性格である場合もありますよね。特に恋愛経験が豊富な男性を好きになってしまった場合、言葉の告白ではなく「流れ」を作ることで恋人になるべきかも。
ここからは、好きな人ができてから告白するまで、どんなことを意識して、どんな行動をとることでスムーズに告白をする、または交際を持ちかけるタイミングを掴むことができるのか、具体的にアドバイスしていきましょう。
「知らない=怖い」こと
たとえば、知らないおじさんに「好きだから付き合って」って言われたら、びっくりするどころか怖いですよね。
相手はこちらのことを知らないはずなのに執着されるということは、相手が勝手に想像して生み出した人格をこちらに投影しているということ。つまりは自分を使ってお人形遊びをされているようなもの。ゾワーッ!(全身の鳥肌が立つ音)
反対に、おじさんではなく女性から男性を追いかけるなら、知らない相手に好かれても別に怖く思われないでしょうか?答えはNoです。人は自分の意志を尊重されていないと感じると、誰でも不愉快になりますし、度を越えれば恐怖を感じるもの。
このような極端な例ではなくても、お互い自己紹介をしたくらいで、特に会話をしたり一緒に過ごしたことのない相手に告白されれば、たとえ嬉しい気持ちになったとしても、真面目な人なら困ってしまいます。
まずは相手が心を許してくれるような良い友達になり、いつか告白を成功させるためには、まず自分のことを知ってもらわなければいけません。そして同時に、相手のことを知るのも大事なことです。
一目惚れをすることは誰にでもあることですが、相手に自分の理想像を押し付けてはだめ。現実の相手の内面を冷静に見つめて、欠点を美化せず受け止められるでしょうか?
恋心は時に制御不能になるもの。冷静になろうとするほど逆に燃え上がってしまうこともあるでしょう。
しかし、相手のことを実際にはよく知らないうちに相手を好きな気持ちが大きくなってしまうと、相手だけでなく自分にとっても悪い恋愛をする可能性も大きくなります。
出会ったばかりでは相手がDVをするような人間ではないともわかりませんし、好ましくない特徴が隠れているかもしれません。
好きな相手に告白をするかどうかの決断は、お互いに打ち解けあってからにしましょう。告白のタイミングを図るのは、やはりデートをするような関係になってからがおすすめです。
お互いの心の距離感はどのくらい?
デートをする関係になってから告白を、とはいったものの、「こちとらそもそもデートするような関係になるために告白のタイミングを探とるんじゃ!」という意見もあるかと思われます。
たしかに、相手に自分の気持ちを伝えなくとも、「二人きりでデートをしたい」と相手に持ちかけるのも、ある意味では告白ですよね。
よほど恋愛において鈍いタイプではない限り、他の友達を含めず二人だけでどこかに出かけないかと提案すれば、相手も「デートのお誘いだ」とわかるはず。そのとき、お互いの心の距離感によって、相手がどう感じるかが変わってきます。
まず、「別に嫌いなわけではないけど、二人きりはちょっと…」と思われるパターン。友達同士だとしても異性として意識されていない場合は、二人きりではなく他に友達を誘いたがったり、誘いそのものを断られる可能性も。
ただ、お互いに他人同士ではなく、相手があなたのことを少なくとも異性として見ていれば、デートに誘っても「あなたとデートしたくないから」という理由で断られることはないはずです。
それに、たとえデートの誘いを断られても、その恋が終わったわけではありません。
たとえば、休日や暇な時間に二人で出かけようと誘ったとき、断られるのではなく、他の友達や同僚も誘いたがっているだけなら、相手に合わせて自分も友達を誘って、デートではなく普通に遊びに出かけましょう。
相手はただ、お互いのことを知る時間が欲しいだけかもしれません。他に友達がいたとしても、相手に近づくチャンスはまだまだあります。
もしも誘い自体を断られてしまったなら、しつこくするのはNGです。そのときはあっさりと身を引いて、ファッションやメイクを研究し、相手と共通の趣味について調べ、自分がすべき勉強や仕事を頑張るなど、自分磨きをして、相手に自分が魅力的に見えるように努めましょう。
「押してダメなら引いてみろ」とはこういう時のための作戦です。相手の方からあなたとデートに行きたいと思わせるように仕向けましょう。
自分が今までより魅力的な女性に変わったら、あらためてプライベートな時間に会えるように計画します。まずは他の友達も誘って出かけて、打ち解けあってから、また二人きりのお出かけに誘ってみてください。
友達と「好き」の境界とは
異性の友達と恋人になれるかどうか、という問題において、「恋人なれる」と考えている女性は43%ほどであったのに対し、男性は50%以上であったというデータがあります。
つまりは、比較的には男性の方が若干、女友達に恋心を抱きやすいということ。
また、異性の友達を好きになるきっかけは「いつの間にか好きになっていた」という意見が男女ともに多いようです。
参照:異性間の友情は成立する?男女244名へ「異性の友人を好きになった経験」についてアンケート|株式会社ネクストレベルのプレスリリース
この資料から想定できることは何かというと、ただの友達関係にある男友達でも、一緒にいる時間を長く過ごすことで、相手がこちらに恋愛感情を抱く可能性があるということです。
そのため、「相手には友達としか思われていない」という状況でも、まだまだ望みはあります。友情と恋心の境界は壊すことができるのです。
男友達にあなたを異性として意識するよう振り向かせるには、とにかく一緒にいる時間を作ること。「いつの間にかあなたを好きになっていた」というように感情が変化するまで、根気強く待ちましょう。
髪型やメイク、ファッションをさりげなく相手好みにしてみたり、好みがわからなくても単純に普段の外見からイメージを変えるだけで、相手をドキッとさせられるかも。
一緒にご飯を食べたり、飲みに行く時など、普段よりちょっとおしゃれして、「デートかな?」と思わせるのも効果的。他の男の気配を感じさせ、嫉妬の感情を意識させるのも作戦のひとつになるでしょう。
協力してくれる味方を見つけよう
男友達にあなたを異性として意識させるためには、友達に協力してもらうとスムーズにいくことがあります。
たとえば、普段は他に友達がいるときしか相手と会えない場合、友達に頼めば二人きりになれるよう取り計らってもらえるでしょう。
また、相手が自分のことをどう思っているのか友達にさりげなく聞いてもらったり、他の女子を牽制してもらうこともできるかもしれません。告白のタイミングを探っているときにも、良い助けになってくれそうです。
このように、友達を味方につけることで恋愛は有利に運ぶことができるのです。
ただ、頼れるのは信頼できる友達に限ります。
もしも友達があなたが幸せになることを望んでいなければ、恋愛は有利に運ぶどころか、好きな人に自分の悪い噂を告げ口されるなど、邪魔をされることもあり得ます。
そういったことが起こり得るために、自分の好きな相手のことは大抵の友達相手には隠しておいたほうが良いでしょう。自分を決して裏切ることのない、本当に信頼できる友達だけに打ち明けて、相手との仲を取り持ってもらいましょう。
改って「告白」をしなくてもいい場合
人によっては、恋愛において「告白」というプロセスを飛ばしても、恋愛関係を作れる場合もあります。
「付き合ってください」という告白の緊張の瞬間が苦手な人や、「好き」という態度を言葉に出さないタイプの人は、「出会ってからよく会うようになり、一緒に過ごしているうちに恋心が生まれて、徐々に距離が近づいていき、そのうち一緒にいることが当たり前になる」という「流れ」の恋愛を好むことも。
そういうタイプの人は、自分から「好き」という言葉もあまり言わないかもしれませんし、言われることも照れ臭いと感じるタイプかもしれません。
相手に合わせることが正解ということはありませんが、少なくとも好きになった相手がどういうタイプでどういう恋愛観を持っているかは、理解しておくと良いでしょう。
ただ、これは筆者の経験なので全てのケースに当てはまるものではないのですが、「告白」というはっきりとした恋愛のプロセスを避けたがる人は、恋愛経験が多く、モテるタイプであり、同時に浮気っぽいタイプでもあると感じられます。
自然な流れと「けじめ」のバランス
誰かと恋愛をするということにおいて、男性が告白というプロセスを好まない理由には、大きく分けて以下の二つが挙げられるでしょう。
- 自然な流れで恋愛したいので、「告白」という行動はわざとらしく感じる。
- 誠実な恋愛ができないので、告白をして相手に「保証」することを避けたい。
まず、1の場合は「あらたまった態度が苦手」という場合。演技じみた行動を毛嫌いしており、また極端にシャイな場合なども相当するでしょう。
2の場合が問題で、「特定の彼女を作りたくないから、告白をすることで相手に「自分が唯一の彼女」という自信を持って欲しくない」という場合です。
自分がモテるということを誇りに思っている男性は、「人生短いんだし、できる限りいろんな女性と付き合いたい」と考えています。恋愛は「狩り」とも考えているので、女性と付き合っても慣れてきた頃には他の相手を探し出すでしょう。
浮気症の相手に「自分だけを見て!」と迫っても、暖簾に腕押しで意味がありません。「運命の相手と出会ったら一途になる」というのは、残念ながら大抵の場合は幻想です。
一途ではない男性とまともに渡り合えるのは、同じかそれ以上にモテる上、相手よりも彼氏を取っ替え引っ替えする女性だけだと思ったほうが良いでしょう。一途な女性は浮気っぽい男性と付き合うと、必ずといっていいほど痛い目をみます。
また、浮気っぽい男性の中でも浮気に対して罪悪感のないタイプの人は、「好き、付き合って」という口約束を簡単に口にするかもしれません。他の人にも言ってそう、という直感は信じるが吉です。
ただ、一途でも単に告白というプロセスを避けたがる男性には、あえて告白をしてけじめを付ける(付けさせる)のはアリかもしれません。
相手のペースを尊重するとしても、不安なまま恋愛を続けるのは精神的に悪影響があります。流れに身を任せて相手と恋人になったとしても、どこかのタイミングで「私のことが真剣に好きで、唯一の恋人だ」という言質をとっておきましょう。
自然な流れで恋愛をするのも良いですが、愛されている自信が欲しいときには、素直に相手に求めて良いのです。
恋を自覚してから3ヶ月は魔の時間
誰かを好きになり、恋心を自覚してからは、相手のことが好きで好きでどうしようもない気持ちなりますよね。
そんな恋心も、科学で説明できる側面があります。
恋に落ちると、脳内ではPEA(フェニルエチルアミン)という物質が分泌され、快楽ホルモンであるドーパミンの濃度を高めることで、高揚感をもたらし、五感を活発にします。恋のドキドキ感や、いわゆる「恋煩い」の正体がこのPEAという脳内物質なのです。
ところが、PEAの分泌には寿命があり、3ヶ月から3年ほどしか持たないのだとか。分泌を開始して徐々に減少していくので、その過程で「恋心が冷める」ことになります。おまけに、同じ人相手にPEAがまた分泌されることはないそうです。
世の中のカップルが3ヶ月や3年で別れやすいと言われているのは、PEAの分泌が減少してしまうから。反対に、PEAの分泌、つまりは恋心が終わっても中の良いカップルとは、恋愛を抜きにしても友情や愛情の強い絆があるということです。
ここで、恋心とPEAの分泌の関係を、片思い中の状況に当てはめてみましょう。すると、相手を好きになってから、少なくとも3ヶ月までは、相手への恋心が燃え上がりすぎて、冷静な判断ができない、ともいえるかもしれません。
相手にどんな欠点があろうと、相手に恋をしたばかりの頃は、丸ごと大好きになってしまうもの。悪い恋愛をした経験がある人は、元彼について振り返ると「なんであんなやべえ奴好きになったんだろう」と不思議に思ったことがあるのはないでしょうか。
よって、恋に落ちてから最低でも3ヶ月までは、PEAの分泌により判断力が鈍っていると考え、告白するのを避けることをおすすめします。
あるいは、相手の交友関係からみえる性格や成績など、プロフィールのデータで判断してみてもいいかもしれません。打算的に聞こえるかもしれませんが、相手のどんなところが素晴らしいのか、言葉で表せなければ、脳内麻薬に踊らされる恋愛になってしまう可能性もあるのです。
恋をして3ヶ月は「魔の時間」と考え、告白の計画を立ててみてください。
コメントを残す